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より良い治療選択のために 診断を重視したセカンドオピニオン
横浜みどり動物医療センター しょう動物病院
(横浜市緑区/中山駅)
最終更新日: 2024/04/15
大切なペットが病気の診断を受けたとき、また治療を受けているにも関わらず長引く症状に改善が見られないとき、他の獣医師の見解を聞きたいと思う飼い主も多いだろう。横浜市緑区中山の「横浜みどり動物医療センター しょう動物病院」では、そうしたニーズに応えるセカンドオピニオンを提供している。「経過を伺うとともに診断を重視する当院の方針をお伝えし、必要に応じて精密な検査を行って状態を把握します」と話すのは草場翔央院長。2024年2月にはCTを導入し、さらなる検査体制拡充を図ったという。丁寧な問診と精密な検査による診断に加え、外科手術まで広く対応する同院でのセカンドオピニオン対応について、詳しく話を聞いた。(取材日2024年3月11日/情報更新日2024年4月10日)
目次
丁寧な問診と精密な検査で、「治らないのはなぜ?」に応える
Q.こちらではセカンドオピニオンにも対応しているそうですね。
A.はい。現在受けている診断や治療に対して、別の視点からの意見を求める方からの相談をお受けしています。現在セカンドオピニオンでご相談いただくのは、湿疹をはじめとする皮膚症状や、消化器疾患などに起因する下痢・嘔吐といった症状が中心となっています。皆さん、多くの場合は「治らないのはなぜ?」への解答を求めていらっしゃるわけですが、その場合の原因としては主に2つのパターンが考えられます。一つは正しい診断がついていないケースで、もう一つが適切な治療オプションが提示されていないケースです。適切な治療を選択するためにも、的確な診断が必要ですから、いずれのケースでもまずは正しい診断を下すことが先決となります。▲適切な診断を行うために多くの検査機器を用意
Q.セカンドオピニオン対応で大切にされていることは何ですか。
A.繰り返しになりますが、正しい診断を下すことです。そのために、まずは飼い主さんからしっかりとお話を伺います。これまでの経過や現状、受けた検査や治療とその反応に加え、普段の様子や個性なども幅広くお話しいただいています。元気だった頃の習慣や悪くなってきた経過に、思わぬヒントが隠されている場合もあるので見逃せません。その後、お話から得られた情報を整理し、当院での方針やそれにかかる費用、時間などをご説明します。同じ症状でも、炎症によるものなのか腫瘍が隠れているのかで対応が変わります。当院受診前に他院で検査を受けている場合でも、半年、1年と経過している場合には改めて検査をお勧めすることもあります。▲飼い主からしっかり話を聞き、進めていく
Q.CTをはじめとした検査機器も整えていらっしゃいますね。
A.新たに導入したCT検査機器に限らず、超音波検査機器や気管支鏡、内視鏡、血液生化学検査機器や血液ガス分析器、免疫反応測定装置などの検査機器は充実させています。CTを用いることで、腫瘍の広がりを全身を網羅しながら立体的に把握することができますし、ごく小さな病変も見つけることができます。診断を確定させるには、新鋭の機器を用いた高精度な検査が大切です。問診で浮かび上がった病気のリスクを証明するために、また必要に応じて疑いを修正するためにも、検査は重要だと考えています。動物たちに負担をかけてしまう検査もありますが、その意義をしっかりとご説明し、飼い主さんがご納得の上で実施できるよう心がけています。▲先進のCT検査機器を導入
Q.外科手術にも対応されていると伺いました。
A.腫瘍の切除から誤飲による異物の摘出まで、各種外科手術にも対応しています。私を中心に常勤の獣医師が執刀するだけでなく、重症例では専門性を持つ獣医師を招いて、執刀をお願いすることもあります。当院には緊急時に備えて2台の手術台を用意しており、複数の獣医師によるチーム体制で、術後のフォローアップも対応しています。若い獣医師とともにチームで対応していますが、術後の経過を見られ、良い学びの機会にもなります。生体モニターや麻酔器、人工呼吸器、電気メスや超音波凝固切開装置なども導入しており、安全性に配慮して手術を実施できるよう環境を整えてあります。▲緊急時に備えて、手術台は2台用意。手術設備も整えている
Q.セカンドオピニオンを受ける際の流れを教えてください。
A.セカンドオピニオンをご希望の方は、直接ご来院いただいても結構ですが、まずは受付時間内にお電話をいただくのがスムーズです。また、当院のホームページ上に問い合わせフォームもご用意しておりますのでご活用ください。動物を連れて来ていただかなくても、飼い主さんだけ先に来ていただいて、時間をとってお話をすることも可能です。検査や治療の経過がわかる資料をお持ちいただけるとベターですが、あまり古いものでは役に立たないこともあります。当院は専門性の高い医療にも対応しておりますが、二次診療施設ではありません。あくまで臨床医の立場で対応していますので、特に紹介状をお持ちいただかなくともご相談いただけます。▲気になることがある場合には、気軽に相談をしてほしいと話す
動物病院からのメッセージ
草場翔央院長
症状や病気へのアプローチは、獣医師によって異なります。セカンドオピニオンを受けて複数の方針や選択肢にふれることは、より良い治療を選択するためにメリットの大きいことです。「病気の診断を受けたが他の見解が聞きたい」「治療を受けているが慢性的な症状が改善しない」「かかりつけ医では受けられない検査や治療を受けたい」など、さまざまな思いを抱えた飼い主さんが、セカンドオピニオンを求めて来院されています。新たにCTを導入したことにより、さらに精度の高い検査をめざせる環境も整いました。セカンドオピニオンというと重々しいものを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、まずはお気軽にご相談いただければと思います。
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