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石村 拓也 院長の独自取材記事

シリウス犬猫病院

(川崎市中原区/元住吉駅)

最終更新日: 2025/02/28

元住吉駅東口から徒歩約3分、綱島街道沿いにある「シリウス犬猫病院」。通りに向かって大きくとられた窓から暖かな日差しが差し込み、明るく開放的な雰囲気の動物病院だ。院内に入ると、目につくのは色とりどりのデザインも楽しい手作りの掲示物。「検査や治療、ケアについて、少しでも知ってもらうきっかけとなればと思っています」と、石村拓也院長は話す。皮膚科・耳科を専門とする院長を軸に、さまざまな専門性を持つ獣医師が診療する同院では、飼い主の満足度を上げるサービスにも注力。メッセージアプリも活用しながら、情報提供と双方向対話による質の高さにこだわった診療を実践している。そんな同院の特徴や診療にかける思いを聞いた。(取材日2025年1月24日)

犬・猫と飼い主の生活を豊かにする「道しるべ」に

こちらはどのような動物病院ですか。

2017年3月にオープンした、犬・猫を対象に診療する動物病院です。いわゆる「三方良し」の状態を理想としており、犬・猫はもちろん、飼い主さんとスタッフのみんなの生活をより豊かにすることをめざしています。院名に掲げた「シリウス」は、ご存じのとおりおおいぬ座の一等星で、地上から見える星の中でも特に明るい星です。古来、旅人らに方角を示してきたこの星のように、犬・猫と飼い主さんたちの道しるべとなれればと思っています。

診療上の特徴を教えてください。

定期健診や予防接種を含む一般内科、避妊・去勢手術や外傷治療、腫瘍切除などを行う一般外科に加え、皮膚科・耳科に注力しているのが最大の特徴です。私は現在も東京農工大学の皮膚科・耳科診療の研鑽を積んでいます。また、副院長を務める妻は腫瘍科の専門性を追求すると同時に、中医学も勉強しており、こうした専門性を診療に生かせているのは強みなのではないでしょうか。さらに、循環器科、歯科、眼科、整形外科などで専門性を持つ先生方にも診療をお願いしており、必要に応じて専門性の高い医療を受けていただける体制です。

専門性の高い医療にも対応していらっしゃるのですね。

一次診療としてある程度の専門性は担保しつつ、当たり前のことを当たり前にできるよう準備しているといったところです。むしろ、当院をお選びいただく飼い主さんの多くが重視されているのは、サービス面であるという印象を受けます。飼い主さんとのコミュニケーション密度を高めるため、双方向対話がかなうメッセージアプリを活用しています。例えば、治療中に変化があったり、症状が出たりした際に、受診を迷うようなケースでご活用いただくことが多く、状況に合わせたアドバイスを提供しています。スタッフ全員が関わる形で運用しており、夜間・早朝といった診療時間外でも、必要に応じて対応可能です。当院はほぼ完全予約制で診療しているのですが、予約外で急変があり受診を希望されるような場合にも、前日夜までにメッセージアプリ経由でご連絡をいただければ、翌朝即対応することができます。

治らないとされたアレルギー性皮膚炎に一歩先の対応を

メッセージアプリで医療に関わる内容の相談もできるのでしょうか。

はい。実際のところ、「こんな症状がありますが受診したほうが良いですか?」といった相談が多いですね。皆さん基本的には「様子を見て良いです」といった返答を求めていらっしゃるように感じますが、症状がある以上単純に様子見を勧めることはできません。とはいえ、来院するためには仕事を休まなければならないなど、即受診することのハードルが高い飼い主さんもいらっしゃいます。そうした場合は、「こんなサインがあれば強く来院を勧めます」「こういう対応をしてみてはいかがでしょうか」といったポイントをお伝えするようにしています。遠方からセカンドオピニオン的にご利用いただくケースもあります。回答可能なものにはスタッフが返答する場合もありますが、医療的な相談に対しては、私たち獣医師も対応しています。隙間時間に回答できるので、お電話をいただくよりもスムーズです。

スタッフさんの力もチームに欠かせないものなのですね。

獣医師の他に、スタッフが4人、トリマーが2人います。皆それぞれの持つ専門性を生かして、犬・猫のためにできることを模索してくれています。スタッフ間に摩擦があったり、不本意な働き方をしていたのでは、動物たちや飼い主さんにそうした空気が伝わってしまうと思います。やりがいを持って生き生きと働いてもらうためには、各自の「やりたい」に対して寛容であるべきと考えており、思ったことを言いやすい雰囲気づくりは大切にしています。しつけを専門に学んだスタッフの発案によるしつけ相談や、トリミングに月ごとのテーマに沿った写真を撮って共有するサービスなど、それぞれ楽しんで取り組んでくれているようです。院内の掲示物でも、健診やケアの大切さを症例写真や飼い主さんの声などとともに伝えており、実際の利用につながっています。

専門診療についても詳しく教えてください。

皮膚科ではアレルギー性皮膚炎がとても多く、以前は治らないものとされていました。ワンパターンの治療のみを行っても、根本的な解決にはならないのです。「このままでは一生アレルギーに苦しむ犬猫が減らない」と感じ、研究室の先輩について専門的に勉強し、異なるアプローチを学びました。アレルギー対応には、トラブル対応、コントロール、体質改善の3段階があると考えています。トラブル対応とコントロールまでだった従来の治療から一歩進んだ体質改善のためのアドバイスにより、定期受診が必要な子を少しでも減らせればと考えています。その他でニーズが高いのは、歯科です。ひと昔前は「犬猫は歯がなくなっても食べられる」といった考え方が中心でしたが、現在は「犬猫も歯を失っては楽しく健康に生きることが難しい」という考え方に変わっています。とはいえ、人間のように自分で歯磨きできませんから、定期受診で良い状態を保つことが大切です。

丁寧な対話を重視し、納得感ある満足の診療をめざす

診療の際に心がけていることはありますか。

「今日できることはここまで」「当院でわかることはここまで」といったことを明確に伝え、飼い主さんがその先の方針を選びやすい状況をつくるよう心がけています。何のために来たのかわからないままお帰ししてしまうことは一番避けたいと考えており、飼い主さんが求めているのがとりあえずの症状対応なのか、原因精査なのかなどしっかり探った上で、プランニングを間違えないよう情報提供に努めているのです。当院で難しいケースはしっかり紹介先も提案しつつ、必要となる費用や期間の目安なども含めて、納得して治療を選択するための情報を提示します。お話の時間を取るため診療が長くなりがちですし、専門的な内容は十分に理解を得られていないと感じることもあります。それでも、丁寧な対話こそが犬・猫と飼い主さんの満足につながるものだと考えているのです。

獣医師を志されたきっかけは何ですか。

もともと動物好きで、小学生くらいの頃から動物に関わる仕事に就きたいと思ってきました。当時、自宅の近所で車にひかれた野良犬を目撃しながら、何もしてやれず無力を感じたことがありました。また、飼っていた犬が病気がちで、苦しむ姿を目にしてきたこともありました。知識と技術を身につければ、何かしてやれることがあるのかもしれないと考えたのも一つのきっかけです。

休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることはありますか。

以前はテニスをしていましたが、数ヵ月前にゴルフを始めました。もともと両親とラウンドすることを目標に始めたのですが、自然の中に身を置くことが心地良く、毎週練習場に通うほどはまっています。念願の両親とのラウンドも、開始3ヵ月にしてかないました。実は息子もおじいちゃんとゴルフを楽しんでおり、いずれ3世代でラウンドできたら良いなと思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

犬・猫も飼い主さんも、働くスタッフも大切に、バランスを保ちながらサービスを拡充していきたいと思います。増員により休日も増やしてメリハリをつけた運営で持続可能な状態をめざす予定です。また、必要な検査をまとめた年会費制のプランも用意しており、健診を通して犬・猫や飼い主さんとの絆を深めていければと考えています。今後も「大切な愛犬・愛猫との生活を全面サポート!!」というモットーをぶらさず診療していきたいと考えていますので、気がかりや疑問などあれば気軽にご相談ください。お話を重視しているので、時間に余裕を持って来院いただけると良いですね。

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