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北村 博 院長の独自取材記事

北村獣医科医院

(横浜市神奈川区/片倉町駅)

最終更新日: 2023/12/01

片倉町駅近くにある「北村獣医科医院」の北村院長は、北里大学獣医学部を卒業後、企業に就職し、動物医療に関係する仕事に従事。定年退職を機に、師匠と慕っていた獣医師の動物病院を使わせてもらう形で開業したという。街の身近な獣医師として犬と猫の診療を行い、動物を飼う前の相談から、日常的な健康管理や予防、訪問診療まで幅広く応じている。ユニークな経歴に加え、誠実な人柄が伝わる穏やかな語り口と、動物と飼い主を支える真摯な診療姿勢が印象的だ。そんな獣医師として地域貢献に積極的に取り組む北村院長に、その診療の特徴やめざすところを語ってもらった。(取材日2023年11月16日)

犬と猫を中心に、皮膚科診療や訪問診療など幅広く対応

まず、こちらを開業された経緯を教えてください。

中学生の頃から自然界の動植物に興味を持ち、バードウォッチングに熱中したことが獣医学部に進むきっかけとなりました。獣医学生時代には、私の地元・神奈川区にある「岡本動物病院」で実習を経験。同院の岡本真一路院長は、獣医師としても人としても素晴らしい方でした。私は師匠として慕い、企業に就職した後も、忙しい時などに同院の診療を手伝っていました。定年退職後も同院で診療のお手伝いをさせてもらいたいと考えていた中、岡本院長が急逝され岡本動物病院は閉院となりました。そこで、岡本院長の理念を継承して動物病院を開業しようと考え、閉院していた岡本動物病院を使わせていただく形で開業することができました。その後、現在の場所に移転しました。

定年退職後、すぐに開業されたわけですね。

そうなんです。岡本動物病院が急に閉院となり、地域の飼い主さんが不安を感じていらっしゃったので1日でも早く開業しなければと思っていました。岡本院長の奥さまやスタッフの方の支援もあり、早期に開業することができました。開業当初は岡本院長の頃から通っていただいていた飼い主さんと動物たちが多かったのですが、今はだんだんと世代交代をして新しい動物たちも増えてきましたね。

「獣医科医院」という院名が印象的です。

「病院」というと入院設備があり専門的な医療を行う印象がありますが、当院はあくまでも「動物を診る街の身近な診療所」という役割を念頭に、院名を「獣医科医院」としました。ですから日帰りの入院には対応していますが、長期の入院が必要になる場合は専門施設をご紹介しています。実際、当院に通っていただいている飼い主さんのほとんどは近隣の方ですね。ちなみに当院には看板犬のメルティーがいます。毎日僕と一緒に出勤をして、営業担当として(笑)入口のところに座っているので、近所の子どもたちに圧倒的な人気があります。地域とのつながりという大きな役割を果たしてくれているんですよ。

診療面にはどのような特徴がありますか。

予防や健診、日常的な健康管理に力を入れており、問題点を早期に発見して次のステップに入れるように心がけています。加えて、犬も猫も皮膚科のトラブルが多いので、皮膚科疾患の診療を専門とする獣医師の診療日を設けて、より精密な診断のもとに専門的な治療を提供できるようにしています。対象となる動物は犬と猫が中心ですが、会社員時代に畜産に携わった経験を生かし、豚熱や鳥インフルエンザ等の発生時には地域の防疫活動にも協力しております。また、この地域は高齢の飼い主さんが増えているので、近隣を中心に可能な限りの訪問診療も提供させていただいています。

飼い主とのコミュニケーションを重視しながら日々診療

診療する上で、どのようなことを大切にされていますか。

治療が必要な時はもちろん、予防接種や定期健診にも飼い主さんとよくコミュニケーションを取ることを心がけています。飼い主さんの考え方を理解し、お互いに信頼関係を築くことが重要だと考えています。インフォームドコンセント以前に、人と人のコミュニケーションが大切だと思います。岡本院長も人と人とのつながりをとても大切にされていて、その姿に感銘を受けたので、それを目標に日々診療しています。また飼い主さんのプライバシーや個人情報の保護・管理についても、しっかり配慮することを心がけています。特に訪問診療の場合は、一人暮らしや高齢の方のお宅に伺うこともあるので、十分に注意しています。

日々の診療の中で、印象的な事柄などがありますか。

看取りの場面は何回経験しても心に刻まれますね。お別れが避けられない状況になったときに、飼い主さんのために自分にできることは何だろうかといつも考えながら立ち会っています。近年、動物も飼い主さんも高齢化して老老介護が増えてきました。訪問診療に注力しているのも、動物と飼い主さんの負担軽減を考えてのことです。医療の質という面では院内で診療を行うのが理想ですが、通院が難しく手遅れになるのならば、訪問診療が結果的に良い場合もあると思います。訪問診療によるご自宅での落ち着いた動物と安心した飼い主さんの姿はいつもほほ笑ましいですね。

ところで、北村院長のプライベートな面も少し教えてください。

マイペースで人より周回遅れというか(笑)、やりたいなと思っていることは時間をかけてでも実現しようという気持ちで行動しています。その考えであるからこそ、定年退職後の開業となりましたし、40代の頃には大学院に行っていたんですよ。たまたま共同研究で大学院との縁ができたのでチャンスだと思ったのです。周囲の理解を得て3年間、平日は働きながら、週末に長野の大学院に通って学位をとりました。ちなみに趣味はジョギングです。フルマラソンで3時間を切るまでタイムを伸ばしました。バードウォッチングも続けていて、野鳥の会の会員として探鳥会の案内役をしています。

発展する地域で、動物との生活を支えるサポートを

これから動物を飼いたい人に、どんなアドバイスがありますか。

犬も猫も、10年15年と一緒に暮らしていくわけですから、初めてペットを飼う前には、獣医師に一度相談されることをお勧めします。飼い主さんの年齢や家族構成、お子さんの年齢、ライフスタイル、住居環境などによって、適した動物や犬種・猫種があります。さらに、動物を飼うには費用や世話もかかりますから、ぜひ一度相談に来てください。また動物のしつけも、褒めて育てることが基本です。厳しく叱って育てるより、褒めて育てるほうが結果的にはうまくいくことがわかってきています。当院では、私が手本を見せる形で具体的な接し方を細かくアドバイスしています。

今後に向けての展望を聞かせてください。

院内での診断を今まで以上に精密に行い、質の高い治療を提供していきたいです。そして訪問診療においては、ハンディータイプの医療機器も活用して診療の質を向上させていきたいですね。また動物たちと飼い主さんのコミュニケーションとより良い関係構築ツールとして、整体のノウハウを導入したいと思っています。そのために近隣のペット整体院と提携してサービスと技術の向上に努めていきます。開業当初は高齢の飼い主さんが多かったのですが、最近は若い世代の飼い主さんも増えてきました。このエリアは横浜駅にも新横浜駅にもアクセスが良く、便利な地域だからだと思います。そんな発展する街に根差して、動物と飼い主さんの幸せな生活を支えるお手伝いをしていきたいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

当院は飼い主さんとの信頼関係づくりに努め、診療だけでなく、動物と飼い主さんが楽しく快適な環境・関係をつくれるようにお手伝いをしたいと考えています。近年は、動物に関する病気やフード、しつけなどについてさまざまな情報がインターネットなどにあふれています。その中から自分の求める情報を見つけ出すのにはかなりのエネルギーが必要です。インターネットだけではなく、書籍や雑誌などを読んだり、獣医師やいろいろな人の意見を聞いたりして、多方面の情報を得て判断していただきたいと思います。獣医師や動物病院を上手に活用して正しい情報を得て、動物と幸せに暮らしていただきたいと願っています。

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