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小林 新 院長の独自取材記事

あらた動物病院

(横浜市旭区/南万騎が原駅)

最終更新日: 2025/02/28

南万騎が原駅から徒歩10分ほどの所にある「あらた動物病院」を2022年に開業した小林新(あらた)院長。「初めてのワクチンから最後のその時まで」をモットーに、犬と猫を対象として動物と飼い主に寄り添い、親身な診療を展開している。自らも子育て中であり、小さな子どものいる子育て世代も気兼ねなく来院してほしいと、院内にキッズスペースを設置。幅広い世代が来院しやすい環境づくりに取り組む。また、ねこ医学会に所属する小林院長は、猫が受診しやすい環境づくりにも力を入れ、「キャットフレンドリークリニック」のゴールド基準もクリア。犬や猫の命に関わる病気である腫瘍や腎泌尿器疾患に関して、専門的な研鑽を積んでいるのも心強い。そんな小林院長に、同院の診療の特徴や動物医療への思いを聞いた。(取材日2025年1月14日)

猫も子ども連れも来やすい動物病院

こちらにはキッズスペースがあるのですね。

当院は、私と獣医師である妻の小林紗織先生の2人で立ち上げた動物病院です。2人でどんな病院を作りたいか考えた時に、どんな方でも来やすい病院にしたいと考えました。勤務医時代、小さいお子さんが走り回ったり騒いだりすると、他の飼い主さんが気まずそうにされていることがあり、親御さんは気を使われて通院しにくいだろうなと感じることがありました。そこで私たちと同じような子育て世代の飼い主さんにも気軽に来ていただきたいと考えて、キッズスペースを設けました。また、院内のトイレは、動物と一緒に入っていただけるよう広いスペースを確保しました。動物と一緒だからと、トイレを遠慮したり我慢されたりすることがないようにと思っています。

ねこちゃんに優しい配慮もされているとか。

そうです。待合室や診察室、入院室もわんちゃんとねこちゃんで分けて、デリケートなねこちゃんも安心できるように工夫しています。患者さんの頭数としてはわんちゃんのほうが多いですが、ねこちゃんに配慮した「キャットフレンドリークリニック」のゴールドレベルを取得していることもあり、一般的な動物病院に比べるとねこちゃんの割合が多いと思います。ねこちゃんの診察の際は、いきなりキャリーケースから出すのではなく、まずは飼い主さんのお話を聞いて一呼吸置いてから、外に出てもらったりキャリーケースの中で診察することもあります。その試みのおかげか、当院に来てくれる子はフレンドリーな子が多い気がします。もちろん、犬も来やすいように配慮しており、犬用の待合室は広めのスペースを確保し、わんちゃん同士、離れて待ってもらえるようにしています。

獣医師を志したきっかけや開業の経緯を教えてください。

私は徳島県出身で、すごく田舎だったので車にひかれたり捨てられたりしている動物を見かけることが多く、なんとか助けたいとの思いから獣医学部に進むことを決めました。学生時代、進路で迷ったこともありましたが、その時所属していた研究室での経験や飼っていたねこちゃんの影響もあり臨床の道へ進みたいと思い、獣医師になりました。卒業後は、研究室でお世話になった先生が勤める埼玉県の動物病院に入職。子どもが生まれるのをきっかけに妻の実家のある横浜市に転居し、「本牧通り動物病院」に勤務していました。その後、落ち着いた雰囲気の場所で開業したいと探す中で、出会ったのがこの場所です。開業してみて、飼われている動物を大切にされている方が多く、この場所で開院することができて本当によかったと感じています。

腫瘍や腎泌尿器科疾患を専門的に学び、診療に生かす

先生の診療方針について伺います。

小さい頃から生涯にわたって通ってもらえる動物病院でありたいと思っていますので「初めてのワクチンから最後のその時まで」をモットーに掲げ、動物とそのご家族に寄り添い、血の通った診療を心がけています。また、予防接種や避妊・去勢手術をするうちに、動物が動物病院嫌いになってしまうことがあるので、小さいうちから動物病院に慣れてもらい必要な時には治療ができるように、パピーパーティーや子猫フレンドリープログラムも行っています。また、犬や猫の命に関わる病気については詳しく知っておきたいと考えて、腫瘍や腎泌尿器科疾患について専門的に勉強し、獣医腫瘍科認定医II種や日本獣医腎泌尿器学会認定医を取得しました。専門的な知識や情報を早期発見や治療選択に役立て、動物にも飼い主さんにも安心して通っていただけるようにと思っています。

子犬や子猫に関する取り組みについて教えてください。

パピーパーティーは子犬の社会化をめざすものです。毎月1回、動物行動学を専門とする獣医師を招いて、犬との接し方やしつけ方を指導してもらいます。子猫フレンドリープログラムは、当院に連れてきてもらって、遊んでおやつを食べて帰ってもらう試みです。将来的に動物病院に連れてきにくい子や、体を触られるのを嫌がる子にならないように、小さい時から慣れてもらうほうがいいと思っています。将来的に予防や治療が行いやすくなることがメリットです。

腫瘍や腎泌尿器科疾患について、どんな注意が必要ですか?

腫瘍も腎泌尿器科疾患も、病気の早期発見のためには健康診断を受けることが大切です。健康診断を受けておくと、体調を崩した時に健康時と比べられるので異常が見つかりやすいですし、定期的に動物病院に来ることができると、動物も慣れることができます。腫瘍にしても早い段階ならば、治療ができて救命につながるケースもあると思いますが、手遅れになると緩和的なケアしかできない場合もあります。特に猫は、動物病院に連れてきにくいケースが多く、発見が遅れがちです。もう少し早く受診してもらえたら、治療の選択肢も広がるのにと残念に思うことも多いので、小さい頃から動物病院に慣れておいてもらうこと、定期的に来ていただくことがとても大切だと思います。

先生のペットについても教えてください。

私は猫が好きで、家でも猫を飼っています。妻は犬が好きなので、近い将来、犬も飼いたいとは思っています。ちなみに、当院の正面のガラスサインのわんちゃんとねこちゃんのイラストは、飼っていた子をモデルにしてもらっており、開院時のこだわりの一つです。

子犬、子猫の頃から最期のその時まで家族に寄り添う

今後に向けてどのような展望がありますか?

開業から2年を経て、飼い主さんから飼い主さんへのご紹介や、他の動物病院から腫瘍や腎泌尿器疾患の患者さんのご紹介も増えました。医療機器などの設備も整ってきましたので、少し難しい外科手術にも取り組みたいと思っています。また、多くの患者さんに来ていただけるようになって、最近、待ち時間が長い日もあるので、待ち時間の削減を工夫したいと考えているところです。最近は大規模な動物病院や、専門性の高い医療を提供する動物病院などさまざまなタイプがありますが、当院はできるだけ患者さんの近いところにある、身近な動物病院でありたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

私たちは、地域に根差した動物病院として、子犬や子猫の時から動物とご家族に寄り添い、最後に看取るところまで丁寧に関わっていきたいと考えています。当院に来られた飼い主さんの悩みや不安を一つでも解決し、笑顔で帰っていただくことが私たちのめざすところです。ペットは大切なご家族の一員ですから、全力で必要な治療やケアをご提供したいと思っています。気軽に通いやすく、聞きたいことがなんでも聞ける身近な動物病院でありたい、困った時は頼りにしていただきたいと思っていますので、医療のことだけでなく、毎日のお世話やしつけなどについても遠慮なくご相談ください。

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