- 動物病院ドクターズ・ファイル
- 神奈川県
- 横浜市旭区
- 鶴ヶ峰駅
- ハグウェル動物総合病院 横浜鶴ヶ峰院
- 中津 央貴 院長、室 卓志 副院長
中津 央貴 院長、室 卓志 副院長の独自取材記事
ハグウェル動物総合病院 横浜鶴ヶ峰院
(横浜市旭区/鶴ヶ峰駅)
最終更新日: 2025/05/16

横浜市旭区に2025年2月に開院した「ハグウェル動物総合病院 横浜鶴ヶ峰院」は、「動物さんの健康寿命の延伸とご家族のウェルビーイングの創造」を掲げる動物病院。健診など日常的なプライマリケアを行う総合診療科のほか、栄養管理科、循環器科、神経科、腫瘍科、腎泌尿器・生殖器科、消化器科、整形外科、皮膚科など専門的な分野の診療体制が整う。院長の中津央貴先生は、大学病院付属の動物病院や高度医療を行う動物病院で研鑽を積んできた獣医師。同じく専門的な動物病院で診療に携わってきた室卓志副院長とともに、同院の運営、診療に取り組んでいる。「ハグウェルならではのトータルな動物医療、医療サービスを展開したい」という中津院長と室副院長に話を聞いた。(取材日2025年3月28日)
健診など日常的な医療から専門医療にも対応可能
フロアが分かれていて、 猫さんも安心して受診できそうですね。

【院長】猫にも優しい動物病院というのが特徴の一つです。多数の診察室や広々とした空間を設けて、犬と猫で待合室や診察室を完全に分け、動物さんも飼い主さまもストレスなく過ごしていただけるようにしています。手術室も2室ありますし、CTをはじめ、各種検査機器もそろっていますので、これらを活用して地域に貢献できる施設になりたいと思っています。また、トリミングサロンやペットホテルを併設しており、例えば高齢や疾患が理由で、一般のサロンでは断られるような動物さんに対しても診察を行った上でトリミングサービスを提供します。動物さんのことを考えて、医療もサービスも基本的に断らないということをモットーとしています。現在は犬と猫が中心ですが、将来的には他の動物さんの診療にも対応する予定です。
コンセプトは、動物さんの健康寿命の延伸に貢献することだそうですね。
【院長】そうです。「動物さんの健康寿命の延伸とご家族のウェルビーイングの創造」とのコンセプトを掲げ、医療に加え、トリミングサロンやペットホテルなど、動物さんに関わるヘルスケアサービスを複合的に提供することをめざしています。院名のハグウェルは、「ウェルビーイングをハグする」という意味からの造語で、動物さんとご家族のウェルビーイング、幸せな生活を支えるお手伝いをしたいという思いが基本にあります。ですから、ロゴマークも温かみのあるハートになっているんですよ。そして、運営体であるベイシアグループの「For The Customers」という理念を踏まえて、当院も、飼い主さまや動物さんに寄り添う姿勢を重視しています。
診療面には、どのような特徴がありますか。

【院長】設備が整い、専門的な診療にも幅広く対応していますので、健診などの予防医療を含めた一次診療から高度診療まで一貫して提供できるところが特徴です。専門診療については、グループ全体を統括する役割を担う佐藤貴紀先生が栄養管理科と循環器科、私が神経科と腫瘍科、副院長の室先生が腎泌尿器・生殖器科と消化器科を担当しており、整形外科や皮膚科専門の先生も在籍しています。この地域は、ヘルスケアサービスを求められる飼い主さまや動物さんが多いエリアということもあり、お役に立てるかなと考えています。 【副院長】車でのアクセスにとても便利な位置にあり、動物さんを連れてきていただきやすい環境でもありますので、地域の中核的な動物病院としての役目も果たせると思います。
個々に応じた対応、丁寧な説明を心がける
院長先生のプロフィールを教えてください。

【院長】子どもの頃から動物に触れ合う機会が多く、自分では記憶は定かではないのですが、小学校の卒業文集に将来の夢は獣医師と書いていて、進路を決める段階で獣医師を選びました。北里大学卒業後、仙台市の大きな動物病院、岐阜大学の付属動物病院の腫瘍科、埼玉県の「どうぶつの総合病院」神経科などを経て、こちらの院長に就任しました。動物さんとの関わりは、学生時代にバイト先の先輩から拾った子猫を託されたのが最初です。育てる、一緒に暮らすというのは獣医療とは異なり、目の前の子をどう助けていくか学ぶところは多かったですね。新しい子も迎えて一緒に暮らしてきましたが、残念ながら先日亡くなってしまい、今、次の子を迎えるかどうか悩んでいるところです。
副院長先生もお願いします。
【副院長】私は、子どもの頃、弟が拾ってきた子猫を飼い始めて、ある時、動物病院で治療を受けたことがきっかけで獣医学に興味を持ちました。日本獣医生命大学卒業後、都内の動物病院などを経て、川崎の日本動物高度医療センター、JASMINEどうぶつ総合医療センターで主に腎泌尿器・生殖器科、消化器科の診療に携わってきました。今は猫と犬を1匹ずつ飼っています。
診療の際や、飼い主さまと接する際の心がけを教えてください。

【院長】個々の動物さんにカスタマイズしたオーダーメイドな治療をしたいと思っています。同じ病気でも性格も違えば、家庭の状況も違いますから、それを一つずつピックアップして、その動物さんに合った治療を行いたいと考えています。また、動物さんに寄り添うことはもちろん、飼い主さまに話しかけていただきやすい雰囲気づくりや、気持ち良く受診していただける環境をつくりたいと思っています。 【副院長】院長と着地点は同じだと思いますが、動物さんをいかに元気にするか、より良い状態に持っていくかということが結果的に飼い主さまの満足につながると考えています。そして、飼い主さまが理解して納得されるまで、丁寧に説明をさせていただくことを心がけて、それが動物さんにとってのプラスになるようにと考えています。単なる接遇を超えた、動物さんと飼い主さまの幸せにつながるアプローチを考えていきたいと思っています。
健康寿命の延伸をめざし、親身に寄り添った対応を
診療をする中で、どのようなことが印象に残りますか。

【院長】飼い主さまには、こういう状況だから、こういう治療が必要と理論立てて説明することを心がけているのですが、その中で、「他院では原因がわからないと言われて不安だった」とか、「詳しく説明が聞けてよかった」と言われることが印象的です。やはり納得していただけるように話すことは大切ですね。そして、「この動物病院に来てよかった、先生に診てもらってよかった」と言っていただけるとやはりうれしいです。 【副院長】もう無理かなと思われるような症例でも、飼い主さまが諦めたくないと言われて、その思いに応えてこちらも根気よく治療していく中で、頑張ってくれる動物さんもいて、それは生命力を感じるというか、印象に残りますね。そのような飼い主さまとは信頼関係も強くなることも多いですし。頑張って生きようとする動物さんたち、諦めない飼い主さまに応えていきたいと思っています。
スタッフさんも和やかで院内の雰囲気も良いですね。
【院長】ありがとうございます。もともと新規開院という職場を選んでくれたスタッフたちなので、とても自主性や意欲があるメンバーがそろっていますから、うまくリードしていきたいと思っています。この症例にはこの対応とマニュアル化するのではなく、個々の動物さんに合わせて、どのような治療やケアが必要かを考えて対応するという方針はスタッフとも共有しています。また、職場のトラブルというのは、コミュニケーション不足が原因であることが多いので、ホウレンソウやディスカッションを大切にしています。幸い、当院は相談しやすい環境が整っていると思いますし、動物さんや飼い主さまと同様に、働くみんなも幸せになれるような環境づくりをしていきたいと考えています。
地域の方へのメッセージをお願いします。

【院長】多くの皆さんに「ハグウェル動物総合病院ならでは」という価値を、当院に来て感じていただきたいと心から願っています。まだ行き届かないところもありますが、飼い主さまのニーズもお聞きしながら、地域の皆さんに役立つ動物病院をめざしていきたいですし、日常的なヘルスケアや予防医療から高度な診療まで、この地で実現させることができたらいいなと思っています。眼科の専門診療なども行っていきたいので、近隣の先生方との連携もしていきたいと考えています。そして、飼い主さまの信頼を積み重ねて、「ハグウェルに行ったら、どうにかなるよ」と言っていただけるような存在になっていきたいですね。動物さんのことを思い健康寿命の延伸をめざしながら、飼い主さま一人ひとりに寄り添った医療やサービスを提供したいと思っていますので、動物さんに関することはなんでも気軽にご相談ください。