「かけがえのない大切な家族が健やかに過ごせるように、飼い主さんの身近な相談相手でありたい」と素敵な笑顔で語る「わかば犬猫病院 横浜西口駅前」の中島恵美子院長。学生時代に救えなかった猫を「今の私ならば、もっと楽に過ごさせてあげられたのにと後悔している」というほど、動物への深い愛情が感じられる獣医師だ。犬と猫の内科、外科、皮膚科や歯科、眼科まで幅広く診ることができるのも頼もしい。その一方、ペットとの暮らしをもっと楽しんでほしいと、おもちゃやおやつにもきめ細かく気配りし、気さくにおしゃべりに応じる親しみやすさも中島院長の魅力の一つ。多くの飼い主や動物たちに慕われている中島院長に、動物診療への思いやクリニックについて話を聞いた。
(取材日2016年11月18日)
―獣医師を志したきっかけを教えてください。
小さい頃から動物が好きで、犬、猫、うさぎ、亀などさまざまな動物を飼っていましたが、獣医師をめざしたのは、高校生の生物の先生との出会いがきっかけです。そこで生物の不思議さに魅了され生き物にまつわる仕事がしたいと思うようになり、獣医学部に進んだのです。研究室の恩師に、私のようなのんびりしたタイプは鍛えてもらったほうがいいと言われたこともありましたが(笑)、私は先生との出会いに恵まれているんです。研修医時代は、同級生たちと幾晩も泊まり込み、悲しいことも楽しいこともたくさん共に過ごしました。その時の仲間は、今でも症例を相談したり、大きな手術の時には協力してもらったり、大切な存在です。
―横浜で開業されたきっかけを教えてください。
勤務医ではどうしても自分の思う診療やケアが十分にできないという壁があり、獣医師をめざしてからずっと自分の病院を開業したいと考えていました。もともと横浜育ちで、横浜駅西口の辺りは私のテリトリーでしたので(笑)、ずっと探していて、やっと見つかったのがこの場所です。駅前ですから近隣には他の動物病院もありますが、女性の獣医師が好きなワンちゃんや猫ちゃんも多いので、こんな私でもお役に立てるかなと思って開業しました。
―とても楽しい雰囲気のクリニックですね。
最初は「オレンジ色なんて」とびっくりされましたね。ペットにとって病院に来ることはとてもストレスになるので、楽しくリラックスできるようにと考えて、壁の色や床の色もカフェのように、病院っぽくしないように心がけたのです。また、飼い主さんにもペットと一緒の生活を楽しんでもらえるように、写真をプレゼントしたり、おもちゃやオーダーメイドの服など、私自身がペットと楽しんでいることをご紹介しています。
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