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渡邊威久 院長の独自取材記事

ロマノフ動物病院

(千葉市稲毛区/スポーツセンター駅)

最終更新日: 2023/01/22

千葉都市モノレール・スポーツセンター駅から車で約5分の場所にある「ロマノフ動物病院」。動物たちが理想とする動物病院でありたいという想いから「Roman(ロマン) Of(オブ) 動物病院」とクリニック名をつけた。シンプルな作りの院内はバリアフリー設計で、けがをした動物や、高齢で歩行に不安のある動物にも優しい。「ここに来て良かったと思ってもらえたらうれしい」と語る渡邊威久院長は、ペットのみならず、飼い主に対しても丁寧なコミュニケーションを取ることを常に心がけているという。穏やかな雰囲気が特徴的な渡邊院長だが、フットサルやバイク、スキューバダイビングなどアクティブな趣味も多いそう。「最近は子育てが趣味です」と笑顔を見せる渡邊院長に、近々移転の計画もあるという同院の今後の展望なども含めじっくりと話を伺った。 (取材日2015年6月19日)

人間に尽くす動物がいるなら、自分はその動物のために働きたい

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

高校生の時、偶然テレビで盲導犬についての番組を見たのですが、人間のために生涯をささげる動物がいるということに衝撃を受けまして。動物にもそれぞれの生き方がある中で、人間に対して頑張ってくれている動物がいるのであれば、動物の面倒を見る人間がいてもいいのではないか、そこに力を注いでいきたいと思ったのがきっかけです。ちなみに大学では臨床繁殖という分野を専門に学んだのですが、盲導犬の不妊治療をテーマにした研究を通して、実際に出産まで携わることができたんです。その時に、動物に対して役に立てたという意味での達成感はありましたね。

先生ご自身は、動物と身近に接してこられたのですか?

子どもの頃から動物は好きだったのですが、実際に飼った経験はなかったので、そのことに対する憧れはずっとありました。大学6年の時に初めて黒猫を引き取ることになったんですが、実際に飼ってみると今まで犬派だったのが猫派に変わってしまって(笑)。昨年亡くなるまでずっと一緒に住んでいました。ほかにも犬、ハムスター、ウサギなどいろいろな動物を飼っていましたが、現在は犬(イタリアングレイハウンド)の「レモン」、シャムネコの「サラ」と暮らしています。

大学時代や勤務医時代はどのようなことをされていたのですか?

大学では臨床繁殖の研究を行っていました。先ほどの盲導犬の不妊治療のほかにも、凍結精液を使った人工授精などの実験や、日本スピッツの凍結精液を海外に輸出する手伝いをしたこともあります。その後は動物病院の勤務医として犬や猫を中心に診察しました。患者さんの数も多く大変でしたが、貴重な体験をさせていただきました。その時に整形外科や内視鏡の分野を勉強させていただいた経験は、今の診療に非常に役立っています。また、ご縁があってこれまでにさまざまな分野の先生に出会うこともできました。現在でも整形外科をはじめ、病理学、神経学など大学病院レベルの先生にもご相談させていただける環境に恵まれていますので、その情報をできる限り患者さんに提供していきたいと思っています。

コミュニケーションを通して性格を見極めながら、最善の治療を

こちらの医院ではどのような診察をされているのでしょうか。

主に診察しているのは犬、猫、ウサギ、フェレットです。最近では繁殖の分野、すなわち不妊の相談や診断、人工授精などを希望される飼い主さんも増えてきました。また当院では内視鏡、腹腔鏡を導入しているので、それらを使った先端医療もご提案しています。実際傷口も小さく、動物たちの回復も早いです。ただし病気の内容などによっては不適応な場合もありますから、きちんとした見極めが必要になりますね。のどに詰まらせた場合も、内視鏡で取れる時と取れないときがあるんです。逆に技術的には対応できても医療費の問題で飼い主さんのほうが望まないというケースもあります。手術は高度な技術が必要、かつ麻酔のリスクなども伴いますから、飼い主さんには十分な説明をした上でご理解いただくようにしています。

ほかに、こちらの医院ならではの対応はありますか?

当院では夜間対応もしていて、多い時は2、3件入ることもあります。夜間で相談できるというのは、私自身の理想の形の1つであるとともに、飼い主さんにとってもメリットになると思っています。あとは院内にネットワークカメラを設置して、自分が外出中でも入院患者さんの状態を把握できるようになっています。またこのカメラを使って、飼い主さんが入院中の患者さんと面会することも。というのも、直接会ってしまうと動物たちが喜んでしまうんです。特に手術後は安静が必要になりますから、そういった場面でもご使用いただいています。

普段の診療で心がけていることを教えてください。

先端医療も含めて、しっかりとした検査、治療方針を進めていくことですね。ご家庭によってさまざまな事情があるでしょうから、費用の面なども含めて飼い主さんがどこまで望んでいるのかということを十分に理解して、ベストな方向性を探っていくということが重要だと思っています。あとは出来るだけコミュニケーションを取ること。それはこの病院のスタンスでもありますので、飼い主さんの目を見て話す、説明するということは心がけています。基本的なことですが、自分が飼い主さんの立場だったらそうしてほしいですから。それはもちろん動物たちに対しても同じです。動物もそれぞれ性格が異なるため、同じ治療でも負担のかかり方が違うんです。例えば採血する時でも、押さえつければ押さえつけるほど抵抗する子もいますので、そういう場合は採血の場所を変えたりして対応しています。動物たちと直接会話することができない分、性格をきちんと見極めることで対応を変えながら、その子にとってベストとなる検査や治療をするようにしていますね。

そのように思われたきっかけがあったのでしょうか。

勤務医時代にある猫を診察したことがあるんですが、その子は入院も採血でさえもさせてもらえないほど怖がりだったんです。それでも優しくあやしながらすばやく採血したり点滴したりして、なんとか入院させることができまして。退院する時に飼い主さんから、他の病院では診察を断られたのに、この病院で優しく診てもらえたととても喜んでいただけたんです。その経験があって、他の動物たちにも思いやりを持って接していこうと思うようになりました。実際に、次の診察の時に動物たちがしっぽを振って病院に来てくれたりすることがあるんですが、たとえ口に出さなくても動物たちや飼い主さんに「ここに来てよかった」と思っていただけるととてもうれしいです。

人間と動物が心地よい関係を築くための、総合的な窓口になりたい

お忙しい日々をお過ごしと思いますが、趣味はありますか?

小学校の頃から大学までずっとサッカーをやっていました。また大学時代は友人の影響もあって、バイクの免許を取ったり、サーフィンやスキューバダイビング、スノーボードといったスポーツなども満喫しました。開業してからはなかなか自分の時間を取れないのであまり行けないのですが、その分飼い主さんが旅行に行かれてペットホテルお迎えの際にお土産話をお聞きすると自分も行った気分になれて嬉しいです。あとは子どもが2人いるので、今は子育てが趣味ですね(笑)。6歳になる上の子は、フットサルのチームに連れて行って、一緒にサッカーをして遊んだりすることもあります。

近々移転もされるそうですが、どんな病院にしていきたいですか?

しつけやトリミングなどの面も充実させるため、それぞれの専門の先生とも提携しています。特にトリミングは、美容や皮膚の管理だけでなく病気の早期発見にもつながるので、定期的に診察に来ていただく、健康管理のきっかけになればと思っています。また最近では、ペットが亡くなったあとの飼い主さんに対するケア、いわゆるペットロスカウンセリングの必要性も感じています。動物が亡くなる時の悲しさは人間の家族と同じですし、実際にペットの高齢化も進んでいますので、そうした部分も専門のカウンセラーの先生と提携してフォローできればと考えています。飼い主さんとペットがお互いに心地よく過ごしていける関係を築くにはどうしたらいいかということを考えながら、その都度必要なことをご提案していきたいですね。

ドクターズ・ファイルの読者に向けてメッセージをお願いします。

ペットの体調がちょっとでもおかしいなと思ったら、すぐに病院に来てほしいですね。というのも、動物は人間と違って生きていくスピードが速い分、病気が進行するスピードも速いからなんです。例えば1週間食欲が落ちている、3日間ご飯を食べないということになると重症になっているケースも多く、飼い主さんに対して急に重い話をしなければいけないこともあります。ですので、異変に気づいたらできるだけ早く来ていただきたいですし、定期的に検診も受けていただきたいですね。ちなみに犬の場合は、春と秋の一年に2回が定期検診の目安です。それでも1年で人間の4歳分年を取る犬や猫にとっては、2年に1度の健診という感覚になりますから。そのために、こちらとしてもできるだけ気軽に来ていただけるようなアットホームな病院にしていきたいと思っています。例えば診察だけでなく、これから動物を飼いたいと思っている方が相談に来ていただけるような、窓口的な存在になりたいですね。それぞれの状況に合わせてより専門的なアドバイスもできますから、何でも相談していただければと思います。

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