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林 大介 院長の独自取材記事

ベイタウンペットクリニック

(千葉市美浜区/海浜幕張駅)

最終更新日: 2023/01/22

「動物と飼い主さんが一緒に暮らせる、健康的で幸せな時間を守りたい」と語る林大介先生が院長を務める「ベイタウンペットクリニック」は、幕張ベイタウンの一角にある。クリニックの入り口にある、屋根付の広々としたポーチは散歩の途中でほっと一息つける憩いの空間だ。飼い主が休めるイスのほか、犬用のおやつも用意されている。このちょっとした心遣いに、飼い主とクリニックの信頼関係が見えるようだった。にこにことした笑顔が印象的な林先生は、ブログの更新にも熱心なドクター。お役立ち情報をわかりやすく伝えるだけでなく、時には読者の笑いを誘うユーモアあふれる記事も公開している。「獣医師は動物たちの代弁者」だという林院長に、獣医師をめざしたきっかけやクリニックならではの診療についてなどじっくり伺った。 (取材日2015年7月6日)

もっと安心してがん治療を受けてほしい。強い志を胸に、長年がん治療に尽力

獣医師をめざしたきっかけを教えてください

小さいころから動物が好きだったからというのが一番の理由。ただ、小さいころは「好き」を職業にしようなど、現実的なことは考えていませんでした。高校生になって犬を飼い始め、改めて自分は動物が好きなんだと実感していたころ、自分の進路を決めるよう学校で指導されたのが転機です。それまで自分の将来についてそこまで真剣に考えたことはなかったものの、動物に関わる仕事をしたいと思いました。動物に関わる仕事と一言でいっても、職業は獣医師だけではありません。しかし、動物の暮らしに寄り添った仕事をしたい、と思い始めたら獣医師以外の道は考えられなかったんです。それを決めたのが、高校1年生の時。迷うことなく獣医師をめざし、これまで診療を続けてこられたのは、とても幸せなことだと思っています。

大学卒業から開業までのご経歴を教えてください。

大学を卒業したあとは、千葉県内にある大きな動物病院で5年働きました。将来的には開業を考えていたので、スキルアップをめざして東京の病院に移動し、そこで3年間勤務。その病院の院長の下でしばらく勉強させていただきたいと考えていた矢先、千葉の病院にいたころ一緒に働いていたスタッフから、当時このクリニックの院長をしていらした先生が、クリニックを引き継いでくれるドクターを探しているから開業を考えてみないかとお話をいただきました。当時は、まだ実力不足ではないかという気持ちが強く、お断りすべきではないかと悩みました。しかし、話を持ってきてくれたスタッフは、私の技術や人柄を買って声をかけてくれました。私でもお役に立てることがあるならとお受けし、開業しました。

先生が特に力を入れている診療は何ですか?

近年、動物は高齢化しています。クリニックとしては、より生活習慣病や高齢の動物のサポートに力を入れていきたいと考えています。中でも、高齢の動物が、最終的に悩まされるのは「がん」と「心臓病」。そのことから、私が獣医師になった当初から専門としてきたのはがん治療でした。私が獣医師になったころにはもう、高齢の動物がかなり目立つようになっていたんですね。がんは臓器の種類によって検査や治療方法がまったく違います。獣医師の経験が浅かったころ、がん治療は私にとってとても理解が難しい分野でした。しかし、獣医学を学んできた私がわからないのなら、飼い主さんにとってはもっとわからないことだらけなのではないかと思うようになったのです。命に関わるがんという病気をもっとわかりやすく説明し、飼い主さんがしっかり理解した上で、安心して治療を受けていってほしい。そんな思いから、がん治療の説明と治療には当院でも非常に力を入れています。

小さいころから歯磨きする習慣が、全身疾患の予防や健康につながる

飼い主さんと接する時に心がけていることを教えてください。

わかりやすい説明を行うことです。例えば、大切なペットにがんなどの大きな病気が見つかれば、飼い主さんはみんな不安だと思います。がんという病気についてわかりやすく説明し、どのような治療があるかなど、できるだけ幅広くお話しさせていただいています。治療と一言でいっても、方法はいろいろあるもの。選択肢はできるだけ多く提示し、その一つひとつの良い点と悪い点をはっきりご説明させていただくのが獣医師の務めです。最終的には飼い主さんと相談しながら治療を進め、動物にとっても良い治療となるよう導いていきたいと思っています。ただ、獣医師から見て最善と思える治療でも、飼い主さんがその治療を求めない場合もあります。例えば、抗がん剤治療が最善と思える症状でも、飼い主さんは抗がん剤で動物を苦しめたくないと考えるなど。飼い主さんの気持ちを大切にし、その中で最大限できる治療を考えています。

こちらのクリニックでは、歯科治療にも力を入れていると伺いました。

はい。動物の疾患の中で、一番よく飼い主さんが訴えてくるのが歯石によるトラブル。口の中は飼い主さんもあまり見ない部分のためか、歯がボロボロになって抜け落ちてしまうまで気づかないケースが多く見られます。また、ワンちゃんの歯石は人と違ってどんどん大きくなっていき、頬に穴があいてしまったり、鼻血が出る原因になることがあるんです。歯石によって傷められた歯肉の間からばい菌が入り、内臓を悪くしてしまう可能性も考えられます。歯をきれいに保つことが、結果的に長生きにつながると私は思っているので、歯のケアはできるだけ小さいころから行ってもらうよう飼い主さんたちにお話しています。

具体的にどのような歯科指導をされているのでしょうか。

ワンちゃんは、大人になってから歯磨きをしようと思っても、なかなか口をあけてくれません。小さいころから歯磨きを習慣づけ、「歯磨きされる癖」をつけることがケアの第一条件です。小さいころから歯のケアに気をつけていれば、大きくなっても歯石によるトラブルは起こらないはず。また、大きくなってから歯石除去をしたワンちゃんも、治療後にきちんとしたケアをしなければ、歯石はまた溜まっていきます。そうならないよう、大人のワンちゃんであっても、治療後にできるだけキレイな状態を保つようご指導し、ケアグッズもたくさん揃えています。これからも、飼い主さんにとって大切な家族が長く健康でいられる医療を考えていきたいですね。

飼い主と動物の「幸せな時間」を守るのが獣医師の務め

クリニックに、トリミングやペットホテルなどはあるのですか?

もちろんワンちゃん、ネコちゃん、ウサギなどの小動物については院内でもペットホテルは行っていますが、当院は病院の他に、犬のトリミングサロン(TOP TEDDY)と、ケージレスの預かり施設である犬の保育園(Villa MARINA)もあり、動物と飼い主さんの暮らしをサポートしています。クリニックと合わせた3つの施設の責任者は私で、常に情報を共有し、互いに協力しながら運営が行われています。例えば、皮膚病のワンちゃんが来院した場合、クリニックでは塗り薬や飲み薬による治療を行いますが、飼い主さんの中には、できるだけ薬を使いたくないと考える方もいるでしょう。そこで、トリミングサロンでは、薬用シャンプーを使ったり、殺菌作用のある炭酸泉を用いたシャワーを使ったりして、皮膚の炎症を抑える方法が行えます。また、預かり施設では専門のトレーナーによる子犬のしつけから、認知症のワンちゃんの預かりまで幅広く対応。特に、認知症の動物と一緒に暮らす飼い主さんの心のケアにつながればと思っています。このように、クリニックでは治療が優先、ケアはトリミングでさせていただき、しつけや預かりは保育園で行う。役割分断することで、医療だけではなく、動物との暮らし全体をケアしたりサポートしていきたいと考えています。

今後は、動物もますます高齢化していくといわれていますね。治療の展望はございますか?

先ほども言いましたが、医療だけではなく、生活をトータルにサポートできるクリニックでありたいと思っています。動物たちの高齢化が進むにつれ、認知症など難しい病気が増え、これまで築いてきた飼い主さんと動物たちの関係もうまくいかなくなってしまう場合があるでしょう。これは飼い主さんにとっても、とてもつらいことです。クリニックや専門の施設が間に入ることで、飼い主さんと動物の良い関係が保てる手助けができたらうれしいです。飼い主さんと動物の絆は、動物が健康的に長生きする秘訣でもあります。私たち獣医師が、飼い主さんと動物の「幸せな時間」を忘れず、飼い主さんの心のケアを一番に考えていきたいですね。私の一番力を入れたい部分は、本当は心や体に働きかける生活のトータルサポート。医療の枠を超え、他の専門家たちの力を借りながら、生活に密着した理想のクリニックをめざします。

先生のご趣味を教えてください。

昔から映画が好きで、これまで千本以上の映画を観てきました。最近おもしろかったのは、バットマンシリーズですね。昔から好きな監督さんが担当した作品で、とても見応えがありました。また、まとまった休みが取れた時は旅行に行くのも、趣味のひとつ。なかなか休みがなくて行けないですが、日程が許せばまた計画を立てたいですね。休日は健康のためにランニングをするなど、体を動かしています。

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