動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 920 人、動物病院 9,796 件掲載中!(2024年04月27日現在)

杉田 祐司 院長の独自取材記事

杉田動物病院

(印西市/千葉ニュータウン中央駅)

最終更新日: 2023/01/22

千葉県印西市にある「杉田動物病院」。光が入ってくるクリニックをテーマにされた医院は、3階建てで目を引く外観。院内はシンプルでありながら、犬や猫のモチーフが髄所にあしらわれ、可愛らしい印象だ。杉田祐司院長が1995年に開業した同院は、一般的な一次医療を中心に、他院からの紹介を受けて手術にも対応してくれる。CTや内視鏡など、精密な検査や正確な診断、高度な手術が可能な設備もそろえている。「ご納得いただくご説明をして、信頼関係を築いた上で治療を進めたい」と話す杉田院長に、開業の経緯から治療の特色、患者への想いまでじっくり聞いた。 (取材日2016年7月14日)

正確な診断と丁寧な説明で治療の可能性を広げたい

診療の特色をお教えください。

当院は、犬猫を中心に、一般的に一次医療といわれる外来診療を中心にはじまりました。その中で、患者さんのニーズに合わせて獣医師の数を増やし、設備をそろえてきた結果、現在では他院さんから難症例の患者さんをご紹介いただけるようになりました。手術にも対応しており、手術は院内に併設されているクラス10000のクリーンルームで行っていますので、衛生面でも安心してお受けいただけると思いますよ。大学病院に行くまでではないけれど、近隣のクリニックでは手術ができないといった患者さんにご利用いただきたいですね。このように、かかりつけ医として幅広い治療に対応しながら、ご紹介も受けられる病院として存在しています。

検査設備も充実していますね。

私は、病気の本質を見極めることを何より重視しています。なぜその病気にかかったのか、そもそもの原因を突き止めることが大切です。そのため、詳しいことまで検査できるCTを導入。ほかに、エコーや内視鏡など一通りの検査が可能な機器をそろえています。しかし、大切なのはどんな設備をそろえているかではなく、どう活用するか。患者さんそれぞれに合わせ、受けるべき検査を見極めています。また、治療方針を考える際に大切にしているのは、患者さんのニーズをいかに汲み取れるか。これまでの獣医療は、いかに費用をかけない治療をと考えられる傾向がありましたが、現在はペットの位置付けがご家族それぞれで多様化しています。それに伴い、費用をかけてもできる限りを尽くしたいと考えられる飼い主さんも増えているのです。飼い主さんがどこまで求めているのかをきちんと把握し、その中でできる最善を見つけることが私たちの役目だと思っています。

飼い主さんとのコミュニケーションを大切にしているのですね。

飼い主さんが心からご納得いただける治療をすることがモットーなので、まずは信頼関係を築きたいと思っています。そのためには、十分なご説明をすることも必要不可欠。精密な検査をして、その結果をお見せしながら丁寧にお話ししています。時間をかけすぎて、スタッフに注意されたこともあるほど(笑)。それでも、飼い主さんのお話をじっくりお伺いしていると、何気ないエピソードの中に病気の原因が隠れていることもありますからね。また、たとえ当院で手を尽くした子だったとしても、「これ以上は何もできません」と判断することはしていません。当院では無理でも、どこかに次の一手を打てる先生がいるかもしれない。治療の壁を作らずに、決して可能性を絶たないことで、飼い主さんと一緒に前向な治療に取り組んでいきたいと思っています。

みんなで協力しながら獣医療の輪を広げたい

開業前のお話をお伺いできますか?

私の祖父は獣医師をしていました。当時はクリニックなどなく、自宅の庭先にペットを連れて来てもらって治療をするという時代でした。幼い頃から祖父の診療風景を見て育ち、小学生の文集にはすでに、将来の夢は獣医師になることと書いていましたね。実家では犬や猫、うさぎ、ニワトリ、ハムスターなど、たくさんの動物を飼っていました。動物が好きだということも、獣医師を志した大きな理由ですね。大学卒業後は、横浜市にある保田動物病院に勤務。獣医師としてのノウハウを0から学ばせてもらいました。忘れられないのは、安楽死を望まれて連れてこられた、わずか一歳の秋田犬。安楽死は絶対に避けたいと感じ、里親探しをしたのですが見つからず。私の実家で飼うことにしたのです。その子はその後、15歳まで寿命を全うし、亡くなりました。当院のロゴマークである犬の手形は、実はその子のものなのですよ。命の尊さを改めて学んだ出会いでしたね。

開業から21年ですが、振り返ってみて感じることは?

1995年に、私が生まれ育ったこの印西市で開業しました。当時は、今よりも狭い場所でやっていて。CTを導入するために、7年ほど前に現在の場所に移転したのです。現在は、地域の方を中心に、県外からも多くの患者さんにご来院いただいています。開業して20年以上が経ちますが、本当にあっという間でしたね。次第にスタッフも増えていき、みんなで一丸となって患者さんとの信頼関係を築けていますよ。この20年間で、獣医療は大きく進化しました。そのおかげで、予防接種などに対応する施設が増え、その分精密な検査や高度な治療、手術にかけられる時間も増えていると感じています。難しい症例にも対応でき、地域医療にも貢献できている実感があります。また、当院では血液ドナー登録や里親募集も積極的に取り組んでいます。患者さんが皆さんで協力し合いながら獣医療の輪を広げてくださっている環境に感謝しています。

獣医師は何名いらっしゃるのですか?

私を含めて7名の獣医師が在籍しています。チーム医療をしていると、それぞれに得意分野がありますから、その分クリニックとしても多様な専門性を持って対応できていますよ。また、みんなで意見交換をしながら、患者さんにとって最善の治療法を見つけていけることも大きな利点。一人がセミナーに参加すれば、その内容を全員で共有できますから、全体での底上げができます。獣医療は日々進歩しており、昔は診断も不可能だったものが、完治できることだってあるのです。これまで気付いてあげられなかった痛みや苦しみを見つけ、取り除いてあげることができるのですから、今後もスタッフ全員で力を合わせて、技術力を磨いていきたいですね。

日常の些細な変化を見逃さないことが大切

ペットの健康のために飼い主さんに気を付けてほしいことは?

言葉を話せないペットたちの健康を守るためには、定期的な診断をお受けいただくことが大切です。ペットは人間よりも早いスピードで年を取りますから、昨日まで元気だった子が急変してしまうなんてことも珍しくないのです。当院では、健診の啓蒙はもちろん、トリミングやペットホテルでお預かりする子たちの健康管理も行っています。朝のミーティングでは、その日予約が入っているペットたちのカルテから、「数箇月前にこんな症状で外来に来ています」「これまでこんな変化がありました」など、スタッフ間で情報を共有。注意して観察しながら、何か変化があれば診察ができるように対応しているのです。せっかく来てくれるならば、サインを見逃したくないですからね。

読者へのメッセージをお願いします。

たとえば食欲がない、お水を飲む量が増えたなど、少しでも日常からの変化があれば、それは身体の異常のサインかもしれません。そうした変化は、毎日一緒に生活している飼い主さんにしかわからないこと。そのため、少しでもおかしいと思うことがあればお気軽にご来院いただき、そうした些細な変化もたくさんお話しいただきたいのです。お時間をかけてじっくりとお話をお伺いいたします。お待たせしてしまうこともあるかもしれませんが、私は何より患者さんとの信頼関係を大切にしているのです。いつでも頼っていただける存在をめざしていますので、どんなことでもご相談ください。

最後に、先生のリフレッシュ法は?

私は中学生の頃からずっと水泳をしていました。しかし、近頃はあまり泳がなくなりましたね。現在は、10年ほど前からはじめたゴルフに出かけることが多いです。獣医師仲間と一緒にコースを回れることがとても楽しいのです。そこで新しい獣医師仲間もたくさんできました。みんなで情報交換をしながら、刺激をもらっています。また、自宅では空いた時間にウクレレを弾いていますよ。元々、音楽は聴くことも演奏することも好きで。ウクレレは、ハワイに行く機会にはじめました。楽しみながらできますし、何よりゆったりとしたメロディーにとても癒やされています。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP