京急本線汐入駅そば、横須賀芸術劇場の裏手にある「ひご動物病院」は、駅近の好アクセスにより遠方から電車で通う人も多い動物病院。比護才二院長と、もともと同院を利用していた飼い主だったという看護スタッフとの二人三脚で運営している。犬、猫を中心に、横須賀市内はもちろん、葉山、三浦などからも飼い主たちがペットを連れて同院を訪れる。「ベストの治療はそれぞれのペットと飼い主によって違うので、とにかくしっかり話を聞くことが大切」と比護院長。生まれも育ちも地元・横須賀であるという院長に話を聞き、その診療ポリシーや頼られる理由を探ってみた。
(取材日2017年11月14日)
―まずは院長が獣医師になられたきっかけと、こちらの動物病院を開業した経緯についてお聞きします。
生まれも育ちも横須賀で、実は同院の隣が実家の運営する店舗になります。自然豊かな三浦半島で、生き物に囲まれた子ども時代を過ごした後に、「そんなに動物好きなら獣医師になったら?」という高校時代の先生の言葉を受けて進路を決定。北里大学で獣医学を学びました。大学卒業後は関東各所で勤務した後、この場所で開業するに至りました。実家の隣のテナントが空いたというタイミングで、開業を決意した次第です。
―開業後から利用者は多かったのでしょうか。
当時から横須賀市内には複数の動物病院があり、開院当初から順調というわけではなかったかもしれません。とはいえ、ご来院いただいた飼い主さんから口づてでご紹介をいただき、徐々に多くのペットと飼い主さんをお迎えするようになりました。あまり宣伝などは行わなかったのですが、多くの方に長く通っていただけていることはありがたいことです。実は医院のホームページを立ち上げたのも2017年7月とつい最近なのですが、これも飼い主さんから「休診日がわからないから作って」とのご要望を受けてスタッフが作ってくれたのもの。私が勉強会などで不定期に休診することもあるので、宣伝用のサイトというよりは通っていただいている方への連絡用といった側面が大きいです。
―スタッフさんがホームページを作られたのですか?
ありがたいことにこうした作業が苦ではないタイプのようで、勉強しながらやってくれました。院内の掲示物や配布物などもいろいろと工夫して作ってくれるので助かります。術後の処置や薬の飲ませ方、季節に合わせたケアアドバイスなど、口頭ではなかなかお伝えしづらいことも、上手にまとめてあるのでわかりやすいと好評です。現在、看護スタッフとの二人三脚で医院を運営していますが、3年ほど前から勤務してもらっている彼女は、実は以前当院にペットを連れて来ていた飼い主さんなんです。飼い主の立場というものも理解した上で、いろいろな対応をしてくれるので、タイムマネジメントやコミュニケーション面など、医療面以外のことではすっかり頼ってしまっています。
ドクターズ・ファイルの情報をスマートフォン・携帯からチェック!スマートフォン版では、GPS位置情報を利用した最寄りの病院探しができます。