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比護 才二 院長の独自取材記事

ひご動物病院

(横須賀市/汐入駅)

最終更新日: 2023/01/22

京急本線汐入駅そば、横須賀芸術劇場の裏手にある「ひご動物病院」は、駅近の好アクセスにより遠方から電車で通う人も多い動物病院。比護才二院長と、もともと同院を利用していた飼い主だったという看護スタッフとの二人三脚で運営している。犬、猫を中心に、横須賀市内はもちろん、葉山、三浦などからも飼い主たちがペットを連れて同院を訪れる。「ベストの治療はそれぞれのペットと飼い主によって違うので、とにかくしっかり話を聞くことが大切」と比護院長。生まれも育ちも地元・横須賀であるという院長に話を聞き、その診療ポリシーや頼られる理由を探ってみた。 (取材日2017年11月14日)

クチコミで評判が広がり、遠方からの来院も多数

まずは院長が獣医師になられたきっかけと、こちらの動物病院を開業した経緯についてお聞きします。

生まれも育ちも横須賀で、実は同院の隣が実家の運営する店舗になります。自然豊かな三浦半島で、生き物に囲まれた子ども時代を過ごした後に、「そんなに動物好きなら獣医師になったら?」という高校時代の先生の言葉を受けて進路を決定。北里大学で獣医学を学びました。大学卒業後は関東各所で勤務した後、この場所で開業するに至りました。実家の隣のテナントが空いたというタイミングで、開業を決意した次第です。

開業後から利用者は多かったのでしょうか。

当時から横須賀市内には複数の動物病院があり、開院当初から順調というわけではなかったかもしれません。とはいえ、ご来院いただいた飼い主さんから口づてでご紹介をいただき、徐々に多くのペットと飼い主さんをお迎えするようになりました。あまり宣伝などは行わなかったのですが、多くの方に長く通っていただけていることはありがたいことです。実は医院のホームページを立ち上げたのも2017年7月とつい最近なのですが、これも飼い主さんから「休診日がわからないから作って」とのご要望を受けてスタッフが作ってくれたのもの。私が勉強会などで不定期に休診することもあるので、宣伝用のサイトというよりは通っていただいている方への連絡用といった側面が大きいです。

スタッフさんがホームページを作られたのですか?

ありがたいことにこうした作業が苦ではないタイプのようで、勉強しながらやってくれました。院内の掲示物や配布物などもいろいろと工夫して作ってくれるので助かります。術後の処置や薬の飲ませ方、季節に合わせたケアアドバイスなど、口頭ではなかなかお伝えしづらいことも、上手にまとめてあるのでわかりやすいと好評です。現在、看護スタッフとの二人三脚で医院を運営していますが、3年ほど前から勤務してもらっている彼女は、実は以前当院にペットを連れて来ていた飼い主さんなんです。飼い主の立場というものも理解した上で、いろいろな対応をしてくれるので、タイムマネジメントやコミュニケーション面など、医療面以外のことではすっかり頼ってしまっています。

まずは「聞く」ことが重要。飼い主と一緒に治療を選択

診療上、大切になさっていることは何ですか?

とにかくよく話を聞く。これに尽きると考えています。それぞれのペットについて、一番よくご存じなのは、毎日そばで見ている飼い主さんです。直接痛みや苦しみを訴えることができないペットの症状を的確につかむためには、ペット自身の状態を見ることと同時に、飼い主さんからしっかりとヒアリングすることが欠かせないのです。そのため、初診であれば最低でも5〜10分の時間をとって、よくお話を聞くようにしています。その際、飼い主さんもペットも当然緊張していますから、リラックスしてもらえるようにも気を使っています。そのあたりは話し上手な女性スタッフの力を借りることも多いですね。

その他、診療上のポリシーがあれば教えていただけますか?

どんなに良い治療でも、それによって予後の動物に見逃せない機能障害が起きてしまっては、治療の意味はなくなってしまいます。「この症状の場合にはこの治療」という教科書どおりの治療ではなく、ペット自身と飼い主さんにとって最善だと思われる治療を行いたいと考えています。ペットにはとにかく長生きしてほしいと望む方、太く短くでいいから元気でいてほしいと望む方、飼い主さんの望む理想はさまざまです。また、時間的、経済的ないろいろな制約があるケースも多いため、時間をかけてあらゆる側面からお話を聞いて、こちらからのご提案についてもご理解いただけるまで説明してから、治療方針を決定するようにしています。

飼い主さんと一緒に治療方針を決定していくということですね?

そうです。こちらから「これがベストだから」と押し付けることは決してありません。その代わりに「この治療を選択するとこうなる」といったことを、リアルに包み隠さずお伝えしています。手術をすることで、歩行や咀嚼など生活に必要な機能に障害が出るケースがありますが、そうした場合も事前にその可能性をお伝えして、判断を飼い主さんに委ねるようにしています。ペットたちを最期まで面倒見るのは飼い主さんですから。もちろん、術後にもしっかりとお話を聞くことを忘れません。時にはグチのような内容でも、お話しいただくことで飼い主さんの心が軽くなるのであれば、しっかり聞くことは決して無意味ではないと思うのです。

進歩の早い業界だから、常に知識や技術を磨き続けて

これまでの診療で、心に残るエピソードはありますか?

ここで20年弱続けていますから、親子孫3代にわたって来てくださっている飼い主さんがいるのはうれしいことです。もちろん、連れて来るペットは変わっても、飼い主さんとの絆は続いています。その他でも、当院に通われていたものの不幸にしてペットを亡くした飼い主さんが、悲しみを乗り越えて迎えた新たなペットを連れて来てくださるときには、いつも大きな喜びを感じています。つらい時期を過ごした場所を再び訪れていただくことはハードルが高いもの。そのハードルを超えてまで、信頼して当院をまた選んでいただけるというのはありがたいことです。

今後の展望について教えていただけますか?

獣医学もテクノロジーも、どんどん進化しています。新しい機器や治療法のすべてがよいものというわけではありませんが、新しい技術はより低侵襲の治療を可能にします。小さい動物たちですから、なるべく負担を抑えながら大きな効果を得ることができる機器があれば、積極的に導入していきたいという考えで、2018年には新たに内視鏡を導入する予定です。また、私自身が知識をブラッシュアップしていくことも重要だと考えています。勉強会に参加することはもちろん、本や雑誌などで最新の情報に触れ、進歩の早い業界で立ち遅れないようにしていきたいです。私が情報に遅れるということは、そのまま動物たちのデメリットになりますから。

最後に、読者に向けてひと言メッセージをお願いします。

獣医師は動物たちの病気のプロです。ペットについて気になることがあれば、獣医師に遠慮なく聞いてほしいと思います。まず飼い主さんにお話しいただかないことには、ペットの治療は始まりません。インターネットなどで病気や症状についての情報も簡単に得やすい現代ですが、その情報が本当にそのペットについて正しいものであるとは限りません。間違った情報や考え方を「間違いです」と指摘して正すのは、私たちプロの役目。どんな小さなことでも伺いますので、ぜひお話しください。

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