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三浦誠之 院長の独自取材記事

みうら動物病院

(横浜市磯子区/洋光台駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR根岸線洋光台駅から徒歩数分。閑静な住宅地に「みうら動物病院」はある。オープンからもうすぐ1年半を迎えるフレッシュなクリニック。まだ新しい外観と院内はとても爽やかな印象。待合室には病気やワクチンなどのポスターは1枚もなく、動物病院然としていないので、初診でも親しめる雰囲気も嬉しい。院長を務める三浦誠之先生は、物心つくころにはすでに「動物病院のお医者さんになる」と決めていた生粋の獣医師。動物に対する愛情と治療の情熱に溢れた先生。眼科診療も行っており、ペットの目の病気についても安心して相談できるクリニックだ。また、犬や猫だけでなく、ウサギ、フェレットも診療対象としていて、特にウサギの治療実績は多く、周辺地区でウサギと暮らす人々からも信頼されている。クリニックの特徴や診療についてのこだわり、そして開院までの歩みなどいろいろとお話を伺った。 (取材日2013年7月23日)

獣医師の道に選ばれた若きドクター

物心ついた時には、すでに獣医師を目指されていたということですが。

そうですね。ただ、きっかけというのははないんです。母によると、幼稚園に入園する前から「動物病院のお医者さんになりたい」と言っていたそうです。実家では犬、猫、ジュウシマツなどを飼っていたので、小さいころからたくさんの動物と接している環境ではありました。もちろん、私も無類の動物好きでしたし、医療や生物学に対しても憧れていた記憶がありますので、そういったことから自然と思い描いたのかもしれません。それから、ずっと、獣医師に向かって一直線。中学や高校生時代は、誰しもが将来の夢についていろいろと考えますよね。でも私は、獣医師になる以外の希望はなくて。実は、進学する大学も小学校のころに決めていたんです。小学校5年生のころ、動物園で動物とふれあう「1日飼育」という行事がありました。野毛山動物園だったのですが、係の人に聞いたんです。「動物のお医者さんにはどうやってなるの?」って。そしたら、「動物の勉強ができる大学に入って国家資格を取らないとなれないよ」と教えてくれました。そして、家に帰って母に相談したら、「この周辺だと麻布大学だね」と教えてもらって、進路を決めたという感じです。このように、動物との劇的なドラマがあったというわけではないですが、獣医師は天職だと感じています。

2012年3月にオープンしたフレッシュなクリニックですが、開院の経緯をお聞かせください。

まず、小さいころから、開業医のビジョンを持っていたので、これまでの歩みはすべて動物病院を開業するための知識や技術を蓄えるものでした。大学時代では免疫、分子微生物、細菌の病原性発現について研究する微生物学を専攻していましたが、これは臨床では学べないことですので、獣医師となってからも役立つのではと考えてのことです。大学卒業後は3年ほど研修医として、麻布大学眼科専科でペットの目の病気に特化した診療をしてきました。当時、動物の目を診ることができる街の動物病院というのが少ないと感じていたのと、またその頃は自分も眼科について不得意な部分もあったので、開業するためには眼科を学んでおかなければと考えていたからです。動物の目を診れるというのは、このクリニックの特色のひとつだと思います。そして、約8年でしょうか、横浜市内の動物病院に勤務を経て、前年2012年に開院しました。

ペットの目の疾患というのも多いのでしょうか?

ペットも長寿化していますので、増えていると感じますね。目がシュパシュパしているとか、目が開かないみたいといった症状で連れて来られます。また、白内障を患っているペットというのも多いんです。ただ、人間の場合は糖尿病や加齢からくる疾患というイメージが強いと思うのですが、動物の場合は遺伝による部分が大半です。人と動物で白内障の捉え方も違っていて、動物の場合、それ自体がというよりも、白内障が引き金になる緑内症やぶどう膜炎が怖い。なので、早期発見や予防というのは本当に大切なことです。研修医時代にも症状がかなり進行してしまったペットを見ていますし、目がおかしい気がするけど、どこに連れて行けば? と悩む飼い主さんも少なくないと思うので、予防線を張るというのでしょうか、眼病予防の重要性をアナウンスでき、ベストなタイミングで二次診療施設との架け橋となれる街の動物病院ということをコンセプトにしています。飼い主さんも、専門性をもったクリニックがあることをご存じないことも多々ありますが、横浜は、得意分野を持った先生同士でけっこう症例の紹介を行っておりますので、かかりつけの獣医師に相談して、主訴について専門性あるドクターを紹介してもらうのも良いかもしれません。

病気予防の場として、ペットが発するシグナルをいち早く察知

犬や猫の他にウサギを連れて来る飼い主さんも多いそうですね。

ペットはワンちゃんが1番多くて、その次にネコちゃんではなく実はウサギさんなんです。ウサギを扱えるところもそう多くはないので、けっこうご紹介で来られる方もいらっしゃいます。勤務獣医師時代の動物病院がウサギ専門というのではないですが、疾患治療のセミナーを行っていたり、診療実績があり二次診療も可能な病院でした。そのころからの患者さんも来てくれますし、近所で飼われている飼い主さんも連れて来られます。また、フェレットも来院することもありますね。なかなか、ウサギはじめ小動物を積極的に診られる動物病院は多くはないと聞きますので、安心していただけているのかなと感じています。

ウサギだと、どのような疾患が多いですか?

高齢化による疾患が増えているように感じます。ウサギに限ったことではないと思いますが、慢性の腎疾患だったり、ガンなどですね。また、噛み合わせ異常や歯が曲がっているなど、歯の疾患はウサギさんによく見られる症状で、若いウサギさんにも多いですよ。ただ、この歯の疾患に関しては非常に難しい部分もあります。遺伝や生活習慣など、原因はいろいろと考えられますが、エサが関係している可能性もあるからです。どういうことかというと、普段飼い主さんが与えている低カルシウム性のエサが、影響しているのではないかということです。アメリカでは歯の疾患との関連性について指摘する専門医もいます。しかし、逆に高カルシウム性のエサを与えればいいというものでもなく、カルシウムは摂り過ぎると腎臓に負担を与え、尿路結石などを招く原因ともなるので、長く飼うためにはどうしても、低カルシウム性のエサが必要です。そういった点で、ウサギさんを飼うことはデリケートな部分がありますし、私としても、今後も知識と治療技術を深めていかなければと思います。

診療でどのようなことを大切にされていますか?

些細な異変でも見逃さず、飼い主さんに伝えていくことですね。治療というのはもちろん、私たち獣医師の仕事ですが、それよりもまず、ペットの体調や健康について飼い主さんに気づいてもらうことを重要視しています。あからさまに具合が悪いという状態は大病を患っていることがほとんどです。そうならないためにもペットたちが発しているシグナルをいち早く察知してあげて、お知らせしていきたい。また、以前勤務していた動物病院の院長が「獣医師が病気を治しているのではない」と話されていて感銘を受けたことがありました。これは、飼い主さんがペットの異変に気づき、治せる段階にあるからこそ、治療できるのだということだと思います。なので、治療だけの場所ではなく、病気にさせない情報を発信して行く予防の場というのが、街の動物病院としての在り方だと思いますし、診療で大切にしていることです。

飼い主にとっても、不安なく通えるクリニックであるように

病気にさせないための場として、また治療の場として心がけていることをお聞かせください。

ペットを連れて来てもらってからがスタートですので、飼い主さんにとっても気軽に通えるような雰囲気づくりにこだわっています。お気づきかもしれませんが、クリニックには病気について書かれたとか、ワクチン注射だったりとかのポスターを一切貼っていません。「うちの子はもしかしたら、この病気かもしれない」と不安を感じてほしくないからです。飼い主さんの不安って、ペットにも確実に伝わります。患者さんを治療するにしろ、飼い主さんとのコミュニケーションがまず何よりですので、来やすい、相談しやすい動物病院だなと感じてもらえれば幸いです。注射を打つ場合にしても、飼い主さんは何の注射がうちの子に打たれていて、どんな治療を行っているのか分からないと思いますので、診療時には一緒に立ち会っていただいて説明をしています。獣医師が出せる情報は全て出す、そして理解してもらうために患者さんの理解度に応じて時間をかけて説明し、さらに質問しやすい雰囲気づくりも心がけています。治療の場でも、予防の場でもまずは理解してもらえるということが1番ですね。

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどんなリフレッシュをされていますか?

また仕事の話になってしまうのですが、各分野の専門医をお招きして、知り合いの先生たちと勉強会を開いています。これが結構、楽しくて。新しい知識を得たり、スキルアップにもなりますし、他の先生たちのこだわりも知れます。良い息抜きになっていますね。この周辺で開業している獣医師さんたちと交流も深められ、「この症状だったら、あの先生に任せられるな」と、すぐに飼い主さんに紹介できるのもメリットです。あと、休日というわけではないのですが、料理が好きなんです。昨日の夜に下ごしらえをして、今朝もイワシの煮物を作りました。そんなに大掛かりな料理を作ることはないですが、ギョウザとかいろいろなものをつくりますね。リフレッシュになっていると思います。たまに、無心で料理していることもありますので(笑)。

最後にペットと暮らす読者へメッセージをお願いします。

ペットが病気をせずに健康でいられるかどうかは、飼い主さんの影響も大きいので、家族と同じように接してあげてください。私たち人間よりも寿命は短いですし、可愛いというだけではなく、命あるものとして毎日気をかけてあげてほしいですね。そして、動物は自分の不調を訴えることができません。先ほどもお話しましたが、明らかに具合が悪そうに見える時には大病であることも少なくないので、気軽に通える、相談できる、かかりつけの動物病院をペットが健康なうちに見つけておいてもらいたいと思います。また、評判を重視して動物病院を探すという方もいらっしゃると思うのですが、時にはクリニックまでの時間が症状の深刻な悪化に繋がることもありますので、近所で信頼の置ける病院を探すというのもお薦めします。

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