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辻 裕介 院長の独自取材記事

フォレスト動物病院

(横浜市青葉区/あざみ野駅)

最終更新日: 2023/02/24

横浜市青葉区黒須田、雄大な山々を遠望するニュータウンの一画に「フォレスト動物病院」はある。落ち着いた街並みを貫く目抜きどおり沿い、目の前にコンビニや郵便局、バス停があり、大型商業施設にも近い便利な立地だ。木目の床材と腰壁に彩られた待合室は、緑あふれるクリーンな空間。デコラティブなベンチが備えられ、まるで散歩途中に公園に立ち寄ったような気分で、リラックスして過ごせそうだ。黒いペキニーズの「めいめい」くんとともに出迎えてくれたのは、辻裕介院長。「この辺りは昔も今ものんびりした雰囲気で、ペットも穏やかな子が多いんです」と話してくれた。常に笑顔を絶やさずオープンマインドで接してくれる辻院長に、1999年の開業から近く四半世紀を迎える同院の診療や、地域への思いなど、詳しく話を聞いた。(取材日2023年1月25日)

エリアに暮らす動物たちの幸せな生活を長く支え続ける

この場所で長く診療を継続されているそうですね。

1999年の開業ですから、来年で25周年ですか。ずっとこの場所で診療を続けています。あっという間だったように思いますが、振り返るとこの辺りも当初より大幅に住民が増え、ぐっとにぎやかになりました。開業前にインターンとして町田にあるクリニックで勤務していたこと、近くに住んでいたことからなじみの深い田園都市エリアでの開業を決めました。この辺りは昔も今ものんびりした雰囲気で、当院を受診されるペットたちも穏やかな子が多い印象です。大切な家族の一員として、ストレスなく暮らしている様子がうかがえるようです。

年月を経て、変化を感じることなどはありますか。

高齢化は実感しています。ペットもそうですが、ご家族もご高齢の方々が多くなりました。中にはペットを連れて来院することが難しいという方もいます。そうしたケースでは、訪問診療も行っています。長く同じ場所で診療を続けていると、当然のことながらペットを亡くされる方も出てきます。そうした方々がロスによる深い悲しみから抜け出し、また新たな家族を迎えられた際に、改めてクリニックとしてお付き合いを再開させていただけることもあります。ともに大切な命を見送ったことを乗り越え、その先もご信頼いただける関係を築けたことに、心からうれしく思いますね。

どのような動物たちが受診されていますか。

ワンちゃんが多いですね。とはいえ、猫ちゃんも増えてきたように感じます。近くにお住まいの方が中心ですが、車でのアクセスもしやすい場所なので、遠方からわざわざいらしていただく方もあります。以前、近くで交通事故に遭ったワンちゃんが、偶然目撃した方に連れられてきたことがありました。「身覚えのある子だな」と感じ、まさかと思いながらご連絡してみると、やはり当院をかかりつけにしてもらっている子だったのです。通常、一緒に受診される飼い主さんとペアで覚えているため、ペット単体では見分けがつかないこともあるのですが、長く深いお付き合いを続けていると、やはりわかるものなのですね。幸い、事故によるけがは重篤なものではなく、その子はその後天寿をまっとうしました。

悩みの多い皮膚疾患では、シャンプーの見直しも重要

皮膚疾患でのご相談も多いと伺いました。

特に皮膚科が専門というわけではないのですが、犬の皮膚疾患での受診は多いですね。皮膚疾患とひと口に言っても、その要因はさまざま。アレルギーやアトピー性皮膚炎もあれば、ホルモンの影響によるもの、寄生虫が原因となっているものなど、多岐にわたる要因があります。そんな中でも、寄生虫などによるものは少なくなってきており、食事やシャンプーなど、生活習慣が原因となっている皮膚疾患が増えているようです。いずれにしても、一度の診察で原因を特定できることのほうがまれで、治療しながらフォローアップを続け、徐々に原因に迫る方法を取ります。

フードやシャンプーなどケア用品を変えることで改善につながることもあるのですか。

食物アレルギーによる症状であれば、対応するフードを選ぶことで抑えることにつながりますし、肌に合うシャンプーを選択することもお勧めです。シャンプーでは、シャンプー剤やリンス剤の選択はもちろんのこと、洗い方や洗う頻度などによっても状態が大きく変わります。おおもとの原因にかかわらず、皮膚疾患の多くは皮膚のバリア機能が低下することにより、二次的な細菌感染が起こり悪化してしまいます。長引く症状を抑えるためには正しいシャンプーにより皮膚を清潔に保ち、バリア機能を回復させることがとても重要なのです。

シャンプーがそこまで重要だとは考えていませんでした。

同じ皮膚病でも、細かく観察すると皮膚の状態は個々により、またその時々でかなり違いがあります。どの皮膚病にも同じシャンプーを使っていいというものではないのです。日々変化する皮膚をしっかり観察しながらそれぞれの状態に合わせたシャンプー剤、リンス剤を選択。洗う頻度や洗い方も使い分けることが解決への近道となります。当院では皮膚病にお悩みのワンちゃんのために、細かく項目を設定したチェックシートを用意。状態把握に努めながらアドバイスを行っています。皮膚トラブルで再発を繰り返していたり、長く薬を飲み続けているといった子も、シャンプーを見直すことを検討していただきたいですね。

大切な家族の元気のために、温かな視線と愛情を注いで

獣医師を志されたきっかけや大学時代の印象に残るエピソードを教えてください。

特にきっかけになるような出来事は思い当たらないのですが、小学校5年生の時には獣医師になると決めていて、卒業文集にはもちろん「獣医師になりたい」と書きました。一途にめざしてきたため、高校進学でも大学進学でも迷ったことはありません。北里大学の獣医学部出身ですが、最初の1年間は相模大野で、2年目からは青森県十和田市になります。十和田キャンパスは周囲に何もないところで、一番近いファストフード店が40km先。それでも食べたくて、たとえ夜中でも車を飛ばして行くんです。そうすると、学部関係の知っている人が必ずいたりしてね。とにかく何もないから、みんなそこに集まっちゃう(笑)。都会だと考えられないですよね。青森で過ごした5年間は楽しかったですね。スキーもさんざんしたし、充実していました。

休日の息抜きに楽しんでいらっしゃることはありますか。

休診日が休みの日と一応決めていますが、急患の対応もあるので、実際には休めないことも多いですね。完全にオフという日は年に5日あるかないか。ちゃんと休めと言われるけれど、僕は決して苦に思ってないし、むしろ休んでいても患者さんが気になって落ち着かないこともあります。休診日でも患者さんから連絡が取れるように、病院の電話を僕の携帯電話に転送してあります。それでも、時間を見つけて楽しんでいることといえば、ドライブとスポーツ鑑賞くらいでしょうか。以前はバイクやスポーツカーなどでのモータースポーツに入れ込んだこともありましたが、今は車でのんびり箱根辺りをドライブする程度です。スポーツもプレイを楽しんでいたこともありましたが、今はもっぱらテレビでの観戦が中心です。

最後に、読者に向けてひと言メッセージをお願いします。

「彼らが元気なら、家中が元気です。」が当院のモットー。私たち人間は家族の一員である動物たちから、たくさんの元気をもらっており、いざ動物たちが病気にかかってしまうと、家中が元気をなくしてしまいます。つらさを言葉で伝えることができない彼らの元気を守るためには、身近にいる私たち人間が彼らの日常に目を配り、気遣ってあげることが不可欠です。大切な家族の元気を守るために、たっぷりの愛情を注いであげてほしいと思います。そして、気がかりがあればどんな小さなことでも結構ですので、お気軽にご相談ください。

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