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末次文雄 院長の独自取材記事

マリアペットクリニック

(川崎市中原区/平間駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR南武線「平間駅」から徒歩7分。「マリアペットクリニック」は、多摩川と府中街道に挟まれた穏やかな住宅地の一角にある。外壁には、動物好きなら誰もが目を止めてしまう愛らしい肉球のマーク。季節ごとに飾り付けを変える小さなガーデンが、訪れる人の目を楽しませてくれる。「動物の診療を通じてみんなに幸せになってもらいたい」と語るのは、末次文雄(すえつぐ ふみお)院長。スタッフの接遇や内装など、診療以外の面でも徹底したホスピタリティーにこだわっているという。動物に対する愛情も深く、先生のデスクの傍らでは、クリニックの看板猫「こむぎちゃん」がスヤスヤと気持ち良さそうに眠っていた。穏やかな口調ながらも秘めた熱意を感じさせる末次院長に、診療理念や獣医師をめざしたきっかけなど、じっくりお話を伺った。 (取材日2015年7月22日)

慢性疾患から手術を必要とする症例まで、オールラウンドな「街のかかりつけ医」

ご開院までの経緯を教えてください。

大学を卒業してから、横須賀市の動物病院で3年半ほど代診していました。その後、1999年に通りを挟んだ向こう側で開業したんです。ここへ移ったのは2011年。徐々に患者さんが増えて手狭になったのと、テナントだったので少々薄暗い感じが気になっていました。ここは角地の戸建てですから、日当たりがすごくいいんですよ。土地にスペースがあるので駐車場も設けました。動物たちも、スムーズに院内に入って来られると思います。駐車場の一角には、皆さんをお迎えする気持ちを込めて小さな植え込みを作りました。ハロウィンやクリスマスには、僕が飾り付けをしています。お散歩中の保育園児たちが喜んでくれるんですよ。院内は、かわいらしい雰囲気になるよう心がけました。来院された方が癒やされる空間をつくりたかったんです。

このあたりはどんな土地柄ですか。

昔ながらの下町っぽさを持つ落ち着いた所です。出身地というわけでもなく、ここを選んだのは単なる偶然なんですが、ギスギスしたところがなくのんびりしているからすぐになじめました。良いご縁に感謝しています。患者さんも、皆さん本当に優しい方ばかりで。ご年配の飼い主さんに、お手製の煮ものやきんぴらごぼうをお裾分けしていただくこともありますね。そういう町なんです。ペットに対しての意識も高いと感じます。ただ、「何が何でも治してください」というのではなく、「できることはやってください」という非常に落ち着いた方が多い印象ですね。

診療内容について教えてください。

当院に在籍している獣医師は僕と妻の2人、看護師6人の計8人体制で診療にあたっています。看板猫の「こむぎ」と看板犬の「グリコ」もいますが(笑)。診療動物は犬・猫・うさぎで、うさぎは妻が担当です。一日平均30名程度が来院され、外傷や腫瘍、さまざまな症状をオールラウンドに診ています。梅雨から夏にかけては、お腹を壊したりといった消化器系の症状が多いですね。暑いとやはり皮膚病も増えます。慢性的な疾患については、定期的に通院していただいて点滴をするのが通常です。頻度は症状によりますね。手術は、去勢避妊やイボの除去など簡単なものも含めると月に18件程度。温度と酸素量を調整できる入院施設もあるので安心です。また、お仕事で平日に来られない方のため、土日も診療しています。

小学生の頃に憧れた獣医師。動物を通じて人を幸せにしたい

先生は、なぜ獣医師をめざされたのですか。

小学生の頃、飼っていた柴犬がお腹を壊して、近所の動物病院に連れて行ったんです。診察室兼手術室で一部屋というような小さな病院でしたが、先生が顕微鏡で検査している姿を見て「かっこいい!」と思いました。手術の機材がズラっと並んだ診察室と、そこで顕微鏡をのぞき込む先生の姿に強烈に憧れたんですね。そのあとすぐに、お年玉で顕微鏡を買いました(笑)。獣医師になってからお会いする機会があり、憧れて獣医師になったことを打ち明けたら、とても喜んでくださいましたね。

小学生の時の夢を叶えるなんてすごいですね。

今でも、顕微鏡を使う場面でときどき思い出すんです。「あの時、この姿に憧れたんだよな」って。もちろん、実際獣医師になってみると、大変なことのほうが多いですけどね(笑)。人間ですから、疲れている時なんかは、「しんどいな」と思うことも正直あります。でも、患者さんが入って来られて、いざ診察が始まってしまうと、いつのまにか一生懸命になっているんです。僕は日常生活においては話下手なタイプなんですが、ふと気づくと、飼い主さんに一生懸命説明している自分がいます。それを考えると、「僕はやっぱりこの仕事が好きなんだなぁ」と実感しますね。私の説明で飼い主さんが納得され、安心して帰って行かれる後ろ姿を見送る瞬間は、僕にとって大きな喜びです。

診療理念をお聞かせください。

病院に来てくれたみんなを幸せにしたい、ただそれだけです。これは単純なようで、実はとても難しいことだと思います。皆さん、時間や費用の問題がありますし、そもそも治療に対する意識もさまざまですから。例えば、こちらとしては絶対に点滴した方が良いと思っても、飼い主さんにとってはベストでない場合もあります。ですから僕は常に、お一人お一人、その方の立場でどういう方法が良いかと考えるようにしています。治療の説明に関しても同じです。親と同じ年代の方が多いので、「この言い方で親にちゃんと伝わるだろうか」と考えながら、なるべく専門用語は使わず、わかりやすい言葉で説明するようにしています。直接的には動物を治療する仕事ですが、僕は、動物を元気にすることを通じて「人」を幸せにしたいと思っているんです。もちろん、動物自身に対しての愛情もあります。彼らは言葉もしゃべれないし、何のためにここへ連れて来られているかも理解できず不安ですよね。うちでは無理に検査をしたりしませんし、その日はできなくても別の日にすればいいという感じで彼らの気持ちを尊重するようにしています。

細やかなホスピタリティーに満ちた空間で、「日本一親切なクリニック」をめざす

余暇はどのように過ごされていますか。

月に一度、テーマパークへ遊びに行きます。日常から解放されて別世界に浸れるので、毎回癒やされますね。実は、この体験を当院の雰囲気づくりに生かしています。大切な家族の一員が病気になってしまった負担というのは、想像以上に大きいものです。ですから、温かく優しい空間で、精神的に癒やされて帰ってもらえたらと思っています。日常的な趣味としては、ランニングでしょうか。クリニックから多摩川を往復すると、ちょっと体を動かすには適度な距離なんです。手術が早く終わった日には走るようにしています。あと、自宅にも1匹猫がいるので、その子と過ごす時間もあります。病院でも家でも一日中動物と一緒なので、そばに動物がいるというのが当たり前の状態ですね(笑)。

今後の展望をお聞かせください。

少し大げさと思われるかもしれませんが、僕は、「日本一、川崎一、患者さんに親切なクリニック」をめざしているんです。そのために、日頃からスタッフにも細かい指導をしています。例えば、「雨の日は入口から車まで傘をさしてあげましょう」とか、「お送りする時には必ずドアを開けましょう」とか。他にも「外で動物を連れている方と出会った時はごあいさつしましょう」という指導もしています。そういう診療外の部分でも、ホスピタリティーを徹底したクリニックでありたいんです。皆さん最初はびっくりされますが、喜んでいただけるとスタッフもうれしいようなので、非常に良い循環になっていますね。

最後に、ペットを飼われている方に向けて、夏対策のアドバイスをお願いします。

ここ最近も暑い日が続いていますね。特に犬は、家の中にいても熱中症の危険があるんです。実は、人間が「ちょっと寒いな」というくらいが犬にはちょうどいい温度。クーラーをつけて、25度くらいにしていただければと思います。猫の場合は、寒いと逆に具合が悪くなってしまうので気をつけてください。あとは、常に体調の変化に注意してあげることが大切です。最も分かりやすいサインは食欲減退ですね。少しでもおかしいなと思ったら、すぐにご相談いただければと思います。当院は決して専門性の高い病院ではありませんが、全般を診られるジェネラリストです。どんな心配事でもお聞きしますので、どうか緊張なさらず、何でもお気軽にお話しください。

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