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風間清 院長の独自取材記事

戸部ウータン動物病院

(横浜市西区/戸部駅)

最終更新日: 2023/01/22

京浜急行戸部駅から徒歩約15分の「戸部ウータン動物病院」。待合室も診察室も広々として明るく、清潔感にあふれている。入院室が犬猫で分かれているので、飼い主には非常に有難い。風間清院長は、飼い主目線での診察・治療を最大の理念として、2012年10月にこの動物病院を開業したばかりだ。当面、自分の給料はゼロでもいいから、どんどん設備投資していきたいというから頼もしい。散歩帰りに毎日立ち寄る犬がいるという、アットホームな動物病なので、ささいな相談でもしやすいだろう。「愛情のかけ方は人それぞれ」だという風間院長は、飼い主が望む範囲で治療を考えてくれる。生活に余裕がないのに保護してしまった動物が病気になったような場合も、飼い主の立場になって一緒に考えてくれそうだ。(取材日2012年11月22日)

飼い主も動物も高齢のケースが多い

2012年10月に開業したばかりですが、この場所で開業に至った経緯などを教えてください。

そろそろ開業したいと思い、場所を探していたところ、事業承継という形での開業のお話をいただいたんです。アットホームな動物病院を目指しており、下町のような場所での開業を考えていたため、横浜の動物病院と聞いた時は高層ビル群のイメージが浮かび、正直ピンと来ませんでした。でも、実際にこの土地を訪れてみたら、昔ながらの古い住宅街で、とても気に入り、開業を決意しました。また、先代の時の看護士さんがひとり、引き続き勤務してくれることになり、非常に頼もしく思っています。とてもフレンドリーな方で、私の理念にもピッタリでした。飼い主さんからしても、顔見知りの看護士さんがいることで安心感が生まれるのではないでしょうか。散歩の途中に必ず病院に寄り、私や看護士さんになでてもらわないと納得しないわんちゃんもいるんですが、そんな人情味あふれるおつきあいをさせていただけるのも、ここの土地柄なのかなと思っています。

飼い主さんや動物たちの特徴、主訴の特徴はありますか?

こちらで開業してみて驚いたことは、ねこちゃんが多いということです。純血種より保護猫が多いですね。また、飼い主さんも動物も高齢のケースが多いのも特徴だと思います。高齢の子が多いので、主訴は慢性腎不全やホルモン疾患が多くなります。ただ、検査させてくれる子は診断がつきますが、飼い主さんが検査を希望しないケースもあり、確定診断や治療に至らないこともあります。例えば、他の主訴で来院された子が、ガリガリにやせていて脱水気味だったら、他の病気の可能性も疑い、飼い主さんに考えられる病気の説明をして、検査や治療のこともお話します。でも、飼い主さんは主訴の治療だけを希望する場合があるのです。飼い主さんが希望しなければ、私は検査や治療を強制できません。説得すべきなのかもしれませんが……。

動物を助けたいという気持ちと飼い主さんの希望との間で、葛藤などはありませんか?

飼い主さんそれぞれに事情があると思うので、獣医師としてできる限りの説明をした後は、飼い主さんの意思を尊重します。私よりも長い間、その子と暮らしてきた飼い主さんに愛情がないわけがありません。愛情があるからこそ、ケガを治したいと病院に連れてきているわけです。でも、高齢の方で年金暮らしだったりしたら、検査や治療に多額の費用をかけられないでしょう。その子の治療をすることで、飼い主さんの生活が苦しくなってしまうのはどうかな……と思うんです。生活に余裕があるなら、しっかり検査して治療すればいいし、余裕がなければできる範囲のことをすればいい。できる範囲の中でその子が一番楽になれることを一緒に考えていくのが我々の仕事だと思います。愛情のかけ方は人によって異なると思っています。

自分の給料より設備投資を優先したい

診察・治療の際のモットーやポリシーを教えてください。

アットホームな病院作りと、飼い主さん主体の治療ということを心がけています。検査ひとつにしても、必要性、費用などをきちんと説明して、飼い主さんにそれを行うかどうかを選んでいただきます。教科書的には、できる検査は全部やったほうが確実な診断ができるのですが、それでは費用が非常に高額になる場合があります。病気にもよりますが今までの臨床経験から、先に薬を処方して、効けばこの病気だったんだ、といいう診断をしていくこともできるんです。そのあたりも飼い主さんに説明をして、納得できる方法、負担にならない方法を選んでいただいています。薬を処方する際も、錠剤、粉薬、液体(シロップ)の中で与えやすいものを伺って決めていきます。どうしても薬を飲ませるのが難しい、という子の場合は、薬を強制的に飲ませることのストレスと薬の効果をもう一度天秤にかけて、薬の回数を減らせないかなどを検討しています。このようにしていると、一人ひとりの飼い主さんとお話する時間はどうしても長くなりますね。混雑している時は、お昼休みにもう一度来て頂いてゆっくりお話するなど、できる限りの工夫をしています。

開業したばかりですが、今後のビジョンを教えてください。

設備の充実、スタッフの充実、知識・情報の充実といったところでしょうか。事業承継というかたちで開業し、動物病院として必要最低限の設備は揃っていますが、欲しい器具を数えたらキリがないくらいたくさんあります。医療機器は高額ですから、一度に全部は揃えられないので、優先順位をつけて順次導入していきたいと思います。当面、自分の給料はなくてもかまわないので、とにかく設備を充実させたいです。また、私ひとりではできることに限界があるので、1年以内に獣医師をひとり入れたいです。大病院にするつもりはありませんが、獣医師3人、看護士3人くらいの規模で、飼い主さん方のさまざまなご要望にお答えできる動物病院にしたいと思っています。そして、私自身も可能な限りセミナーに参加したり業者さんとの会話から新商品の情報を入手したりして、情報の更新をする努力をしています。

お休みする時間がなくなってしまいそうですね。

診察時間終了後に開催されるような夜間セミナーもありますし、現在はネット配信のセミナーもあります。また、獣医師の情報交換サイトがあり、獣医師や大学教授の間で活発に質疑応答が行われており、それらを読んでいるだけでも勉強になるんです。入院中の動物の様子を見るため外出はできないけれど時間はある、ということは多々あります。そのような時に、ネットのセミナーや情報交換サイトで勉強しています。獣医学の世界は3年前正しかったことが今は間違いになっているというくらい、どんどん情報が新しくなっていきます。最近は飼い主さんもネットを通じてさまざまな情報を入手していますから、質問内容も多岐に渡ります。飼い主さんにきちんと説明をし、正しい情報を提供するためには、自分自身が勉強をし続けて情報の更新を積極的に行わないといけないと感じています。

病気ではなくても気軽に来院してほしい。セカンド・オピニオンも大歓迎

獣医師を志したきっかけを教えてください。

子供の頃から犬や猫を飼っていて、死に目に立ち会うこともありました。飼っていた猫がやせこけて苦しそうにしているのを見ても、温めてあげるくらいしかできない自分が歯がゆいと思いました。フィラリアにかかり、発見が遅れたために死んでしまった犬もいて、予防できる病気なのにそれを知らなかったことが悔しいと思いました。それらの経験から、小学生の頃から獣医師になりたいと思っていたのです。自分の家族である動物たちの病気を治したいという思い、それが獣医師を志したきっかけになったのでしょう。

大学の獣医学部では何を専門にされていたのですか?

大学では、繁殖学の研究室に所属していました。獣医師の進路は、小動物の獣医師、公務員、大動物の獣医師、研究者などさまざまな選択肢があります。私は開業医を目指していましたが、大動物に触れることで人生経験を豊かにしたいと思い、大動物と小動物両方を扱う繁殖学を専門に選びました。牛の出産に立会い、母牛がいとおしそうに子牛をなめてあげると、その刺激で子牛が立ち上がってお乳を吸い始める。そんな場面では心から感動しましたね。難産で足だけしか出てこない、といった場合は、体のねじれを治してあげたり、ロープをかけて引っ張るというようなことも経験します。いずれにしても、出産に立ち会えたことはかけがえのない経験になりました。また、ブリーダーからの依頼で、犬の凍結精液を作り、それで人工授精をして出産させたという経験もあります。私が作った凍結精液がまだ大学の研究室に残っているかもしれません。理論的には何年たっても人工授精が可能ですから、優秀なチャンピオン犬が亡くなった後も人工授精で子犬を生ませ続けることができるんです。私のような町医者では、凍結精液を作る設備を導入することは難しいですし、そのような依頼が来ることはまずありませんけれどね。

犬や猫を飼っている読者の方々にメッセージをお願いします。

皆さんに伝えたいことは、「動物病院は敷居が高くない」ということです。大学病院などは別だと思いますが、当院のような町医者だったら、気軽に訪問していただきたいですね。病気じゃなくてもいいんです。散歩帰りに寄るとか、爪を切りに来るとか。猫は神経質な子が多いですから、無理に来院することはないと思いますし、通院がストレスになる子だったら、まずは電話で相談していただき、診察が必要だったら往診を利用していただいてもいいと思います。そして、人間でも最近言われていることですが、セカンド・オピニオンを積極的に活用していただきたいと思います。動物病院によっては忙しくてゆっくり説明できないこともあるかもしれないし、ある先生には最善のことでも他の先生から見たら他の選択肢のほうがよい場合もある。少しでも疑問を感じたり、理解できない部分があれば、他の病院でも説明してもらうことをお勧めしています。もちろん、当院に来ていただければ、可能な限りわかりやすくご説明したいと思っています。

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