動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 937 人、動物病院 9,604 件掲載中!(2025年03月31日現在)

高尾 幸司 院長の独自取材記事

野毛坂どうぶつ病院

(横浜市中区/日ノ出町駅)

最終更新日: 2025/01/17

横浜は「坂の町」。桜木町方面から動物園へと向かう坂道、野毛坂の途中、大きな十字路の角にある西洋風の建物の1階にあるのが「野毛坂どうぶつ病院」。白壁に、ネイビーブルーの看板が映えた、スタイリッシュな外観が印象的だ。出迎えてくれた高尾幸司院長は、地域密着型の動物病院で「できること」を広げるために、日夜努力を重ねる意欲的な人物だ。院内は、常に和やかな雰囲気。そんなやわらかな空気の中で、開業20年目の節目を迎えた今、動物診療について、また同院で大事にしていることやその想いについて院長に語ってもらった。(取材日2015年10月2日/修正日2024年12月16日)

どんな動物も症状も診るジェネラリストをめざして

都会の動物病院だと思いますが、どんなペットが訪れますか?

近隣に住んでいるペットたちがほとんどです。昨今はいわゆる「ペット可」のマンションも増えて、都会でペットと暮らす方も増えてきています。また、この辺りは大きな公園もあり、どこか下町っぽい人情にあふれた場所。ペットを飼うのにも良い環境だと思っています。来院はやはり犬や猫が中心ですが、当院では診療する動物を限定していません。うさぎやリス、ハムスターなどの小動物から、ご要望があれば爬虫類なども診察します。エキゾチックアニマルに関しては最終的には専門の先生をご紹介することも多いですが、動物病院について情報をお持ちでない方や、「ちょっとしたことだから近くで相談したい」という方にご利用いただいていますね。

こちらの動物病院の特徴をお聞かせください。

当院では専門性を追求するというよりは、ジェネラリストとして広く一般診療を追求していきたいと考えています。めざすのは「スペシャルなジェネラリスト」。ご相談があった場合、飼い主さんの経済的なご状況にも配慮しながら、最適な方法に導くことを心がけております。専門機関への紹介が必要であればそのように、当院での対応をご希望であればそのようにと、しかるべき対応をとらせていただいています。もちろん、設備的な問題や人的問題で難しいこともありますが、あらゆる病気のスタンダードな治療を提供できるようになることを目標に、開業以来スタッフ一同努めてまいりました。

お話を伺っていると、ここに来れば何とかしてもらえるという安心感が湧きました。

できないことをやりますとは言えませんが、やってほしいと言っていただける限り、最大限のことを尽くしたいと思っています。そのために、常に新しい情報を取り入れつつ、幅広い分野に興味を向けて技術的にも知識的にも、また設備的にも充実させて引き出しをたくさん用意しておきたいと考えています。実際、難しい症状を抱えながらも、金銭的、時間的な面から大学付属の動物病院や二次診療施設にかかることが難しいペットも多くいます。また、慣れ親しんだ当院で診てほしいというご要望も多くいただきます。そんなご要望に応えられるだけのキャパシティーを持ち、できる限り多くの選択肢をご提案できる獣医師でありたいと思っています。100頭の動物がいれば100通りの方法があり、それぞれの環境や飼い主さんの考えなどでベストの治療は異なります。ベストな診療を模索しつつ、その実現が難しいとしてもベターを探るというのが、当院の診療スタンスです。

価値観の合う獣医師を見つけるのが飼い主の一番の仕事

診療において大事にされていることを教えてください。

動物を観察すること、実際に触ることです。動物にも顔色や表情がありますから、よく見て、触れて、感じることでわかることがたくさんあります。健康状態は表情や毛ヅヤに現れますので、治療方針を立てる上で何よりも信用しています。診察室に入ってきているときから、その様子を見て観察することを大事にしています。もちろん、ペットを診療する上で、飼い主さんと獣医師とのコミュニケーションはとても大切です。飼い主さんにしかわからないことを根気よく聞き出す作業なしには解決しない症状がたくさんありますので、コミュニケーションはとても重要なことだと考えています。加えて、ペットの表情や毛ヅヤをよく見て健康状態を把握することも大事にしながら、診療にあたっています。

こちらでは院長の他に獣医師さんがいらっしゃいますね。

はい。当院では獣医師の完全指名制を採用しています。先ほどともかぶりますが、動物を診療する上では、飼い主さんと獣医師とのコミュニケーションがとても大切ですし、それは獣医師と飼い主さんの信頼関係にも関わります。価値観や感覚、対人の相性などは本当に人それぞれ。獣医師と飼い主さんの間にしっかりとした信頼関係が築けないと、飼い主さんや動物を笑顔にできる本当の意味での良い診療というものは成り立ちません。そのような意味で、当院では飼い主さんの方からも、ご自身に合う獣医師をもっと積極的に選んでいただきたいと思っています。

特に力を入れている治療はありますか?

専門というわけではないのですが、以前勤務していた動物病院で学ぶ経験があり、歯科診療については飼い主さんにお勧めしています。動物の場合、虫歯ではなく、歯周病がほとんどなのですが、全身のいろいろなところへ弊害が出てきます。そのため、歯科治療をした後には、全身状態にも良い影響が期待できると考えられます。飼い主さんからは、歯を治療してから「びっくりするくらい食欲が出るようになった」という感想をいただくことも多いですね。「歯さえ良ければもっと元気でいられただろうに」と感じるケースが本当に多いので、ぜひ見直してほしいですね。

夫婦二人三脚で始めた動物病院を、もっと頼れる場所に

開業20年、そもそもこちらでの開業を決められたきっかけは?

開院前は埼玉の動物病院に勤務していたのですが、横浜は妻の勤務地ということもあり、ちょくちょく訪れていました。当時から独特の街の雰囲気に憧れを持っていて、「開業するなら横浜で」という流れになったのです。物件をいくつもあたりましたが、前勤務先の院長にお墨つきをいただいたのがこの場所だったのです。洗練された街というイメージの強い横浜でも、この辺りは下町の色を濃く残す古い街。人とのつながりを大切にする下町気質も強く残っていて、開業当初から飼い主さんにお散歩ついでに差し入れをいただいたり、ランチを届けていただいたこともあったりと、良いお付き合いをさせていただいております。

そもそも院長が獣医師をめざされたきっかけは何でしょうか?

実は、私はもともと犬嫌いでした(笑)。怖くてとても触れなかったんです。それが、小学生の頃、友達の家で飼っていた犬がとても人懐っこくて、突然かわいくて仕方がないと思えるようになったのです。それがきっかけで、すっかり犬好きになった私は、両親の許しを得て、小学4年生の頃から犬を飼い始めました。その後、中学校、高校と進学する上で、ブレることなく夢を追うことができたのは、他でもないこの犬のおかげです。この犬は私がちょうど大学在学中、3、4年生の頃に亡くなりました。体調を崩した犬のために何ができるかと、当時学生ながら教授に相談したり、資料にあたったりして手を尽くしたものです。その他にも、僕をこの道へ導いてくれたたくさんの動物たちには、今でもとても感謝しています。

今後いらっしゃるペットと飼い主さんに向けて、メッセージをお願いします。

自分で言葉を話せない動物は、自分自身で通う動物病院を選ぶこともできません。ペットのことを最もよく知っていらっしゃる飼い主さんが、ご自身の目で価値観や感性の合う動物病院を見極めることがとても大切です。動物病院との信頼関係が築けなければ、どんなに良い治療をしたとしても、ペットも飼い主さんも本当の意味で笑顔にすることはできません。ぜひ、積極的にご自身の価値観に合う獣医師を見つけてもらいたいですね。そして、当院は、近年流行した感染症を機にネット予約制になりましたが、キャンセルがでている場合もありますので、予約したい時間帯が埋まっていた場合も一度お電話していただきたいなと思います。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP