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渋谷貴広 院長の独自取材記事

しぶや動物病院

(相模原市中央区/上溝駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR相模線上溝駅より徒歩12分ほどの住宅街に佇む「しぶや動物病院」は、2008年に開院して以来、地域の動物達の健康をサポートし続けている。2015年9月に近隣より移転したばかりで真新しい建物は、“陽光台”という地名そのもののように明るく、気軽に立ち寄れそうな雰囲気だ。渋谷貴広院長は、麻布大学獣医学部を卒業後、町田市や相模原市の大きな動物病院で診療や手技の経験を積み、満を持して開院。トリミングを担当する妻と二人三脚で、一般診療を中心に様々な病気の回復に携わってきた。「重篤な症状になる前に処置できるよう、予防接種や健康診断をお勧めし、病気の見逃しのないよう努めています」と語る渋谷院長に、診療に際して心がけていることや思い出深いエピソードについてなど、詳しく話を伺った。 (取材日2015年10月8日)

手術や臨床経験が豊富な、地域住民が頼れるホームドクター

つい最近、近隣から移転されたばかりだそうですね。

以前はテナントで手狭でしたので、ちょうど良い物件を探していたんです。今までお越しいただいていた患者さん達が通いやすい場所であることが必須条件でしたから、半径200m以内でと思っていました。そんな時に義父の知り合いに紹介されたのが、以前から気になっていた当地でして、これはめぐりあわせに違いないと思いました。道路沿いですから車でもお越しになりやすく、おかげさまで飼い主さん達からの評判も良いようです。

こちらに開院されるまでの経緯について、教えてください。

町田市の動物病院に2年、相模原市の麻溝台にある動物病院で約6年、同じく相模原市の緑区にある動物病院で約5年お世話になりました。町田市の動物病院は犬猫専門で、患者さんや飼い主さんへの接し方や注射の打ち方など、診療のイロハを学びました。麻溝台の動物病院はスタッフが多い所で、手術など技術的なことをかなり教えていただきました。腫瘍切除、歯科の処置、去勢や避妊など、比較的難しい手術にも携わりました。緑区の動物病院ではさらに患者さんが多く、臨床経験をたくさん積むことができました。1日に100件くらいは診ましたね。予防が進んでいる現在ではフィラリアのような特殊な病気はそんなにないと思いますが、それでも珍しい症状を診ることがあり良い経験となりましたね。

この地を選ばれたのは、どうしてでしょうか?

私自身は宮城県出身なのですが、母校である麻布大学付近だということもあり、ずっと相模原市近隣の動物病院で勤務してきました。開院を考えた時も、やはり今まで勤めてきた地域が良いと思ったことと、当クリニックでトリミングを担当している妻の実家に近いことなどが決め手となり、当地に決めました。この辺りは当クリニックの他にも動物病院がいくつかあるのですが、新規の患者さんや、緑区で診ていた頃の患者さんも来てくださっています。

クリニックの特色について、教えてください。

一次診療を基本に、近隣の皆様から気軽に相談していただけるようなホームドクターでありたいと思っています。普通の病気を普通にケアする、当たり前のことを当たり前にやるというのが、私の診療におけるスタンスです。また、レントゲンや超音波検査なども必要に応じてしますが、患者さんの年齢、過去のカルテ、最後に生理がいつきたかなどのデータから、たとえ検査でひっかかってこなくても「この病気の可能性が濃厚だな」と判断した場合は、「この病気の疑いが強いので、何もないかもしれませんが手術してみた方がいいでしょう」と、飼い主さんにはきちんと説明するようにしています。実際、手術したらやっぱりそうだということが何度となくあります。お任せいただくためには、普段から飼い主さんと信頼関係ができていることも大事ですね。他に、歯科については虫歯治療や歯周病の処置、抜歯くらいまでならできます。専門とまではいきませんが、今のところ私のやれる範囲で済んでいますね。もし当クリニックでは対応の難しい病気だと判断しましたら、麻布大学など専門のクリニックをご紹介します。

健康診断や予防接種に力を入れ、診療においては病気を見逃さないよう心がけている

特に力を入れている分野は、何でしょうか?

予防接種や健康診断など、予防に力を入れていますね。今でこそいろいろな予防が普及して生存率も上がり、寿命も延びていますが、それによって今度はその病気に対する印象が薄くなり、予防率がまたどんどん落ちていくということが考えられます。今までの飼い主さん達が、各種予防接種や健康診断などをしっかりとしてこられたからこそ病気にかかるリスクが減っているだけであって、その危機感が無くなって予防をおざなりにしてしまうと、また昔のようにフィラリアや狂犬病など致命的な病気にかかりかねません。健康診断においては、血液検査、レントゲン、身体検査など基礎的なことをして、何か見つかったら治療することになります。飼い主さんではなかなか発見しづらい乳腺腫瘍や心臓病などの内臓疾患については、初期の頃にわかると、日常生活の見直しをすることで改善あるいは抑えることができます。ぜひ健康診断や予防接種をきちんとしていただきたいですね。

飼い主が健康状態について気づくには、どうしたらよいでしょうか。

まずは触ることですね。ただ撫でるのではなく、たまにでもいいので意識して全体を触ってください。しこりが見つかったり、触ると痛がったりしたら受診してください。また、散歩に行くとすぐに歩かなくなったりする場合も、足腰に異常があったり、心臓が弱っているケースが考えられます。

診療の際、どのようなことを心がけていますか?

病気を見逃さないようにすることを一番に心がけています。診察に来られた時に発見できれば普通の処置で治るところを、もし気づかずに放置することになれば重篤な症状になってしまいますから。それは避けたいですね。これまでの病歴や年齢、手術経験の有無なども含めてある程度の病気は絞り込めるのですが、どんな病気も見逃さないよう意識を集中して診察しています。また、飼い主さんとしっかりお話し合いをした上で、治療方針を決めていくことも大切だと思っています。患者さんの病気についてご説明して治療方法についていくつかご提案し、当クリニックでできる範囲についてお話しした上で飼い主さんに選んでいただいています。場合によっては、専門のクリニックに行かれた方がいいとお話をすることもあります。

思い出深いエピソードがあれば教えてください。

最近のことなのですが、22歳という高齢になって初めて連れて来られた猫ちゃんを診察していました。うんちが出にくくなったということで処置をして一旦回復しても、今度は痙攣が出たりふらつくようになったり、様々な症状が出て、半年間で週3、4回ほどいらしてましたね。飼い主さんは、ご家族でいらっしゃっていました。ご飯も自力で食べられない状態でしたから、ご家族はお世話が大変だったろうなと思います。何度も危機を乗り越えて、23歳になってからの大往生でした。正直、半年間よくもったなぁと思いましたね。飼い主さん達の愛情の深さと献身的な介護のおかげで長生きしてきたのでしょうね。

これからも末永く、動物たちの一生に関わっていきたい

獣医師をめざすようになったきっかけについて、教えてください。

三重県の実家で子どもの頃から犬と猫を飼っていましたので、自然と動物が好きになっていましたね。中学生の頃に、飼っていた犬が病気になり、今考えると乳がんで手遅れだったとわかるのですが、初めて動物病院に行きました。病院に行って処置してもらうと一時楽になったようで、子ども心に「獣医さんはすごいな」と感銘を受けました。やはりすぐに亡くなりましたが、初めて獣医という職業があることを知るきっかけになりました。高校生になり、私は理系コースのクラスで学んでいたのですが、獣医専門の大学があることを知って、麻布大学獣医学部への進学を決めました。

どのような学生時代を過ごされましたか?

高校時代に陸上をやっていて、中距離ランナーとして800mを走っていました。また、大学では野鳥研究部に所属し、主にバードウォッチングに行きましたね。小規模な会は週に1回くらいでしたが、夏休みは1ヵ月ほど泊りがけで旅行に行くこともありました。メンバーと一緒に長野県に行ったり北海道に行ったりして、キャンプをしながらの活動は良い思い出です。特に北海道は良かったですね。道路は広いし、北海道でしか見られないような珍しい鳥も見ました。

今後のクリニックの展望について、教えてください。

この地域を中心に、これから先も末永く動物たちの一生を見ていきたいと思っています。そのためには、私自身が病気をせず、患者さんをしっかりと診続けられるようにしなければと思いますね。当クリニックは、私の他にトリミングを担当している妻の2人だけですので、気が抜けないですね。特に体を鍛えているというわけでもないのですが、おかげさまで、自分自身の病気で休んだことは今のところ一度もありません。祖父が亡くなって葬式に参列するために実家に帰った際、土曜日の診療を終えて夜行バスに乗り、日曜日に戻ってきたのですが、日曜日の午前診療だけお休みさせていただきました。休診とさせていただいたのは、その時くらいです。さすがに風邪くらいはひきますけど(笑)、それくらいでは休まず診療しています。今後も体調管理に気を付けながら、休診にならないよう続けていきたいと思っています。

ドクターズ・ファイルの読者に、メッセージをお願いします。

大切なことは、いい加減な気持ちでは飼わないでいただきたいということです。動物は飼ってみると本当に可愛いですし、一緒に過ごしたいというお気持ちもわかりますが、飼い続けていく覚悟が必要ですね。例えば60歳から飼うなら80歳くらいまで元気でいてくださらないと、動物を最後まで世話することができません。何か不安なことがありましたら、当クリニックまでお気軽にご相談にいらしてください。

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