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本田 展治 院長、本田 拓海 先生の独自取材記事

エンゼル動物病院

(さいたま市北区/日進駅)

最終更新日: 2023/01/22

新大宮バイパスから一歩入った住宅街にある「エンゼル動物病院」は、お洒落なカフェのような外観が印象的な動物病院。本田展治院長は、この地で30年以上にわたり地域のペットのかかりつけ医として活躍してきた人物。3年前には本田拓海先生が加わり、次の30年も安心してこの地域でペットを飼える体制が整った。ともに釣りが趣味で、ミーティングと称してはお酒を酌み交わしていたという仲の良い獣医師親子の両先生に、日々の診療にかける思いや今後の展望など、さまざまな話を聞いた。 (取材日2016年8月2日)

30年以上かけて培った信頼を、次の30年に引き継ぐ

こちらでご開業された経緯をお話いただけますでしょうか。

【本田展治院長】大学卒業後、当時当院の近くにあった動物関係の研究所に勤務しました。その時に妻と知り合いまして、ここは妻の実家の敷地内なんです。当時は赤字にしないのが精一杯で大変でした。11年前に今の建物を新築し移転しました。新しい検査機器などは拓海先生のほうが精通していますから、今はほぼお任せしています。 【本田拓海先生】獣医師になるために大学に入ってから、いつかは実家に戻ろうと決めていました。青年海外協力隊員として派遣されていたパラグアイから帰国後、ほかの動物病院を経て当院に戻ってきましたが、まだまだ30年以上という院長の経験には程遠いですから、経験がモノを言う場面では適宜指示を仰ぎながら新・旧獣医師2人体制で診察にあたっています。

こちらの動物病院としての役割についてどうお考えですか?

【本田院長】新しい技術や治療法はまさに日進月歩で、常に新しい知識を身につける努力を怠ってはいけません。一方で当院は地域に根ざしたかかりつけ医です。きちんと症状を見極める目を持ちながら、高度な医療が必要な場合は適切な医療機関へご紹介し、特殊な検査が必要であれば大きな病院と連携して行うなど、獣医師のネットワークを活かした医療を提供していきたいと思っています。 【拓海先生】ここに当院があるから地域の方々が安心してペットを飼える、と思っていただけたらうれしいと思っています。かかりつけ医として何でもご相談いただけて、とにかく当院に行けばどうにかしてもらえるという意識をお持ちいただけたら、と思います。院長がこれまで30年以上やってきましたので、次の30年は私が、次の30年へと地域の皆さまの安心をつないでいきたいですね。

日々の診察でモットーとされていることは何でしょうか?

【拓海先生】第一に飼い主さんの信頼を裏切らないこと、ですね。私はここ日進町に生まれて動物病院の中を遊び場のようにして育ちました。小さい頃のあだ名は、兄が「エンゼル」で、私が「エンゼルの弟」だったんですよ(笑)。そんな地元中の地元で仕事をしておりますので、幼いころの私のことをご存じな方も多くいらっしゃいます。ですから正直悪いことはできませんね(笑)。診察では誠実で丁寧な診察をモットーに日々の診療をしています。また、私自身が難しい言葉が嫌いなので、専門用語を使わずに説明するよう心がけています。診断名だけはきちんとお伝えするために正確な病名を用いますが、それ以外はできるだけわかりやすくご説明しています。言葉だけでなく、文字や絵を描いてご説明することも多いですね。

拓海先生が加わったことで診察の精度が向上

獣医師をめざされたのはどうしてですか?

【本田院長】獣医師になりたかったというよりは、生命というものに興味がありました。動物も植物も生きている限り変化していきます。そんなすべてが解明できない生命の神秘のようなものが好きですね。 【拓海先生】小さい頃、兄が作ったプラモデルを壊してはよく怒られていました。壊れたプラモデルは勝手に治ったりしません。一方で自分が負った怪我は、自然と治っていきます。今考えれば当たり前のことですが、当時の私にはそんな自然治癒力が不思議で面白くてたまりませんでした。獣医師をめざしたきっかけはそんなことだったと思います。知らず知らずのうちに院長と同じような道をたどっていたのかもしれませんね。

獣医師になって良かったと思うことはありますか?

【拓海先生】最近はなくなりましたが、以前はよく診察終了後に院長と2人でお酒を飲みながらミーティングと称して、意見を交換していました。重症だった子がよくなったりするとお酒の進みがよかったですね。診療方針の違いでぶつかることもよくありましたが、一頭一頭の子たちに対して、お互いが最善と思える方法を遠慮なくぶつけられる場でしたので、この時間は大切にしていました。それは親子ならではの部分でしたね。私は、院長が長年ずっと面倒を見てきた子が私の代で寿命を迎えてしまっても、また同じ飼い主さんが新しい子を迎えて私に見せに来てくださったり時には本当にうれしく思います。それと同時に、いい意味でのプレッシャーを感じますし、励みにもなりますね。

拓海先生が診療に加わったことで変わったことはありますか?

【本田院長】そうですね。エコーやレントゲンなどの機器を使って診療ができるようになったことですかね。 【拓海先生】新しい機器は便利な反面それを使う獣医師がしっかり技術を習得する必要があります。院長が診ているペットを私がそれらを使って検査をし、院長にわかりやすいように話をし、院長の今までの経験や知識で診療を行う。こうすることで心臓病や腫瘍関係の病気の子が今まで見つからなかった早期に発見できることが増えましたね。動物の病気も多種多様になってきており、なおさら新しい技術と長年の経験の両方が必要になってきています。また、専門性の高い病気も多くありますので専門的な治療ができるところへ紹介することも必要になります。紹介などは今まであまり無かったことなので戸惑われる方もおられますが、何か不安がある場合には気軽に相談いただければと思います。

ペット自慢も大歓迎。受診を迷ったら気軽に電話もOK

獣医師としてご経験の中で印象的なエピソードはありますか?

【拓海先生】まだ私が新人時代に、あるご家庭のワンちゃんが肝不全で来院しました。もともとお父さんが買ってきたワンちゃんをお父さん亡き後お母さんが引き継いで飼っていらして、お父さんとの思い出がたくさん詰まったワンちゃんでした。でもさまざまな症状が重なり、力及ばずなくなってしまいました。私のような新人が担当していなければもっと何かできたのではないかと思ったのですが、その後飼い主さんからお手紙で「辞めないでこれからも頑張ってね」と励ましていただきました。そして次のワンちゃんを見せに来てくださったんです。とてもうれしかったですね。自分も苦しみぬいて頑張って、でも良い結果は得られなかったんですけれど、これを戒めに常に全力投球でいようと思っています。

今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか?

【拓海先生】最新の医療技術や知識を常に持っているのは当然ですが、医療のことばかりに意識を向けず飼い主さんとのコミュニケーションを大切していきたいと思っています。先程もお話しましたが、院長と同じくこれから30年ここでかかりつけ医として、エンゼル動物病院があるから安心してペットが飼える、と思っていただけるよう精進していきたいですね。もし今飼っている子が寿命を迎えても、当院があるからまた新しい子を飼おうと思ってもらえたらとてもうれしいです。また先述のとおり院長が診ている子でも、私が検査を担当させていただいています。その中で裏側では院長と話をしてこの飼い主さんはこうだ、この子はこうだ等の話もして共有するなど、昔から院長が診ている飼い主さんでも変わらず安心して来ていただけるように精進しています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

【拓海先生】いつも一緒に暮らしている飼い主さんが「あれ?」と思う違和感を大切にしてください。何もなければそれでいいと思うので気軽に連れてきていただいて良いのですが、もし受診を迷ったらお電話をください。当院にはそんなお電話がたくさんかかってきますので、御遠慮なく。飼い主さんの勘はかなりの確率で当たります。人間同様、病気は早期発見早期治療が大切です。また、歯磨きなど日常のケアのことでわからないことやお悩みがある場合も、気軽にご相談いただければと思います。新しい子を迎えた時に、ペット自慢を兼ねてケアのポイントなどを聞きに来ていただくのも大歓迎です。これからも地域のかかりつけ医として、また相談所として尽力していきたいと思っています。

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