- 動物病院ドクターズ・ファイル
- 埼玉県
- さいたま市緑区
- 東浦和駅
- ドルフィンアニマルホスピタル
- 幅広く対応するため専門の違う獣医師がそろう動物病院
幅広く対応するため 専門の違う獣医師がそろう動物病院

ドルフィンアニマルホスピタル
(さいたま市緑区/東浦和駅)
最終更新日: 2021/10/12


人が通う病院には、内科や外科、皮膚科などのさまざまな専門があるが、動物病院では、一人の獣医師がすべての診察をしなければならないのが普通である。しかし一人の獣医師で、すべての分野の治療を網羅することは簡単なことではないだろう。それぞれの獣医師が担当の専門を持つ「ドルフィンアニマルホスピタル」。専門病院ではなく、あくまで1次診療の動物病院として診療をする同院のそれぞれの分野の獣医師に、専門のことやペットと幸せに生活するためのアドバイスを聞いた。(取材日2016年8月2日)
目次
それぞれの獣医師が専門分野を持つことで病気やけがに幅広く対応できる
Q.犬や猫のがんについて教えてください。
A.腫瘍科を担当している岡本拓也です。犬や猫のがんはすごく多く、犬の約半数、猫の約3割の死因はがんという調査結果があります。がんが見つかった場合は、外科手術や抗がん剤による治療、放射線治療の必要があるため、設備が整っている施設へ紹介します。犬や猫のがんも人と同じく早期発見と早期治療が大切で、がんが小さいうちであれば完治させることもできます。皮膚にしこりがあるなどで病院を受診して、検査でがんが見つかったということも多いので、ぜひ定期的に検診を受けてほしいですね。7歳以上は年に1回、10歳以上なら半年に1回が目安です。▲早期発見のため、検診をすすめる腫瘍担当の岡本先生
Q.犬や猫の目の病気について教えてください。
A.眼科が専門の鈴木留実です。犬や猫の目の病気で多いのは、白内障、緑内障、角膜潰瘍、結膜炎です。白内障は老化現象ですが、糖尿病など病気が原因で白内障になることもありますので、比較的若い年齢でも注意が必要です。白内障は、進行すると失明してしまいますが、手術をすれば回復することも可能です。そして怖いのが、緑内障です。緑内障は、発症してから72時間以内に適切な処置をしてあげないと失明してしまい、治すことができなくなります。目を見たときに左右の眼球の大きさが違う、目を擦りつけるとか痛がっている様子があるなどは嫌なサインです。もし気になる行動や症状があったら、できるだけ早く病院へ連れて行ってください。▲優しい笑顔が印象的な眼科専門の鈴木先生
Q.犬や猫の皮膚の病気について教えてください。
A.皮膚科が専門の深谷幸代です。犬や猫の皮膚の病気で多いのは、アレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎です。いつもどこかを掻いてたり、必要以上に手足を舐めているのは要注意ですが、犬や猫は普段から体を掻いたりしますので、毛が薄くなってしまっていたり、血が出るまで掻いているのでなければ、過度に心配する必要はありません。皮膚の病気が疑われたら、皮膚掻把検査、細胞診、血液によるアレルギー検査などをして、原因に合わせた治療をすることになります。動物は頻繁にシャンプーをするなど、あまり清潔にしすぎるのも良くありませんし、人の気持ちは動物にも伝わるのであまり神経質にならずに、一緒に楽しく過ごしてほしいと思います。▲犬や猫と楽しい時間を過ごせるようアドバイスをする深谷先生
Q.犬や猫の外科の病気について注意点を教えてください。
A.外科を専門としている荒島紘一郎です。外科では、避妊去勢手術が多いですが、それ以外では腫瘍の切除手術が多いですね。犬や猫は話すことができませんから、飼い主さんの話を聞いて、獣医としての見方を加えながら、その子にとって何がベストなのかを考えて治療に当たる必要があります。飼い主さんには、日頃からよく、ペットとスキンシップをとってほしいと思います。普段から触っていれば、小さなしこりができたりしてもすぐにわかりますし、それを調べたらがんだったということも少なくありません。スキンシップをしっかりととって、食欲とか行動の変化にも注意してもらって、何か気になることがあれば病院に連れて行ってください。▲普段のスキンシップが大切と語る荒島先生は外科を担当
動物病院からのメッセージ
渡澤英範院長
当院は、犬と猫の病気やけがなどに幅広く対応できるよう内視鏡やレーザ治療装置などの充実した設備とともに、今回紹介したように、それぞれの獣医師に専門を持たせています。各獣医師には、それぞれの専門分野をしっかり勉強してもらって、それを当院での診察に役立ててほしいと考えていますが、それぞれが中心となって専門的な知識や技術を習得して、ほかの獣医師と協力して診療にあたっています。当院は、あくまで1次診療の病院で予防接種や健康診断などもしていますので、どんな病気や症状であっても、飼っている犬や猫に何か気になることがあれば気軽に相談に来てほしいと思います。
ドルフィンアニマルホスピタルの関連記事
ドクター紹介記事