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大野 潤 院長の独自取材記事

ぽっとまむ動物病院

(草加市/草加駅)

最終更新日: 2023/01/22

草加市の花である菊にちなんで名付けられた「ぽっとまむ動物病院」は、草加駅東口から徒歩5分の国道沿いに位置している。草加市は江戸時代から栄えている町だが、最近は新しいマンションも建ち並び、同院を訪れる飼い主も若い夫婦や子連れが目立つという。院長の大野潤先生は、日本獣医がん学会にて獣医腫瘍認定医2種を取得しており、がんや腎不全の治療を得意とする。そんな先生のもとには、セカンドオピニオンに訪れる飼い主も多いという。人間の場合と同じように、動物の病気も早期発見によって治療の選択肢が広がる。だからこそ、トリミングや予防接種、爪切りなど、日頃のケアで定期的に病院へ通うことが大切だ。気さくで話しやすい大野先生に、動物の治療に関することや、プライベートについて語ってもらった。 (取材日2016年2月17日)

気軽に入りやすいことを考えた院内の雰囲気づくり

先生が獣医師をめざすことにしたきっかけは何ですか?

きっかけは、高校生のときに犬を飼った経験です。小さい頃から、昆虫やセキセイインコ、カメ、熱帯魚など、いろいろな生き物を飼っていました。しかし、高校生になって犬を飼い始めるまで動物病院に行くことはなかったので、獣医師という職業を知る機会もありませんでした。犬の予防接種や、病気の治療のために動物病院へ行ったときに初めて、獣医師がどんな仕事をしているのかを間近で見ることができて大変興味を持ちました。中学生くらいまでは医師になりたいと思っていたのですが、獣医師と知り合ったことによって進路を変更し日本獣医生命科学大学獣医学科(旧・日本獣医畜産大学)を受験することに決めました。当たり前のことですが、大学に入ってからは動物に関する幅広い知識を学ばなければなりません。今でも情報がどんどんと更新されていくので、獣医師であるかぎり生涯勉強が必要ですね。

貴院を設計するにあたって意識した点を教えてください。

飼い主さんが気軽に入れるような雰囲気にしたいと考えていました。というのも、人間と同じように動物の病気も早期発見が何より大切なので、小さなことでも相談してほしいという思いからです。一体どうすれば飼い主さんが気軽に来院できるのかを考えると、やわらかい雰囲気を出すことが必要かなと考えたんです。院名の「ぽっとまむ」も草加の花である菊にちなんだものですが、ひらがなにすることでイメージをやわらげていますし、内装に使う色も白や茶色、緑色といった自然なものを選んでいます。おかげさまで、通りを散歩していた方が通ってくださるということも多いです。また、ペット仲間の方に当院を紹介していただくこともあるのはうれしいことですね。

どんな症状で来院する動物が多いですか?

当院の周りにはマンションが多いので、小型犬の病気で来院される飼い主さんが多いですね。小型犬で多い症状というと、膝蓋骨脱臼です。関節が外れて足を引きずってしまうんです。とくにチワワやポメラニアン、トイプードルに多い症状なので注意してください。犬に比べると、猫は関節に関する症状は少なく、体も丈夫です。当院に運ばれてくる場合は、甲状腺や腎不全という高齢になってかかる病気がほとんどですね。動物の種類としては、犬や猫が圧倒的に多いですが、当院ではうさぎやハムスターも診療しているので安心してご相談ください。

高齢化によって腎不全やがんの発症率が増加

貴院で可能な治療に関して教えていただけますか?

腎不全や腫瘍に関することは学生時代から深く勉強してきました。獣医がん学会腫瘍認定医2種も取得しているので、腫瘍に関する手術なら当院で手術を行うことが可能です。もし、高度な手術や専門的な設備が必要な場合は大学病院を紹介することもできます。また、以前勤務していた松戸市のかんじ動物病院とは今でも提携しており、大きな手術のときには僕も同行してそちらで行うこともあります。ペットの治療方法はとても幅広い選択肢があるので、飼い主さんと相談しながら適した方法を提案しています。

動物たちのがんが増えているのはどうしてですか?

動物たちが受けられる治療のレベルが進歩しているからだと思います。以前だと、治療できなかった症状でも今では治すことができるので、それだけ動物たちの寿命が長くなっているんですね。すると、高齢になってから発症しやすい腎不全やがんになる動物たちも多くなります。手術ができないような症状でも、今では抗癌剤や放射線を使った治療で症状を緩和させることが可能になりました。遺伝子に働きかけて治療する薬も登場しています。がんが発見された場合、手術をしなくてはいけないのではと考える飼い主さんも少なくありませんが、実際は腫瘍の状態や動物の年齢を考えたときに、手術ではなく薬で症状を抑える治療を行うことのほうが多いですね。

病気を早期発見するためにチェックしておくべきポイントはありますか?

体の内側に関することはわかりにくいので、せめて外側に現れる症状には気をつけていただきたいと思います。例えば、体をかゆそうにしていたり、目が充血していたりといった症状があります。目が充血しているということは、目に原因があると思いがちですが、腹部に問題があってそれが目の症状として現れることもあるので注意してください。目ヤニでも、色がついていたり両目から出ていたりする場合は、ウイルス性の疾患を疑う必要があります。当院に普段から来院している動物たちの場合、目つきや顔の表情を見ているだけでも体調がわかることがあります。加えて、詳しい状況を動物の一番近くにいる飼い主さんからお聞きすることも大切です。

病気を早期発見するための場を設けていきたい

休みの日はどのように過ごされていますか?

もっぱら家族サービスです。5歳と3歳になる息子がいるので、よく一緒に公園で遊んでいます。当院ではペットホテルや入院も受け付けているので、なかなか遠出することはできませんが、できるだけ一緒に時間を過ごすようにしています。時々、動物の具合が悪いということで休みの日に病院に向かうこともあります。人間が風邪をひいて病院に行くのと同じように、犬や猫もお医者さんに診てもらうんだよと教えているので、息子たちも理解してくれているのではないかと思います。彼らが当院に遊びに来たり、初めて会う犬に積極的に近づいたりしている姿を見るとうれしくなりますね。小さい時から生き物と触れ合う機会を設けるのは大切なことだと思います。

今後の展望を教えてください。

腫瘍に関しては学生時代から専門的に学んでおり、今でも大学病院にて勉強する機会をつくっています。これからも積極的に新しい情報を取り入れていきたいですね。当院では、トリミングも週に3回ほど行っているのですが、それがきっかけで皮膚病が見つかることもあるんですよ。こうした機会に当院と関わっていただけると、細かい症状から病気の早期発見につなげることができます。ですから、これからも積極的に行っていきたいですね。動物のしつけや飼い方について学べるセミナーも開催したいと考えています。

読者の皆さまへのメッセージをお願いします。

人間の場合と同じように、動物の治療も進歩しています。病気になったから治療するというよりも、予防することに注意が向けられているんです。例えば腎臓病の検査というと、これまでは血液検査が一般的でしたが、今ではもっと早い段階で発見できる腫瘍マーカーを調べる方法も行われています。病気になってからだと治療の選択肢も狭まってしまうので、爪切りやトリミング、耳掃除などで来院していただくことをお勧めします。当院は、総合診療のかかりつけ医として、気軽に入れる雰囲気づくりを大切にしていますので、お気軽にお越しください。セカンドオピニオンとして活用される方もいますので、病気の治療に関して納得するための相談窓口としてもお役に立つことができれば幸いです。

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