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小泉 哲郎 院長の独自取材記事

こころ動物病院

(平塚市/平塚駅)

最終更新日: 2023/01/22

平塚の海沿い、西海岸マリンロード商店街にある「こころ動物病院」は、2013年11月に開院した。海のイメージに馴染む紺色のスタイリッシュな看板が目印だ。親しみやすくざっくばらんなお話しをされる院長の小泉哲郎(てつろう)先生は、動物にも飼い主にも誠実な診察をしたいと考えている。犬が自然と立ち寄れるように、お散歩で病院の前を通った犬におやつをあげてトレーニングし、通院への恐怖を取り除く工夫をしている。月刊誌の発行やバッチの配布など、病院のオリジナリティを表現されている。小泉先生は、日本大学生物資源科学部動物資源科学学科から獣医学科に編入し、獣医師になった努力家だ。感染症研究を深め、動物と人が安心して暮らせる仕組み作りに貢献していこうとしている。 (取材日2016年1月5日)

犬と飼い主が安心できる気配りを忘れず「こころ」を持って診療

この地に開業された理由や、この土地ならではの特徴をお聞かせください。

私は茅ヶ崎出身で、幼稚園から大学まで藤沢で過ごしました。卒業後も長く茅ヶ崎市の動物病院に勤務させていただきました。神奈川県が大好きなんです。開院する際も物件は平塚か藤沢で探していて、海沿いのいい場所で角地が空いていたので、2013年11月に開院しました。犬や猫がほとんどで、クチコミで来院されることが多いですね。勤務していた茅ヶ崎の病院の患者さんも引き継いで診ています。多頭飼いをされる、ゆとりある家庭が多い印象を受けますね。海辺の特徴なのか、犬を飼っている方が多いと思います。下痢・嘔吐・かゆみなどの皮膚症状がきっかけで来院されるケースが目立ちます。私は大学の外科に出入りしていた時期があり、避妊・去勢手術のほかに、会陰ヘルニア、直腸プルスルーなどの少し煩雑な軟部外科もここで対応できますよ。

動物とのコミュニケーションはどうされていますか? 

幼犬にはしつけの最初であるホールドアンドスティルを教え、私への恐怖心を取り除くようにしています。怖がって鳴いているようなら、まず抱っこして目線を合わせ、動物も飼い主さんも安心できるよう気配りを大切にしています。後は、例えばお散歩で病院の前を通る犬がこちらを見ていたらおやつをあげて、自然と病院に来たいと思ってもらえるように工夫しています。診察よりおやつを食べに来る犬が多い時もありましたね(笑)。他院に通っていいて、おやつだけ食べに当院へ寄ってくれる子もいるくらい。動物にも気持ちがあるので、人間はその気持ちを無視しないことです。採血する時も無理に押さえつけず、「やるよ、いい?」と言葉に出して伝えていますよ。それから、注射針、聴診器、体温計などを見せて、匂いを嗅がせて安心させてあげます。状況を理解すると、思ったほど怖くなかったと思ってくれるんです。

院名の由来を教えてください。

子どもの頃から飼っていた犬がころという名前で、19歳まで生きました。ころの存在が獣医師をめざしたことに影響していると思います。小泉の「こ」ところの名をつなげて、「こころ動物病院」と名付けました。自分への戒めにもなっていて、心を持って診察するように意識しています。正しいことを正しく診て、正しく伝えたいと願っています。動物は痛みや苦しみを言えませんから、ずっと寝ている・普段と違う動きをする・食べないといった様子で察知した方がいいでしょう。来院しておやつを食べないだけで体調や機嫌がわかる子もいますし、飼い主さんと一緒に動物の痛みに気づいていきたいと思っています。「年だから」という魔法の言葉をなくしたいのです。

言葉で伝えて動物との信頼関係を築くことを大切に

診察時に心がけていることはありますか?

診察では触診・問診・聴診・嗅診を行います。嗅診は口を開けるので、信頼関係がないと噛まれることもあります。特に柴犬は飼い主さんに従順なので心配される方もいますが、「柴犬大好きだから、噛まれてもいいんです」と伝えると安心してもらえますね。犬の習性を理解した上で診察することが大切です。初診は1時間くらいかけて痛みや知りたいことを聞き出すので、来て良かったと言ってもらえることがうれしいですね。ほかに心がけているのは、動物に対して、うそをつかないこと。安易に大丈夫と言わず、注射するときも「ちょっと痛いけど我慢してね」と言葉にします。犬は一つ一つを覚えています。大丈夫がその犬にとって「怖い」言葉にならないようにしないといけない。うそが顔に出るタイプなので、動物に対しても、人に対してもうそをつかないことを心がけています。

来院する動物たちの様子はどうですか? 

心拍数がゆっくりな子が多いですね。犬自身が落ち着いた状態で来院してくれていると思います。ですが診察自体はそれぞれの動物をよく見て行います。例えば高齢犬や足腰が悪い子、小型犬が高い診療台の上に乗るのは手すりもない状態で高い場所にいるのと同じことです。不安になり、血圧が上がる可能性があります。ですから、そうならない工夫をしながら診察する必要がありますよね。さきほどお話しした「ホールドアンドスティル」は、トリマーさんも使う手法なんです。最初に気持ちを込めて抑えてあげると、安心して体を任せてくれるので、ワンちゃんの診察をするうえでとても大切な手技ですね。猫ちゃんの場合は逆で、抑えない!猫が台から降りたときも慌てないこと。猫ちゃんは自分がどこにいるのかわからないと不安になるので、診察室を自由に歩かせて落ち着いてから診察するようにしています。動物の習性を理解してから診察をすると、動物にも飼い主さんにも優しい診察になるかなと思っています。

この医院ならではの取り組みを教えてください。

新規開業セミナーで経営の仕組みについて学びました。「自己紹介ボードや院内新聞で」自己開示をして、予防関連などは飼い主さんが楽しめるような仕組みを作り、「また来たい」と思える病院作りをしています。経営の先生曰く、リピーターをファンにして、絆を作ること。たとえば当院では、初診・フィラリア・健康診断・ワクチン・ノミやダニ予防をした方には、それぞれバッチを渡しています。5つ集めると、愛犬の写真入りバッチを手作りしてお渡ししています。治療だけではなくて、何か面白いことができたらとスタッフみんなで考えました。当院オリジナルのお散歩バッグを可愛らしくデコレーションしたり、長く愛用したりしてくれる飼い主さんもいてうれしい限りです。患者さんを身近に感じることができ、絆が深まると思っています。動物病院の「患者さん」は動物たちですが、私自身は人としゃべるのも好きです。開業したことで以前に増して、患者さん、スタッフ、業者さんなど多くの仲間、人に支えられていると日々実感しています。人とのつながりを大切に、常に自身の人間力を上げる努力をしていきたいと思っています。

感染症研究を深めて動物と人が安心して暮らせる仕組みを作りたい

感染症への関心も高いそうですね。

小さい頃から獣医師への憧れはありましたが、以前は公務員になって神奈川県衛生研究所で人の生活に役に立つ公衆衛生の仕事がしたいと考えていました。狂犬病は犬だけではなく、人間・牛・猫など哺乳類はすべて感染します。狂犬病然り、日本ではまだ感染症への意識が低いと感じています。今後は、神奈川県獣医師会と連携し、家庭内飼育動物のズーノーシス研究に取り組むつもりです。今は少しずつですが便の検査のデータを取り始めたり、珍しい症例などは写真やデータとして残したりしています。いずれ学会発表をしたりして、社会貢献できる道を研究・ボランティアなどの形で模索していこうと思っています。学生時代は野生生物にも携わっていたので、大学と共同でアライグマやハクビシンなどの身近な野生動物における犬糸状虫保有状況やレプトスピラ保有ネズミなどの研究にも携わりたいですね。

休日や診療後はどのように過ごされていますか? また、先生ご自身の健康法は?

娘が2人いるので、家族サービスでリフレッシュしています。近頃は4歳の娘と手こぎボートで釣りに行くこともありますよ。それから、獣医師会の先生たちに誘われて、2週間に1度フットサルをやるようになりました。十数年ぶりに運動を始め、体を動かす良いきっかけを与えてもらいました。獣医師会以外の先生とも釣りを通じた交流があり、遠征してマグロ釣りに連れて行ってもらったこともあります。こんなふうに大好きな先輩や仲間に会いにいくことも、日々の活力につながっています。妻がお弁当を作ってくれるのも健康法ですね。家庭でご飯を食べられるのは本当にありがたいことだと思います。子どもを寝かしつけながら寝てしまうので、睡眠も十分取っています。ストレスを溜め込まないことも大切で、何かあれば当院自慢の優秀なスタッフ達に、些細なことでも相談するようにしています。普段から、院内の風通しも良くするように心がけていますね。

今後の展望をお聞かせください。

先日、神奈川県動物保護センターへ見学に行ってきました。保護センターはまだ処分場という認識をされている方が多く、保護動物を連れて行くことをためらうケースもありますが、ボランティアさんの努力もあり、神奈川県の動物行政は動物の命に対して、とても真摯に取り組まれているように感じました。保護や譲渡もうまくいくように、私も獣医師として正しく認識して啓発していきたいですね。保護・譲渡、感染症研究を含め、人が動物と関わる現場に着目して、動物たちと人が安心して暮らせる仕組み作りのお手伝いができればと思います。もちろん、獣医師としての研鑽にも力を入れていて、獣医師会や先輩方が主催してくださる勉強会にも積極的に参加し、日々の診療の力を向上させています。より多くの人と社会に還元できる獣医師をめざし、これからも日々誠実な診療に努めます。

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