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芹澤 昇吾 院長の独自取材記事

立川中央どうぶつ病院

(立川市/立川駅)

最終更新日: 2023/01/22

立川駅南口より徒歩5分のビル1階に「立川中央どうぶつ病院」は位置している。大きな犬の置物や、窓に貼られた動物のステッカーが動物病院らしく、中の様子もうかがえるので入りやすい。待合室も明るくて温かみのあるリラックス空間だ。「小さなことでも気軽に相談に来てもらえるようなクリニックにしたい」と語るのは院長の芹澤昇吾先生。さわやかで親しみやすい雰囲気のある芹澤先生は、麻布大学獣医学科で病理学を専攻しており、画像診断から手術に至るまで動物たちの病気を総合的に診療する技術力を持っている。今でも週に1度、大学病院での研修を受けており、日々進歩する医療を吸収するための努力を惜しまない。そんな芹澤先生に、動物を診療する際に心がけていることや、治療内容について聞いた。(取材日2016年1月19日)

父のように動物を助けたいという思いから獣医師の道へ

先生が獣医師をめざしたのはどうしてですか?

私の父が獣医師をしていたことが大きな理由です。小さい頃から父の仕事を身近で見ていたので、獣医師としての仕事の内容を子どもの頃からイメージすることができました。小学生の時ですが、交通事故に遭った猫を父が手術することになり、その場に立ち会うという経験をしたことがあります。手術と治療の一部始終を間近で体験し、その猫が回復し、元気になったときには本当にうれしかったことを今でも覚えています。自分も父のように動物たちを助けられる獣医師になりたいという強い思いが芽生えたのはその時でした。また、私が飼っていた犬を不注意で事故に遭わせてしまったことがあるんです。とても後悔し、病気やけがをした動物を自分の手で助けられる獣医師になりたいという思いはますます強くなりました。

この場所で開業した理由を教えていただけますか?

私の出身地があきる野市なのですが、そこからさほど遠くないところで開業場所を探していたところ、ちょうどこの場所を見つけることができました。ここは地域のつながりが深く、温かみがありますね。患者さん同士も知り合いということが良くあり、この辺りを散歩していた人が、待合室に知り合いがいるのを見つけて入ってこられるということもありました。商店街も近いので、自営業の方や近くの整体師さんが他の方を紹介してくださったこともあり感謝しています。当院の玄関には、診療中という看板を首からぶら下げた犬の置物を置いているのですが、これは以前勤めていたつつじヶ丘動物病院のスタッフさんが、開業祝いにプレゼントしてくださったものです。近くの子どもたちに人気があり、頭をなでてかわいがってもらっています。

大学時代は何を専攻しておられましたか?

麻布大学獣医学科では、病理学を専攻していました。これは、病気のなりたちを研究したり、解剖して病気の原因を詳しく調べたりする分野です。病理学を専攻したことにより、小動物の手術にも抵抗なく対応できますし、何よりも病気を判断する力がついたと感じています。正しく症状を見分けることは、動物たちの病気を治す点で必要不可欠のことです。ですから、今でも大学病院へ週1回研修に通い、新しい技術を学ぶようにしています。当院が診療する動物の大多数は犬や猫ですが、ハムスターやフェレット、うさぎも診ています。避妊手術から肝臓などの消化器や腫瘍、椎間板ヘルニアなど幅広く手術を行います。

動物と飼い主にとって適した選択肢を模索し提案する

貴院ではどのような検査を受けられますか?

レントゲンや超音波をメインとした画像診断で病気を詳しく検査しています。画像診断というと、他にもMRIやCTといった高度な検査方法がよく知られているかと思います。人間の場合、それらの機器で検査するメリットは多いのですが、動物の場合はMRIやCTを撮るときに麻酔をしなければなりません。つまり、検査をするだけで動物に負担がかかってしまうんです。超音波検査だと、麻酔の必要が無いので負担が軽くなりますし、診断する人によってはCTに近い情報量を得ることができます。病気の診断が正しくないと適切な治療ができないので、私もこの部分には力を入れています。また、当院では内視鏡検査も行っています。動物は異物を飲み込んでしまうことが多いのですが、内視鏡検査を行うと異物の摘出の他、診断の難しい腸の病気もはっきりと診断できます。

印象に残っているエピソードを教えてください。

飼っている猫がご飯を食べないということで連れてこられた飼い主さんがいました。診察してみると肝リピドーシスという病気でした。いわゆる脂肪肝ですね。猫の場合、何かしらの原因でご飯を食べないときが3日位続くと、体の脂肪を栄養にしてエネルギーを作り始めます。すると、代謝した毒素が肝臓に溜まり、皮膚や粘膜に黄疸がでる肝リピドーシスになるんです。これは、治るのに時間がかかる病気です。治療法は、とにかく栄養をつけるためにご飯を食べさせることなのですが、猫は無理に食べさせると嫌がって抵抗してしまいます。大抵は口から胃までチューブを通して栄養補給させますが、その飼い主さんは、かわいそうだからとご自身で食べさせるという選択をされました。そして、飼い主さんが1ヵ月くらい努力して食べさせたおかげで回復したんです。この経験から、飼い主さんの要望にかなう治療を提案する大切さを実感しました。

診療の際に心がけていることは何ですか?

飼い主さんの話をよく聞くことですね。治療のすべてはそこから始まります。動物に対する考え方やどの程度治療を行うかという選択は人それぞれ違います。治療費が全額自己負担になるので、どこまで治療を続けられるかという点も違ってくるんですね。それで、飼い主さんとよく相談し、動物とご家族にとって適切な選択肢を模索して提案することを心がけています。決して私自身の考え方を押し付けたり、新しい治療法を強く勧めたりすることはありません。なるべく笑顔で接するということも、医院全体で意識しています。笑顔で接していると、飼い主さんも話しやすくなるかと思います。ちょっとした情報が、病気を特定するのに役立つことがありますし、何よりも飼い主さんがリラックスしていれば動物たちも落ち着きますから。

みんなが仲良く笑顔あふれる動物病院であり続けたい

先生はお休みの日がほとんどありませんね。

当院は水曜が休みですが、その日は大学病院での研修を受けているので、丸1日休みということはほとんどないですね。でも、私は開業してまだ1年でやりたいことが色々とあるので、休みたいという感じはあまりないです。これといった趣味も特になく、遊びの時間を取れなくても問題ありません。開業してからは飼い主さんとの距離が近くなったように感じます。感謝の気持ちを伝えてくださることも多いですし、それが私にとって頑張ろうという気力になっていると思います。

今後の展望を教えてください。

現在獣医師として働いているのは私1人なので、もう少し獣医師の数を増やしたいと考えています。可能であれば、長く一緒に働いてもらえるとうれしいですね。これは獣医師全体の傾向なのですが、ある程度の年齢に達するとみんな開業する傾向にあります。でも、飼い主さんにとっては、いつも診てもらっていた先生が突然いなくなってしまうのは残念なこと。ベテランの獣医師がずっと同じ病院で働いており、いつでも困ったときに気軽に相談に乗ってもらえる。そんな病院でありたいと願います。また、病院で働くスタッフが今後増えても、今のようにみんな仲良しで笑顔にあふれた雰囲気を保ち続けたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

病気を治すには、最初の診断が重要です。当院では精度の高い画像診断を行っていますので、気になる症状があれば、気軽に立ち寄ってください。お散歩ついでに立ち寄れる病院として、笑顔でお迎えいたします。また、不定期ですが飼い主さんに役立つセミナーを開催しています。動物は言葉が話せないので、つらい症状を飼い主さんが見つけてあげることが大切です。例えば、以前は動物の熱中症対策に関する話題を取り上げました。体温や呼吸数の測り方を知っておくと、動物たちの危険な症状に早く気づくことが可能です。特に高齢になると心臓病が多くなるので、呼吸の数を測れるだけでも重症化を防ぎやすくなります。セミナーは当院や近くのドッグカフェで行っており、当院のサイトでもお知らせしていますので、気になるテーマのときにぜひご参加ください。

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