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鎌田 健太郎 院長の独自取材記事

こもれび動物病院

(練馬区/東武練馬駅)

最終更新日: 2023/01/22

東武練馬駅から徒歩約7分。北一商店街の一角に「こもれび動物病院」はある。2015年6月にオープンしたばかり。院内の雰囲気も、まさしく“こもれび”のようにとても穏やかで、初めての飼い主も安心して来院できる。対象は犬・猫が中心。診療内容は幅広いが、特に腫瘍科、外科、消化器科の診療に注力しており、腫瘍の摘出や椎間板ヘルニアなど高度な外科治療も実施している。院長を務めるのは鎌田健太郎先生。日本大学を卒業後、都内の動物病院に勤務し海外の大学等でも研鑽を積み開業した獣医師だ。「誰もが気兼ねなく来院できる動物病院」をモットーに、飼い主とのコミュニケーションにも真摯な態度を心がけている。病院の特色、診療のこだわり、獣医師をめざしたきっかけなどを鎌田院長に聞いた。 (取材日2016年4月7日)

東武練馬駅近く、通いやすくアットホームな動物病院

新しいクリニックですね。いつ頃開院されたのですか?

2015年の6月にオープンしました。もうすぐ1年がたちますが、あっという間ですね。開業は都内でと決めていたので、この場所を選んだのですが、馴染みの地域というわけでもなかったので、当初は不安もありました。でも、飼い主さんをはじめ、地域の方々からも応援いただき、スムーズに診療体制を整えることができました。幅広く症状を診ることができて、誰でも気軽に来院できる動物病院として、これからも、誠心誠意取り組んでいきたいと思っています。ちなみに遠方だと港区や埼玉の方からも飼い主さんがいらっしゃってくれていますよ。

開院地に練馬区北町を選んだのはなぜですか?

御縁を感じたからですね。もともとは、いくつか挙げていた候補地のひとつだったのですが、下見に訪れたとき、このテナントの上の階の方とお話しできたことや商店街の雰囲気などがきっかけになりました。この商店街には動物病院がなかったこともあり、その方に“ぜひ”と、おっしゃっていただいたんですよ。私としても開院場所を決めかねていたところでしたので、必要とされているのであればと、この場所で開院することに決めました。この場所は北一商店街というのですが、とても穏やかな雰囲気で、ここで当院をオープンできてよかったと感じています。当院の内外観も、商店街の景観や雰囲気に合うようにデザインしていただきました。

こちらの病院の特色を教えてください。

病気じゃなくても、飼い主さんが何か心配事があったときに気兼ねなく通っていただける空気があることが一番の特色だと思います。「こもれび動物病院」という名前のように、病院に対する緊張感を感じさせない雰囲気を心がけてきました。また、それだけではなく、休診日を設けず平日診療は20時までなど、飼い主さん一人ひとりのライフスタイルに沿うことができる環境づくりにも取り組んできました。診療では、犬・猫を中心として、幅広い検査・診療体制を整えており、レントゲンや内視鏡、麻酔機器など診療機材も充実。さまざまな疾病の検査・診療を実施でき、ペットへの負担も抑えられるようにしてあります。飼い主さん、ペットともに、心底安心していただける、温かな動物病院を目標にしています。

気兼ねなく来院できる環境で腫瘍科の診療にも対応

先生の得意な診療ジャンルはなんですか?

一次診療を担うジェネラリストとして、これまでまんべんなく獣医療の研鑽を積んできましたが、強いて挙げれば腫瘍科、消化器科、外科でしょうか。私自身の興味もあり、積極的に学んできました。当院へのご相談もこれらの症状のペットが多いと思います。現代ではペットも高齢化が進み、例えばがんや関節疾患など、経年とともにリスクが高まる難しい病気が増えていますので、お役に立てればと日々勉強を続けています。この3つの領域の中でも、特に腫瘍科は、診療の特色と言ってもいいかもしれませんね。放射線治療こそ実施していませんが、さまざまな治療法に対応できます。また当院では内視鏡検査も導入しており、動物たちに負担なく消化器の難しい病気にも対応できます。半導体レーザーを定期的に受けに来られる方も多くいらっしゃいますよ。

腫瘍科の治療メニューについて教えてください。

当院では、腫瘍摘出や切除といった外科療法や抗がん剤を用いる化学療法のほか、「新世代半導体レーザー治療」、「免疫療法」といった治療を行っています。レーザー治療は、その名のとおりレーザーを患部に照射して治療する方法。腫瘍細胞の死滅や制御、または切除することが可能です。免疫療法は、外科・化学・放射線に代わる「第4の腫瘍療法」として、近年注目されている治療法です。簡単にご説明すると、採血により採取した血液から腫瘍をやっつける細胞を培養します。元来どの生物も、免疫力という、異常細胞を排除する能力を持っているのですが、この免疫力を活用した治療です。どちらの治療法もいちばんのメリットは、ペットの負担を軽減できること。ほぼ副作用がないので、高齢で従来の治療が大きな負担になってしまう場合や、副作用を懸念される飼い主さんの場合に適しています。

先生の診療のこだわりをお聞かせください。

単純な言い方になりますが、「あきらめない」ことです。これは、私の経験から得たこだわりなのですが、以前あるワンちゃんを担当したことがあります。重病で症状も進行しており、治療自体が難しい状態でした。でも、飼い主さんのご意向もあって、手術に踏み切りました。結果は、見事に成功し、ワンちゃんは次第に回復していったんです。そのとき、どんな状態でも希望を捨てない、ペットの健康・命を支える獣医師として、最後まで最善を尽くす姿勢が何よりも大切だと学びました。また、私はペット、飼い主さんとのコミュニケーションも非常に大切にしています。ペットであればできる限り緊張を感じさせないように。飼い主さんに対しては、平易な言葉を用いて、どのような症状でどんな治療が必要なのかを、一人ひとりにわかりやすく伝えていくことを、常に心がけています。

身近なペットの健康を守るため、研鑽を積んできた

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

一番は小さい頃から動物好きだからですね。特に馬が好きで、乗馬などもしていました。それで、日本大学の生物資源化学獣医学科に進学するのですが、当初は街の動物のお医者さんをめざすとは考えていませんでした。でも、次第に犬や猫などの身近な動物の健康を守れるようになりたいと感じるようになり、決めたというわけです。これは、大学当時に飼い始めたワンちゃんの影響も大きかったと思います。ダックスフンドなのですが、のちに椎間板ヘルニアを患い私が治療を行いました。開院したきっかけについては、自分がやりたい治療の方向性が見えたからですね。やっぱり幅広く診療していく上で、動物たちに負担の少ない治療を追い求めたいと思いました。大学卒業時してからまず都内の病院に勤務し、そこで知識や技術を磨きながら、セミナーや大学などの研修に参加して研鑽を積み、自分の想いを形にするべく昨年開院しました。

休日はどのようなリフレッシュをしていますか?

オートバイが好きで、時間があればツーリングしたいですね。四季の景色を楽しみながら、走るのはとてもいい気分です。でも、実は休日もほとんどここにいるんですよ(笑)。状態が気になる子がいると、つきっきりのときも。語弊があるかもしれないのですが、私は獣医の仕事を仕事だと捉えてないんです。大変なことはありますが、苦労ではないので、休まなくても無理を感じないんですよ。まだ開業医になって日が浅いですから、みなさんに安心してもらえるよう、まだまだ勉強していかなければいけないことがたくさんあります。その気持ちが日々のモチベーションにつながっているのかもしれませんね。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

ペットと末長く豊かな生活を営んでいくために大切なのは、よくペットの様子を見ていただくことだと私は思います。病気はいつ患うとも知れず、ペットが自ら健康状態を伝えることはできません。だからこそ、普段のちょっとした変化に気づいてあげることが重要です。病院での定期検診や検査も確かに大切なことではありますが、ペットの健康を支えていくのは、一番身近な飼い主さんの存在です。少しでも異変を感じたときは、ぜひかかりつけの先生に相談していただければと思います。当院は、検査・治療はもとより、動物のプロとしての情報発信も大切にしています。何か心配ごとがある方は、お気軽にお越しください。

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