動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル

動物病院・獣医を探すなら動物病院ドクターズ・ファイル。
獣医の診療方針や人柄を独自取材で紹介。好みの条件で検索!
街の頼れる獣医さん 925 人、動物病院 9,625 件掲載中!(2024年11月23日現在)

渡邉 哲郎 院長の独自取材記事

だるま動物病院

(横浜市金沢区/金沢八景駅)

最終更新日: 2023/01/22

金沢八景駅から車で10分。「だるま動物病院」の渡邉哲郎院長は、優しく、聞き取りやすい声ではきはきと動物や飼い主に接してくれる。院内には小学校での特別授業を担当した際の子どもたちの感想文が貼ってあり、渡邉院長の動物への愛情あふれる姿勢が支持されていると伝わってくる。子どもたちは、常日頃から学校で飼っているうさぎの心臓の音を聴診器で聴くことができてうれしかった、これからもしっかり飼育していきます、などといつもは体験できない動物にまつわる授業を心から楽しんでいるのだ。そのようなエピソードから想像できるように、動物好きの心がよくわかる、地域密着型の診療を手がけているという、熱い思いを聞いた。 (取材日2016年10月12日)

「動物に関わる仕事に就きたい」気持ちから獣医療へ

獣医師になったきっかけは何でしたか?

やはり、犬や猫が小さい頃から大好きで「動物に関わる仕事に就きたい」と思ってです。進学したのは日本大学の農獣医学部獣医学科で、2001年に卒業した後には教授に勧めていただいて千葉県に公務員として勤めました。牛・豚・鶏を診る大事な仕事で、学ぶことも多かったものの、次第に、初心を大事にして犬や猫を中心にした獣医療に携わりたいな、と思うようになったんです。それでも、石の上にも3年と言うように、同じところである程度の期間は働いてみなければわからないことがあるだろうと思い、公務員としては3年間勤務しました。その後には、横浜市内や、藤沢市内で夜間専門の動物病院で働いていました。

開院されて1年半になりますが、いかがでしょうか。

勤務医時代も、開院してからも、誠実に診療に臨むことには何も変わりません。しかし、自分が院長になってからは「思う存分、患者さんとのコミュニケーションを密に取ることができる」という醍醐味を感じております。院内で起きるすべてのことに対して判断せねばならないので、そのぶん、責任が重くもなるのですが。そのように獣医師は一人前になってゆくのではないでしょうか。最初は、勤務医として組織に育てていただくわけですよね。そのうち、少しずつ重要な仕事を任せてもらえるようになります。時間が経てば、診療の方針や手術のやり方にも意見を通していただけるようにもなるわけです。そのように獣医療の組織の中でも責任の重い診療に携われるようになった後に、自然と、さらに責任も重くやりがいも深い開業医の世界に飛び込んだ、というのが私の進路選択における正直な実感なのです。

動物病院で勤務されていて、学ばれたことはありますか。

実感したのは、気候の変化が、動物の体にダイレクトに影響を与えるということです。雨天のときなどは、気圧の変化が血圧など体内の圧力に関わるので、心臓発作が多くなったりします。動物は昼間には弱みを見せようとしないので、夜中や明け方に調子を悪くしたり、出産をしたりするものなんです。救急で来るのは初診が多いので、数分間で動物や飼い主さまと信頼関係を結び、過去の病状などもお聞きして状況を把握できるよう、コミュニケーションの取り方も気をつける必要があります。

笑顔で帰れる動物病院であること、を大事にしたい

金沢八景という場で開院された理由を、お聞かせください。

私は横浜市の金沢区がとても好きなんです。動物園も水族館もあり、自然が多いですからね。今でも数箇月に一度は動物園に出かけています。動物は毎日診ているのですが、「別腹」の楽しさがあるんです(笑)。横浜の動物病院に勤めていた際には、夜勤帰りでそこから3時間ぐらいしか休憩時間がなかったのに、金沢の動物園に寄って、サッと動物を見てから勤務に戻ったほど好きでしたからね(笑)。おそらく、テーマパークが好きな方が年間に何度でも通うぐらいの感覚と同じようなものでしょう。また、この地には新しくペットを飼い始めた方も多く、実際に開院後にはその方たちからの紹介で通ってくださる飼い主さまの輪が広がっていったのです。

診療のモットーは何でしょうか?

これは「笑顔で帰れる病院」です。ずっとブレておらず、今後もコンセプトとして掲げ続けようと思っています。動物病院には、何かしらの不安があって訪れることにもなるかもしれません。そして、治って良かった、という笑顔で帰っていただけたのなら、それが一番でしょう。しかし、つらいことがあり、治らなかったとしても、飼い主さまが状況を納得できるまできちんと診て、話して、それで笑顔で帰っていただけるような動物病院をめざしたいのです。獣医師が最善を尽くさなければ飼い主さまの笑顔は見られませんが、逆に、手を尽くした際には、亡くなられた時にでも「最後までこの病院で診てもらえて良かったです」と言っていただけもするのですね。もちろん、定期健診や予防接種など日常的な診療の際にも笑顔で帰っていただけるよう、あそこで雑談をするのが楽しみ、というほどの親しみやすさをめざしています。

院長からは動物好きである姿勢が強く伝わってくるので、飼い主も話しやすいだろうと想像します。

実際に、混んでいて次のペットと飼い主さまが待っておられる時以外には、ずいぶんじっくり時間をかけて診療をさせていただいています。雑談でも構わないし、不安を伝えるプロセスで飼い主さまの心が落ち着くことも、こちらが少しでも診断のヒントにできる情報が得られることもありますから。散歩の帰りにふらっと寄っていただくことも楽しみにしています。そうやって地域の皆さんと信頼関係を築かせてもらっていることはとてもうれしいのです。この「信頼関係」こそ、独立して動物病院を開院していることの醍醐味でもあるだろう、と感じています。自分のペースでゆったりと診療に携わることができるのも、みずから院長として決断できるからでもありますし。

愛を伝え「笑顔で帰れる動物病院」に

動物も高齢化していると聞いたことがあります。

最近ではペットの高齢化に伴い、動物に対する歯科治療の重要性も増しているというように痛感しております。口腔内の健康が、高齢化したペットの場合には生活の質に直に影響しますからね。そのため、診療の傍ら大学にも通い直し、歯科治療についても熱心に学んでいるところです。

お忙しいと思いますが、息抜きでされていることは何でしょうか?

運動不足になりやすいので、スポーツジムに通って走ったり筋力トレーニングに励んだりしています。獣医師というのは基本的には体力勝負の面もあるのです。重篤なペットの様子を診続けるために、夜に院内に泊まったりすることだってありますからね。夜間診療を続けていた時に比べれば体力的に余裕は出てきましたから、さらに鍛えて良い診療に生かせれば、と思っています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

当院には比較的最近に金沢区で動物を飼い始めた若いご家族や、昔からおられる中でしっくり来る動物病院を探している年輩の方が来られます。今後も、海と山に近いがゆえに皮膚病の症状が多いこの地域の動物たちの健康を守り続けて、モットーである「笑顔で帰れる動物病院に」を全うし続けたいと思います。ここ半年ほどは猫ブームのせいか、猫をお連れになる方もとても多いので、そのニーズに応えてもいきたいです。読者に対しては、聞きづらいことも含めて何でも雑談も含めて相談できる動物病院を探しておられるなら、当院にぜひいらしてください、とお伝えしておきたいですね。来てもらえただけで動物からは愛をもらい続けているので、こちらからも愛を伝えられるよう、家族のような診療を心がけたいのです。

動物病院ドクターズ・ファイルは、首都圏を中心としてエリア拡大中の獣医師・動物病院情報サイト。
路線・駅・行政区だけでなく、診療可能な動物からも検索できることが特徴的。
獣医師の診療方針や診療に対する想いを取材し記事として発信し、
ペットも大切な家族として健康管理を行うユーザーをサポートしています。

掲載情報について

掲載している各種情報は、株式会社ギミック、または株式会社ウェルネスが調査した情報をもとにしています。
出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、株式会社ギミック、および株式会社ウェルネスではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数ですがお問い合わせフォームより編集部までご連絡をいただけますようお願いいたします。

TOP