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吉岡 英一 院長の独自取材記事

吉岡動物病院

(厚木市/本厚木駅)

最終更新日: 2023/01/22

本厚木駅からバスで10分。吉岡英一院長が40年以上も率いている「吉岡動物病院」は緑の多い落ち着いた環境の中で地域密着型の動物診療を提供している。犬、猫、小鳥、フェレットなどあらゆる動物の診療をしており、3人の獣医師が対応するため、「かかりつけ医」として非常に安心感を覚えられるクリニックだろう。ペットホテルを有し、トリミングも行っている。森の中にいるような感覚をイメージしてデザインされた院内外からは樹木の肌触りが前に出ており、診察前後の待ち時間には広々としたドッグランやドッグカフェ(現在は待合室)では穏やかな時間を過ごせる。院長に診療方針を聞いた。 (取材日2017年2月11日)

小さい頃から、将来になりたい職業は獣医師だった

獣医師になったきっかけは何でしたか?

私は小さい頃からとにかく動物が好きでした。小学生の時から、ケガをした動物を見つけては拾ってきて赤チンを塗ったりして治療の真似事をしていたんです。一般的には、その頃の男の子というのは将来の夢を野球選手だなんだと言うものかもしれませんが、私は断然、獣医師に憧れていましたね。夢として終わるというよりは、中学生ぐらいの頃からはもうその方向に進もうという意志を持っていました。それで麻布獣医科大学(現・麻布大学)を1974年に卒業し、獣医師になったわけです。お世話になった先生方に教わった中で強く残っているのは「本当に動物のためになる獣医療を施すこと」。やみくもに薬を出せば良い、手術をすれば良い、ではなく、そのつど何が本当にその子のためになるのかに立ち返るということは、今も獣医師として最も大事にしている方針の一つです。

当院を1976年に開院されて41年間、どんな診療を心がけてこられましたか?

言葉を話せない動物のことを、五感を総動員して理解することですね。検査もします。飼い主さんのお話も聞きます。でも、パッと見るだけでなく、触って、においを嗅いで、そして動物のほうにも私のにおいを嗅がせてコミュニケーションを取りながら、それぞれの子の状態を理解していこうとしています。また、飼い主さんにとっては、何でも質問できたり、言いたいことを話せたりする動物病院であろうとしてきました。最近では、高度な医療を望まれる方もいますので、周辺の大学病院との連携もとっています。私自身、医療を受けさせる飼い主さんの気持ちも考え、相手の立場に立って診療をするようにしています。

外観も内装も非常に素敵な動物病院ですね。

病院やドッグカフェ(現在は待合室)の入口を道から少し入った中に設置したのは、道路に面していないほうが動物たちの出入りの際の安全が確保できるからですね。そして、道から入っていく途中には植物を茂らせ、ベンチを置いて、安らぎを感じられるよう設計しました。広いドッグランで遊べたり、樹を基調に広々とした空間の中で休めるドッグカフェを設置したりしたのは、全体的に「森の中にある、アットホームな動物病院」みたいなイメージが理想だったからです。コンクリートばかりでは味わいがありませんし、動物にも飼い主さんにも待っている時間も含めて可能な限りストレスの少ない環境を提供したかったのです。現在、ドッグカフェは自動販売機を置いてコーヒーなどを飲める待合室になっていますが、入りやすく、飼い主の皆さんはゆっくりされていますね。

親身になって相談に乗る、というシンプルな方針

「かかりつけ医」としての院長の特徴はどのようなところにありますか?

病院のすぐそばに住んでいることもあり、可能な限りはいつでも臨機応変に、しかも親身になって相談に乗ろうとするところかなと思います。心配な容態の子たちを抱える飼い主さんたちには、携帯電話番号も教えて、具合が悪くなったら電話をしてください、起きている間は電話に出るようにしますから、と伝えてあります。夜間に緊急処置を必要とする場合には、連携している地域の夜間動物診療機関に連絡を取れるようにもしてあります。あとは、ここ数十年で動物医療も治療から予防へと焦点が変化してきている中で、飼い主さんに、そもそも病気にならないようにするためのアドバイスは、割と詳しく伝えているつもりです。

院内には、スタッフの方が描かれたペットを飼う際のアドバイスが随所に見られます。

絵をつけてきれいにわかりやすく伝えてくれています。もちろん、獣医師の仕事は診断・治療ではあるものの、やはり原因に至る食事や管理などに問題があり、放置しておいたら動物の健康に差し障る、とわかる場合もあります。その際には、飼い方も含めてかなり細かく、また、飼い主さんにとってはやや耳の痛い話もしているかもしれません。責めているのではなく、言葉を喋れない動物の代わりに伝えているんですよ、と言います。決して上から目線で話すことはありませんが、かと言って、何でもかんでも飼い主さんに嫌われないように、という下から目線もおかしいことですからね。飼い主さんと獣医師との間には対等な関係での建設的な相談があるべきだ、と常日頃から思っているので、お互いに言いたいこと、聞きたいことを伝え合いましょう、と診察室ではお話ししています。

若いスタッフのペットの抱え方ひとつ取っても、動物を好きそうな感じが伝わってきます。

当院には、獣医師3人はもちろん、動物看護師などスタッフも皆、心から動物が好きな人ばかりが集まっています。もともと、親に連れられてペットを連れて来ていた子が、今は動物看護師になっている、なんてケースも割と多いのでムードは良いですね。16年という長きにわたって当院を支えてくれている動物看護師もいれば、一時は結婚・出産で離れたものの育児が落ち着いた頃にまた働きに来てくれる動物看護師もいます。これは財産ですよ。長年、当院に来られている飼い主さんと「あら、戻ってきたの?」なんて話も弾みますし、長期的に飼い主さんや動物に接することで「かかりつけクリニック」として適切な健康管理を提供できることにもつながりますからね。当然、獣医師同士、スタッフ同士でも難しい症例などについては密に相談を重ねます。その点でも、多くの前向きな意見を言う環境を維持することはすごく大切だと考えています。

動物の高齢化にも対応してゆくべき時代に

近年の診療で気になる点などありますか?

獣医療の発展により、昔に比べて動物は総じて長生きになりました。喜ばしいことです。ただし、同時に、例えば腫瘍や認知症など、昔ならばそうした病気を患う前に亡くなっていたような新たな症状に直面もしています。例えば、認知症の犬を抱え、夜鳴きや徘徊などにも困らされる中で睡眠もなかなかできないという飼い主さんもおられます。高齢者が高齢化した動物とどのように共生していくか、まだ私たちの社会にはきちんとした受け皿が設けられていないかもしれません。老犬ホームや、それに類する高齢化した動物のための場が求められている、といったことについても、今後しっかり考えていく必要があると考えています。

お忙しいと思いますが、息抜きでされていることは何ですか?

私、趣味も動物なんです。猟犬のフィールドトライアルという競技に愛犬を参加させていますね。遊びも動物、というのは自分にとっては小さい頃から自然なことなんですよ。娘が小学生ぐらいのときに家族でテーマパークに出かけ、たまたま家内と娘でゲームに出かけていて空き時間ができたときでも、つい、園内で草を購入して動物に与えられる場所を見つけて遊んでいたほどですから(笑)。

最後に、動物を飼う人に対してのメッセージをお願いします。

実際に「かかりつけ医」として長いお付き合いになれば正確に伝えられることなのですが、かわいがりすぎることが、もしかしたら、動物を結果的には苦しめてしまうかもしれない、という考えも、どこかで念頭に置いていただけたら、と思います。長く健康に動物と暮らし続けたいからこそ、あげてはならないおやつのタイミングもあるし、どんな動物に呼びかけられてもしつけとして無視しなければならないときもあるのです。当院は、今後もそんな助言も含めてさまざまなかたちで飼い主さんと動物のために親身になっていきたいと思います。

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