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矢子 欽也 院長の独自取材記事

ブーケ動物病院

(大阪市都島区/京橋駅)

最終更新日: 2024/03/29

京橋駅から歩いて10分。京橋と桜ノ宮のちょうど中間地点にある「ブーケ動物病院」は、この地で30年以上も地域に親しまれてきた犬・猫専門の動物病院だ。狂犬病やフィラリア症の予防や健康診断、避妊・去勢手術など、身近な一般診療でペットの健康を支え続けている。院長を務めるのは、おっとりとした語り口が印象的な矢子欽也(やこ・きんや)先生。ペットたちも思わず心を許してしまうような、優しい人柄が感じられる獣医師だ。診療では予防に重点を置き、健康診断を積極的に推奨。大切な家族ともいえるペットの健やかな生涯を強く願っているという。そんな矢子院長に、同院の診療の特徴や健康維持のコツなど、飼い主へのアドバイスを含めてじっくり聞いてみた。(取材日2023年11月16日)

ペットの健康を定期的なチェックで末永く見守りたい

まずは、この地で開業された経緯を教えてください。

開院したのが1990年ですから、もう30年以上がたちます。ここは一度移転しており、すぐ向かいにあった動物病院の先生が分院に移られるのを機に、知人の紹介で私が引き継いだのがスタートです。その先生も前の動物病院を継承されていたそうで、同じ場所が動物病院として3代も引き継がれるのは、何かのご縁を感じますね。その後、土地のオーナーが新たにビルを立てることになり、完成したらそちらへ移ってほしいということで現在の場所に落ち着くことになりました。ちなみに「ブーケ」という名前は、ちょうど開院の年に大阪で花と緑の博覧会が開催されたことが由来です。ブーケにはウェディングなど、なんとなく幸せなイメージがあるでしょう。そんな思いを院名に込めてみました。

現在、どのような飼い主さんが中心ですか?

開院した頃とは町の雰囲気もずいぶん変わり、古くからの商店が住宅やマンションになって犬や猫を飼われているお宅が増えた印象です。朝夕になると、通りにはワンちゃんを連れた散歩姿が続々と現れます。住宅事情なども影響しているのでしょう。ほとんどが小型犬ですね。飼い主さんの意識もずいぶん変化しているようで、ちょっとした心配事や相談でお越しになる方が増えました。また、中にはペットを連れていきたいけれど足腰が弱って困っているご高齢の方もおられます。お住まいの地域やご事情にもよりますが、そういう場合は往診に出向き、必要であれば動物病院へ連れて帰って治療することも可能です。ペットは皆さんの大切な家族の一員。その気持ちにはできる限り応えていきたいですね。

ペットの健康維持に大切なことは?

狂犬病やフィラリア症などの予防を筆頭に、太らせないこと、歯石をためないこと、ストレスをなくすことなど、避妊や去勢などを除けば人の健康管理とほとんど違いはありません。病気になって具合が悪くなってから治療するのではなく、その前段階から予防を心がけ、早期発見・治療につなげていくことが大切です。当院が注力しているのは定期的な健康診断。ペットの年齢に応じた、ヤング・アダルト・シニアの各コースを独自に設定しています。人の1年は、犬にとっては約3ヵ月。3ヵ月〜1年に1回、年齢に応じた頻度で受診することが理想です。健康診断では血液検査や尿検査、糞便検査のほか、エックス線検査や眼圧検査、日頃の疑問に対するアドバイスなども行います。ペットは具合が悪くても言葉で訴えることはできませんから、定期的な健康チェックを必ず心がけてください。

愛情を持ち、時に厳しくするのも飼い主の義務と考える

どのような受診理由が多いですか?

近年はアレルギー性の皮膚炎が多いですね。特に、ベースにアレルギーがあり、そこに他の要因が重なって症状を悪化させているケースが目立ちます。そんな状況を受けて、当院ではダニやノミなど、かゆみを伴う皮膚トラブルの診療にも力を入れているのです。原因に応じて、外用薬に加えて飲み薬や薬浴などをご提案しています。より高度な診療が必要だと判断した場合は、専門の動物病院をご紹介しています。適切な二次医療につなげていくことも、私たちのようなかかりつけ獣医師の大切な役割ですからね。

皮膚病の原因にもなるダニ・ノミについて教えてください。

目で見えないくらい小さなものから、血を吸って大きくなるものまで、ダニ・ノミにはいろんな種類が存在します。小さいほうは血を吸わずに食べこぼしやフケなどをエサとしますが、感染症やアレルギーの原因となって人体にも影響を及ぼします。また、皮膚の病気である疥癬(かいせん)の原因となるヒゼンダニや猫ノミは、犬・猫同士はもちろん、人へも伝染するおそれが。血を吸われるとものすごくかゆく、それは蚊どころではありません。ダニ・ノミの駆除にはペットの首の後ろに滴下するスポットタイプのほかに、今はおやつタイプの食べる駆除剤もあります。その子の性格や好みに合わせて選んでいただくのが良いでしょう。また、当院ではダニ・ノミの駆除用シャンプーやマイクロバブルバスを用いたトリミングも行っていますので、皮膚病のチェックを兼ねてぜひご利用ください。

犬や猫を飼う上で注意すべきポイントは?

まず、人の食べ物を与えないこと。たまにご褒美のようにあげている人がいますが、犬や猫は汗をほとんどかかないため、塩分の多い人の食べ物を口にすると体調のコントロールがうまくできず、健康を害してしまうのです。またタマネギやブドウなど、人は良くても犬・猫には危険な食べ物もありますので、くれぐれも注意してください。あとは、あまり甘やかしすぎないこと。いい子に育てたいなら愛情を持って接することはもちろん、時には厳しく、けじめや区切りのある生活を心がけてください。それが何より、その子の健康にもつながります。わがままに育ってしまうと、いざ具合が悪くなって受診しても、怒って何もやらせてくれません。そうなると治療もうまく進まず、長く苦しむことになってしまいます。そうした事態を防ぐのも、飼い主さんの責任だといえるでしょう。

いつでも気軽に利用できる地域の動物病院をめざして

矢子院長が獣医師になった理由を教えてください。

小さい頃から小動物が大好きでした。犬の他に、セキセイインコやブンチョウ、ジュウシマツなどの小鳥を100羽以上も飼っていた時期があります。そうした環境で育ったことから獣医師の仕事に興味を抱き、大阪府立大学の獣医学科に入りました。公立の大学だったこともあり、卒業生のほとんどは家畜などの産業動物や役所、製薬会社などの仕事に就き、開業の道へ進むのは1割程度。一方私は弱っている子を元気につなげたり、飼い主さんに安堵して喜んでもらったりしたい、そのために開業医になりたいと思って獣医学科に入りました。ですから当時からそれをめざして、一生懸命に勉強や研修を重ねていましたね。今もその頃の気持ちをずっと忘れずに日々の診療に努めています。

ご自宅には愛犬がいるそうですね。

ええ。ヨークシャー・テリアとホワイトシュナウザーの2頭です。ヨークシャーは小さい頃から飼っており、シュナウザーはその相棒として施設から引き取ってきました。その施設にはかわいい子がいっぱいいたのですが、なんとなく「この子がいい」と感じたんです。診療が終わって家へ帰り、2頭が仲良くしているのを見ると本当に安らぎますね。一方、人のほうの家族は4人で、娘は独立し、今は妻と息子と3人暮らしです。治療のためペットを預かっていると休日でも半日は院内にいますから、あまり自分の時間はとれていません。そんな忙しない日々の合間には、趣味の一つであるDIYを楽しんでします。診察室にあるカルテラックや書庫は、実は私が手作りしたものなんですよ。

最後に、読者へ向けたメッセージをお願いします。

ペットショップをちょっとのぞくだけのつもりが、ついつい連れて帰ってしまった。そんな経験をお持ちの方もおられるでしょう。特に新型コロナウイルス感染症の流行がピークを迎えていた時は皆さんいろいろと心のロスがあり、そうした例が多かったと聞いています。しかし衝動買いだったとしても、飼った以上は予防なりしつけなりをきちんとしてあげて、ペットに幸せな生涯を全うさせてあげることが飼い主としての大切な義務。ただかわいがるだけでなく、きちんと愛情を持って接してあげてください。ワンちゃんや猫ちゃんの具合が悪そうであれば、ちょっとした相談であっても遠慮なくお越しください。SNSを利用した順番待ち予約システムを用意してあるので、受診していただきやすいと思います。スタッフとともに、地域の皆さんとの新たな出会いを楽しみにしています。

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