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椎名 剛 院長の独自取材記事

みささぎ動物病院

(京都市山科区/御陵駅)

最終更新日: 2025/01/15

御陵駅から徒歩5分にある「みささぎ動物病院」。2024年12月より、前院長から運営を引き継いだ椎名剛先生が犬・猫の診療を行っている。東京都や京都府で経験を積み、特に歯科診療に高い専門性を持つ椎名院長は、新たに歯科ユニットを導入。一般診療に加え、口腔内のケアにも注力していくという。対話を大切にし、飼い主の意向を最大限にくんだ診療を心がける椎名院長に、同院の診療の特色や歯科医療について、またスタッフや今後の展望など幅広く話を聞いた。(取材日2024年12月23日)

大の動物好きが高じて獣医師の道へ

開業に至った経緯、先生が獣医師になった理由を教えてください。

獣医師免許を取得してから、東京や京都の動物病院などで研鑽を積んできました。比較的大きめの動物病院に勤務していたため、年齢を重ねていくにつれ、診療だけでなく管理や教育といった業務も任せてもらうようになりました。もちろん、それらの業務にもやりがいは感じられたのですが、一方で、自分にとって理想的な診療スタイルを追求したいという思いが次第に強くなり、開業を意識するようになりました。そのような中で、ご縁をつないでいただき、2024年12月に前院長から継承する形で「みささぎ動物病院」の院長に就任しました。私が獣医師になったのは、とにかく動物が大好きだったから。もともとはトリマーになりたいと考えていましたが、高校時代の恩師の勧めもあって獣医学部に進学しました。今も変わらず動物が大好きで、プライベートでも犬猫と生活しています。

こちらで行っている診療について教えてください。

当院の診療対象は「犬」と「猫」のみに限定しています。というのも、私がこれまで勤務してきたエリアでは「爬虫類ならこの先生」「鳥類ならこの病院」といったように専門が高度に細分化されており、そうした環境の中で、私は「犬・猫の診療」に関して十分な経験を積んできたからです。また、誤解を恐れずにいえば“好きだからこそわかる”のであり、飼い主さまの大切な家族に無責任なことはできない、したくないと強く考えているからこそ、犬・猫のみとさせていただきました。当院ではエックス線・エコー検査機器、歯科ユニットなどを備え、入院設備も整えています。対応しきれない病気が疑われる場合は適切な医療機関に速やかに紹介いたしますのでご安心ください。現在ご来院いただく原因で多いのが胃腸や皮膚のトラブルで、猫さんの場合は腎臓病の子も多いです。

診療で大切にしていることはどんなことですか。

対話を重視しています。一方的に私が説明をするのではなく、病状や治療法についてお伝えした後、飼い主さまがどう感じ、どのように考えているかをお聞きし、一緒に最善の方法を探るよう努めています。飼い主さまの思いや、その子の性格、生活スタイルはそれぞれ異なるため、飼い主さまが思い描く「うちの子とのこれからの生活」を共有しながら進めることが重要だと考えています。また、私一人では気づけないことでも、スタッフが飼い主さまの表情や仕草から心の動きをくみ取ってくれることがあります。そのため、「今の説明で飼い主さまはどう感じていると思う?」とスタッフに意見を求めることもあります。言葉の受け取り方は人それぞれですので、必要に応じてスタッフという第三者の視点を交えながら、飼い主さまとの信頼関係を築くために全力を尽くしています。飼い主さまと一緒にその子の未来を考える、そんな診療をめざしています。

「歯科」も一つの柱。口腔内から犬猫の健康を守る

特に歯科に注力していきたいという思いがあるそうですね。

以前勤めていた動物病院では、獣医師それぞれが循環器・消化器・眼科など専門分野を持って診療していました。そこで私が選んだのが歯科。一時は歯科の手術だけで数多くの患者さんに携わっていました。人間と同様に、歯は犬・猫の全身の健康にも深く関わりますが、最優先事項ではないと考える飼い主さまも多いでしょう。さらに治療には全身麻酔が必要となるケースが多いことから、歯科診療そのものに消極的な方も少なくありません。ただ、例えば3歳以上のワンちゃんの8割以上は歯周病ともいわれており、若くてもお口の中の病気が進行しているというケースも珍しくありません。そこで当院では、飼い主さまが安心してその子にとってベストの治療法を選択できるよう、丁寧な説明と診断を心がけています。また、口腔ケアの重要性を発信しながら、犬や猫の全身の健康を守る一環として「歯科」を診療の柱の一つと位置づけています。

犬の歯科治療について詳しく教えてください。

犬は虫歯にはほとんどならない一方で、歯周病は非常に多くの子で認められます。人間と同じで、「頑張ってケアしてもトラブルが起こる子」「ケアしてなくても問題が出づらい子」がおり、前者では3~4歳で抜歯が必要になるケースもあります。しかし、歯周病のリスクを判定するための検査には麻酔が必要ですので、健康状態や年齢を考えてそれは避けたいと考える飼い主さまがいて当然です。何とか日々のケアで歯の健康を守りたいという場合も、おとなしく歯磨きをさせてくれる子は少数でしょうし、口腔ケアに役立つとされるガムなども適切に使わないと効果は十分に発揮されません。いずれにしても、お口の状態も飼い主様の考え方も千差万別。どうしてあげるのがその子にとってベストなのか、じっくりと話し合いながら治療方針を決めていくことが大切だと考えています。

猫のお口もトラブルは起きやすいのですか。

猫は歯周病に加え、いくつかの特有の病気が認められます。代表的なものに、お口の奥のほうがただれる尾側口内炎、歯が溶けて痛みが強く出る吸収病巣があります。それぞれ治療法が異なりますが、尾側口内炎の場合は、基本的に奥歯すべてを抜歯しなければならなくなります。奥歯をすべて抜くなんて飼い主さまが聞いたら大きな衝撃を受けますし、「この先生、間違っているんじゃないか」と不安を感じられることもあると思います。だからこそ当院では、犬猫の歯の健康について啓発活動もしていきたいと考えています。まずは知識として知っていただいた上で、「お口を痛がる素振りがあったり、カリカリを左右一方でしか噛んでいなかったりすることがあれば、そのときは相談してくださいね」と伝えておくだけでも、早期の対応が可能になり、その子のお口の健康を守れる可能性は広がります。

動物を救い飼い主を笑顔に。それが働く原動力

動物に接するときに気をつけていることはありますか。

基本的なことですが、「急に触らない」ということです。犬猫からすれば私たち人間は「巨大な生き物」。いきなり触られたら恐怖を感じるでしょうし、場合によっては命の危険を感じる子もいるかもしれません。まずは優しく話しかけてみる、飼い主さまに性格を尋ねる、私のにおいを嗅いでもらい安心してもらうなど、徐々に距離を詰めていくように心がけています。

スタッフさんについてはいかがですか。

国家資格である愛玩動物看護師を持つスタッフが2人在籍しており、どちらも猫専門の動物病院での勤務経験もある専門家です。猫さんに関してはすべてお任せできるほど知識も豊富で、診察中も優しくストレスをかけないように猫さんたちに接してくれます。当院は、お正月三が日も診療を行っているのですが、それを提案してくれたのは実はスタッフ。僕が「お正月までスタッフに診療に付き合わせるのはなあ」と思っていたところ、スタッフの方から「飼い主さまが不安にならないように、三が日も開けるべきでは?」と言ってくれました。それくらい飼い主さまと犬猫のことを考えてくれる頼もしいスタッフと一緒に診療ができるのは、自分自身本当に幸せなことだと思いますし、飼い主さまにも安心してご来院いただけると思っています。

今後の展望を教えてください。

当院の理念は「動物さんを健康に、飼い主さまを笑顔に」です。この理念のもと、動物さんとご家族のためを第一に考え、安心していただける診療を心がけています。犬や猫が健康になり、飼い主さまに「ここに来てよかった」と思っていただけるような対応を続けたいですね。動物さんとの生活は、癒やされる反面、心配事や「この子をもっと幸せにするにはどうすればいいだろう」という悩みもついて回るものです。でも、そんなふうに思いを寄せられる存在がいるのは、とても素晴らしいことですよね。当院では、動物医療を通じて飼い主さまと動物さんたちの幸せを支えられる存在でありたいと考えています。これからもそのためにできることを一つ一つ実現していきます。

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