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中西 大介 院長、中西 亮太 副院長、市村 睦美 さんの独自取材記事

武庫川動物病院

(西宮市/洲先駅)

最終更新日: 2024/08/22

阪神武庫川線・洲先駅から徒歩3分の住宅地の一画。かわいらしい緑の外観が目印の「武庫川動物病院」は、この地で30年以上、親子2代にわたって地域に親しまれている動物病院だ。整形外科から予防や歯科治療、先進的な麻酔手術へと、時代のニーズに合わせながら診療の幅を拡張。その一方で、子犬のしつけ教室や訪問ボランティアなど、地元に根差したさまざまな取り組みにも力を割き、まさに地域と一体となった活動で飼い主たちから信頼を集めている。そんな同院の魅力や現在進行系の姿を、開業以来の柱である中西大介院長、現在の診療の中心を担う中西亮太副院長、愛玩動物看護師の市村睦美さんの3人に語ってもらった。(取材日2024年7月12日)

時代のニーズに応じ、健康管理から歯科診療まで幅広く

まずは、こちらの動物病院の特徴をお聞かせください。

【大介院長】当院が開院したのは1992年で、当時はまだ動物の交通事故やけがが多かったため、私が得意とする整形外科に力を入れていました。しかし時代とともに社会の状況も変わり、現在では歯科や予防を含めた全科診療や日々の健康管理にシフトしています。受診理由では嘔吐や下痢、食欲不振といった消化器の症状と皮膚の症状が中心で、ワンちゃん、猫ちゃんはもちろん、うさぎやハムスター、フェレットといったエキゾチックアニマルにも幅広く対応します。 【亮太副院長】私は他院にて犬・猫の救急・夜間診療に携わってきた経歴があり、全国でも少ない、がんなどを扱う腫瘍科での先進的な医療も経験しています。院長が専門とする歯科領域とともに、互いの専門性を発揮した幅広い診療を提供できることが当院の最大の強みと考えています。

犬・猫の歯科診療では、どのようなことを行うのでしょうか?

【大介院長】ワンちゃんも猫ちゃんも、自分では歯磨きができません。歯周病で歯を失えば食べることすらままなりませんので、当院では歯石除去などに力を入れるようになりました。動物の場合、歯の治療を行う際には全身麻酔が必要となりますが、体への負担が大きいため、必要な処置をなるべく一度の治療で行うよう努めています。 【市村さん】愛玩動物看護師の私が担当するのは、飼い主さんに対するご自宅でのデンタルケア指導です。まずはワンちゃん・猫ちゃんのお口を触る練習から始め、最終的には歯ブラシを使ったケアができることを目標としています。すぐにできる子はほとんどいませんから、時間をかけて少しずつ段階を踏み、その子に合った方法が見つかるまで飼い主さんと話し合いながら進めていくようにしています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

【大介院長】獣医として動物をしっかりと診るのは当然ですが、やはりその子たちと一番長く接している飼い主さんのお話を聞くことが最も大切です。診療に必要なさまざまな情報を得るためにも、飼い主さんとのコミュニケーションは特に重視しています。 【亮太副院長】私も同じですね。動物は人間とは異なり、「痛い」「つらい」とメッセージを発することができません。病気や不調の訴えを飼い主さんが代行する点で、動物病院の診療は小児科診療にも通じる部分があると思います。まずは飼い主さんの話をしっかりお聞きすることが何より大切ですから、予約制度を導入するなど、なるべく時間を割けるよう努力しています。また、皆さんの気づきにつながればと、SNSによる情報発信も積極的に行っています。

先進機器を用意し、安全面にもこだわる

副院長は、先進的な検査や治療にも力を入れておられますね。

【亮太副院長】はい。そのためのさまざまな医療設備も用意しています。例えば胃や腸の検査に用いる内視鏡は2種類を使い分け、猫から大型犬まで広く対応しています。病気の疑いがある場合はもちろん、おもちゃなどの異物を飲み込んでしまった際にも内視鏡検査が有用ですね。また、手術において大切なのは、いかに手術時間を短縮して体への負担を減らせるか。そこで当院でも導入しているのがシーリングシステムという、糸を使わずに止血しながら血管を切断できる手術器具です。手術時間が大幅に短縮できるため、麻酔の時間も少なく済むなど、動物の体に負担の少ないスピーディーかつ低侵襲な手術を実現しています。採用している動物病院はまだ多くないため、ぜひ注目いただければと思います。

麻酔に際しても新しい技術を導入しているとか。

【亮太副院長】歯科治療から避妊や去勢手術、難治療の手術まで、動物病院においてはほとんとが全身麻酔下で行われます。麻酔というのは、ただ薬を用いれば良いというものではありません。術中は呼吸や血流の様子など、麻酔によって起こるさまざまな変化を細かくモニタリングしていく必要があります。当院でもとにかく安全性にこだわり、多項目がチェックできる人医療に近い麻酔管理システムを導入。全身状態を常にチェックし、緊急時の対応策も用意して可能な限り安全に配慮した治療に努めています。また手術による痛みを減らすための局所麻酔を積極的に導入しているのも先進的かと思います。麻酔管理は飼い主さんから見えない部分だからこそ、安心して手術を受けていただくためにしっかり整えておくべきだと私は考えます。

救急医療において、スタッフとして取り組んでいることは?

【市村さん】副院長は救急医療の豊富な経験をお持ちですから、私たちスタッフも定期的にレクチャーを受け、いざという時に全員で対応できるよう訓練に努めています。救命救急の現場ではスタッフ全員がチームとなって治療にあたる必要があります。こうした急患の方は少なくないため、常に準備を怠らず備えておくことで救命率が大きく変わってくると考えています。容態が悪化したペットの飼い主さんは不安な気持ちでご来院されることがほとんどですので、少しでも安心していただける病院になるように日々取り組んでいます。

健康診断や講習会など、地域とのつながりも大切に

予防面から、こちらでは健康診断にも力を入れているそうですね。

【亮太副院長】動物は言葉で伝えられないため、症状が出た時には病気がかなり進行しているケースが少なくありません。受診したとしても、体調が悪い上に慣れない場所で怖い思いをすれば、動物病院が嫌いになるのも無理はないでしょう。病気の早期発見や早期治療、日頃から通院に慣れておくという観点からも、健康診断は非常に有意義と考えています。当院では犬種や猫種、飼い主さんのご希望によって選べる複数のコースを用意し、検査項目の追加も可能です。ワンちゃんや猫ちゃんは人間の4~5倍の速さで年を取るといわれ、1年に1回の受診でも人に換算すれば4~5年に1回。たった1年で結果が大きく変わる可能性がありますので、なるべくこまめに受診してください。

地域に対し、診療以外で取り組んでいることはありますか?

【市村さん】当院では毎週1回、ワクチン接種後から生後5ヵ月までの子犬を対象とした「パピークラス」を開講しており、開院時からご好評をいただいています。画一的なインターネットの情報とは異なり、ご自宅でのケアや過ごし方、簡単なトレーニングなどをその子の個性に合わせてご指導します。しつけなどでお困りであれば、ぜひワンちゃんを連れてお越しください。その他の取り組みとして、ワンちゃん・猫ちゃんと一緒に老人ホームなどを訪問するボランティア活動も行ってきました。地域の皆さんために、こうした診療外の取り組みもぜひ続けていければと思います。ちなみに私自身は猫を飼っており、ミルクボランティアの経験もあります。初めて猫ちゃんを飼う方や、動物の育て方の悩みがあれば、ぜひ気軽にお声がけくださいね。

最後に、地域の方へ向けたメッセージをお願いします。

【亮太副院長】ワンちゃんも猫ちゃんも、飼い主さんにとっては大切なご家族。だからこそ良くなった時には喜んでもらえるわけで、それが何よりのやりがいにつながります。長く地域にあって皆さんも見慣れた病院だと思いますが、新しい医療技術や時代のニーズを常に先取りしながらチャレンジしていることを知ってもらえればうれしいですね。 【大介院長】性格やライフスタイルなど、飼い主さんと動物のミスマッチを感じることがたまにあります。双方が幸せになるためにも、できれば飼う前に一度相談にお越しください。親身なアドバイスをさせていただきます。私たちがめざしているのは、飼い主さんにとっても動物にとっても気軽に通える動物病院。副院長やスタッフとともに、今後もさまざまなアプローチで皆さんのご期待に添っていきたいと思います。

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