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中西 大介 院長、中西 亮太 副院長、市村 睦美 さんの独自取材記事

武庫川動物病院

(西宮市/洲先駅)

最終更新日: 2023/12/14

阪神武庫川線・洲先駅から徒歩3分の場所に、かわいらしい緑の外観が目印の「武庫川動物病院」はある。30年を超える歴史を持つ動物病院だ。開業当初は動物の交通事故が多かったことを受けて整形外科に、現在は歯科や予防医療に注力するなど、時代のニーズに合わせて注力する分野を変化させているのが特色だ。また、子犬のしつけ教室「パピークラス」の開講や、動物たちを連れて老人ホームを訪問するなど、地域に根差したさまざまな取り組みも行ってきたという。インタビューでは中西大介院長と中西亮太副院長、愛玩動物看護師の市村睦美さんに同院について話を聞いた。(取材日2023年11月28日)

歴史と先進が融合する、地域に根差した動物病院

歴史や診療の特色など、こちらの動物病院について教えてください。

【大介院長】当院は1992年に開業してから、30年以上診療を続けてきました。この場所はもともと実父経営の工場があったのですが、施設移転に伴い私が土地を借り受ける形で開業に至ったのです。開業当時は動物の交通事故やけがが多かったため、私が得意とする整形外科に力を入れていました。しかし時代とともに交通事故に遭う動物は減ってきたので、現在では全科診療をベースに歯科や予防に注力しています。そのため最近の受診理由として多いのはけがよりも、嘔吐・下痢・食欲不振などの消化器の症状や、できものなど皮膚の症状ですね。そんな当院では、ワンちゃん・猫ちゃんから、うさぎ・ハムスター・フェレットなどのエキゾチックアニマルまで幅広い動物種に対応しています。

こちらの動物病院の強みはどのようなところですか。

【亮太副院長】当院の長い歴史を築き上げてきた院長と、別の動物病院で救急・夜間診療に携わってきた私、お互いの技術と経験が合わさった診療を提供できることが強みだと考えています。具体的な領域で言うならば、院長が得意とする歯科と、私のがんなどを扱う腫瘍科での診療経験、これらを取り入れた専門性が高い幅広い診療を行っています。人間では当たり前に行われているがんの専門的な治療も、犬・猫になると現状では全国でも限られた診療施設でしか行えません。私はそうした施設での研修経験もありますので、先進的な治療の知識をお伝えしたり、診断の上適切な診療施設をご紹介したりすることが可能です。

診療の際に心がけていることはありますか。

【大介院長】動物をしっかりと診るのは当然ですが、やはりその子たちと一番長く接している飼い主さんのお話を聞くことが最も大切です。診療に必要なさまざまな情報を得るためにも、飼い主さんとのコミュニケーションは重視しています。 【亮太副院長】動物病院の診療は、動物の様子を飼い主さんが代わりにお話しする様子から、人間で言うと小児科に似ていると感じています。ですからまずは飼い主さんのお話をしっかりお聞きすることが重要だと考え、予約制度を導入するなどしてゆっくり話せる時間を確保しているのです。

動物の健康を守るために、歯科や予防に注力

予防面も大切にされていますね。

【亮太副院長】最近は予防、特に健康診断に注力しています。犬種・猫種や飼い主さんの考えによって必要な検査は変わるため、複数のコースや検査項目を自由に追加できるシステムをご用意しました。動物は話ができず、症状が出たときにはかなり病気が進行していることも少なくないので、早期発見・治療の観点から健診は重要です。また、定期的に健診に来ていただくこと自体が、動物にとってプラスに働きます。というのも動物の場合、「受診=病気になってから行くもの」という考えが強く、体調が悪いときだけ来院することがほとんど。そして調子が悪いときに慣れない場所で怖い思いをすることに。それでは動物が病院嫌いになるのも無理はありません。ですから早期発見・治療がめざせる、通院に慣れやすいといったさまざまな利点のある健診を、今後さらに推進していきたいですね。

犬・猫の歯科診療にも注力しているのですか?

【大介院長】ワンちゃんも猫ちゃんも、人間のようにうまく歯磨きはできません。近年飼い主さんの歯科への意識は高まりつつありますが、どうしてもケアが行き届かず、歯が悪くなってしまっている子が多いのです。歯周病が進行すれば顎の骨が溶けてしまい、食事を取ることもままならなくなってしまいます。そこで当院では、歯科治療に力を入れるようになりました。動物の場合、歯の治療を行う際は全身麻酔が必須となります。全身麻酔の負担は大きいので、1度の治療で歯石の除去はもちろん、必要に応じて抜歯なども行っています。

家でのデンタルケア指導にも取り組んでいると伺いました。

【市村さん】ええ。まずはワンちゃん・猫ちゃんのお口を触る練習から始め、最終的には歯ブラシを使ったケアができることを目標としています。すぐにできる子はほとんどいないので、基本的に時間をかけて少しずつ段階を上げていく指導を心がけていますね。デンタルケアはその子に合った方法を見つけることが最も大切ですから、私のような愛玩動物看護師が中心となって、しっかりと飼い主さんと話し合いながら進めています。 【亮太副院長】現時点では、飼い主さんとマンツーマンで行っていますが、将来的にはセミナー形式など、より多くの人にデンタルケアの重要性を知っていただける機会を設けたいと考えています。

誰もが気軽に「遊びに来る」場所をめざして

こちらの動物病院では、長年「パピークラス」を開講しているそうですね。

【市村さん】毎週、土曜日か日曜日かのどちらかで、ワクチン接種後から生後5ヵ月までの子犬を対象としたパピークラスを開講しています。ケアの仕方を学んだり、おうちでの過ごし方をお伝えしたりするほか、簡単なトレーニングに取り組んでいただきます。当院のパピークラスは開院直後からスタートしており、長い歴史があるんですよ。ちなみに他の取り組みとしては、ワンちゃん・猫ちゃんとともに老人ホームなどを訪問するボランティアにも参加してきました。新型コロナウイルス感染症が流行して以降は安全性を重視し一時中断していますが、再開できる日を楽しみにしています。

診療だけでなく、さまざまな取り組みをされているんですね。

【市村さん】そうですね。私はパピークラスを担当している関係で、子犬のしつけなどのお話をする機会が多いのですが、私自身が猫を飼っていますしミルクボランティアの経験もあります。ですから初めて猫ちゃんを飼う方や、動物の育て方で悩んでいる方がおられましたら、ぜひお声がけいただきたいですね。また子犬のしつけに関しても、画一的なインターネットの情報やハウツー動画とは異なり、ワンちゃんの個性に合わせて対応しています。しつけなどで困っている方は、ぜひ一度ワンちゃんと一緒にご来院ください。

動物のいるご家庭に伝えたいことはありますか?

【亮太副院長】動物の病気は気がついた時には進行していることも多いですし、人間と異なり「痛い」「つらい」とメッセージを発することもできません。お散歩に行く時間が減った、体重が減ってきた気がするなど、気になることや違和感を覚えることがあれば、まずは健康診断を受けてみてください。ワンちゃんや猫ちゃんは、人間の4~5倍の速さで年を取るといわれています。たとえ1年に1回の健康診断でも、その子たちにとっては4~5年に1回の検査であり、たった1年でも結果は大きく変わる可能性があります。当院では気軽に健診を受けていただけるように、SNSなどを通じた情報発信にも努めています。質問などありましたら、気軽にお聞きください。

地域の皆さんへメッセージをお願いいたします。

【大介院長】私がお伝えしたいのは、「動物を飼い始める前に、ぜひご相談ください」ということ。なぜなら性格やライフスタイルなど、飼い主さんと動物のミスマッチが時々見られるからです。例えば気の強いワンちゃんに優しい飼い主さんだと、ワンちゃんをコントロールできない場合があります。双方が幸せになるためにも、できれば飼う前に相談しに来ていただけたらなと思います。私がめざしているのは受診しやすい動物病院。何もないときに気軽に来ておやつだけ食べて帰るといった取り組みなども行い、動物に「ここは怖くない所」だと認識してもらえれば、健診や治療のために来るときも安心でしょう。嫌がる子を見て心が痛み、通院を躊躇う飼い主さんもいると思います。そんな飼い主さんにとっても動物にとっても、気軽に行ける動物病院であるように、これからもさまざまな取り組みを行っていきたいと思います。

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