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超音波・エックス線・内視鏡・CTなど さまざまな検査に対応可能

稲毛東ペットクリニック
(千葉市稲毛区/稲毛駅)
最終更新日: 2025/11/12


地域の動物たちのかかりつけ医として、優しさあふれる獣医療を提供する「稲毛東ペットクリニック」では、2025年9月にCT検査機器を導入した。勤務医時代CT検査や画像診断を得意としていたという遠藤綾院長は、開業当初から「いずれはCTを導入したい」と思い続けていたという。遠藤院長によると、超音波・エックス線・内視鏡・CTは画像診断のための検査の選択肢であり、それぞれに得意な分野があるそうだ。そのような意味でも、複数の検査をスムーズに受けられるようになった意義は大きい。今回は遠藤院長に、CT検査ではどのようなことがわかるのか、また気になる麻酔や費用についても教えてもらった。(取材日2025年10月21日)
目次
患部を3次元で確認できるCT検査の導入で、これまで以上に一貫した検査・治療が可能に
Q.こちらではCT検査も受けられるそうですね。
A.はい。2025年9月から院内でCT検査を提供できるようになり、今まで以上に一貫した検査・治療が可能になりました。私は勤務医時代にCT検査や画像診断を得意としていましたし、その必要性を十分に実感してきました。「ゆりかごから虹の橋を渡るまで」との思いで診療を行う地域のかかりつけ医として「いずれはCTを導入したい」と思い続け、ようやく環境が整った次第です。これまでは外部でのCT検査のために飼い主さんに二度手間をおかけしたり、行き来や検査で動物に負担をかけることもありましたが、そのような心配がなくなりました。検査の幅が広がったことで診断の精度向上にもつながっていくかと思います。
▲開業当初から構想していたCT導入が実現
Q.どのような時にCT検査を活用するのですか?
A.CT検査では患部を3次元で確認することが可能です。腫瘍の発生位置や転移などを確認したり、微細な病変、異物を飲み込んでしまった場合の確認に適しています。よく「超音波やエックス線よりも、CTで検査したほうが早いのではないか」と聞かれることもあるのですが、すべてのケースでそのように言いきれるわけではありません。いずれも画像診断のための検査の選択肢であり、それぞれに得意な分野があるのだとイメージしてください。正確な診断のために複数を受けていただく場合もあります。そのような意味でも超音波・エックス線・内視鏡・CTと、さまざまな検査を院内で受けられるようになった意義は大きいですね。
▲CT検査は選択肢の一つ。どの検査もケースを見極め適切に活用
Q.CT検査の流れについて教えてください。
A.飼い主さんに流れや費用について説明を行い、そのまま院内でCT検査を行うか後日の予約をお取りします。検査は診療日の13時~16時に対応しており、この時間帯でしたら診察から検査までがスムーズです。一般的にCT検査では麻酔を必要としますが、当院で導入している検査機器には迅速な撮影をサポートする機能が備わっています。症状や撮影箇所にもよりますが、飼い主さんのご希望があった場合のみ、麻酔をかけずに撮影することも可能です。また酸素室に入っている場合はそのままの状態で検査を受けられます。検査画像は診療室のモニターに即時反映され、超音波やエックス線と同じく、検査後は画像を見ながら結果について説明いたします。
▲よりスムーズに検査を進められる先進的なCTを導入
Q.CT検査を受けるにあたり、知っておくべきことはありますか?
A.麻酔と費用については事前に詳しくお伝えしていますし、飼い主さんからも質問が多い項目です。まず麻酔ですが、先ほど挙げたとおりご希望があった場合は無麻酔での検査は可能なものの、静止状態での撮影が必要な場合などは麻酔を用います。麻酔にもいくつか種類がありますので、「できるだけ負担なく受けさせたいのだけれど……」といった不安があれば遠慮せずにお聞かせください。また麻酔を使う場合には当日の朝ごはんを抜いていただきます。次に費用ですが、特殊な機械で立体的に見る検査ですので比較的高額な費用がかかります。超音波検査やエックス線検査と比べると少し費用がかさみますから、これも知っておいていただきたい情報です。
▲麻酔や費用については事前にしっかり説明。安心して受けられる
動物病院からのメッセージ
遠藤綾院長
当院では「ゆりかごから虹の橋を渡るまで」との思いで動物たちの一生に寄り添っています。小さい頃から青年期・老年期と進む中で画像検査が必要となる場面は多く、超音波・エックス線・内視鏡にCTが加わったことで、よりスムーズで精度の高さにこだわった診療を提供できるようになりました。CT検査画像の読影には相応の知識と経験が必要ですが、私は勤務医時代に画像診断について研鑽を積み、今も勉強を続けています。コミュニケーションを大切にしながら、動物と飼い主さんが安心して受けられるような検査や治療を提供していきたいですね。
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