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高橋 一馬 院長、高橋 亜樹子 副院長の独自取材記事

あいす動物病院

(市川市/本八幡駅)

最終更新日: 2024/01/18

市川市役所第2庁舎の向かいにある「あいす動物病院」は、2021年に高橋一馬院長と高橋亜樹子副院長が開業。以来、地域に根差した獣医療を提供している。待合室は犬用、猫用と左右に分かれていて、ナーバスな猫でも安心して受診できるよう配慮して設備を整えている。さまざまな疾患や悩みに対応しているが、中でも一馬院長は循環器疾患や腫瘍の治療に力を入れている。最近ではペットの高齢化が進み、心臓病や腫瘍に苦しむ動物たちも増えているそうだ。亜樹子副院長は循環器疾患や腎・泌尿器疾患に加えて歯科の治療も得意としている。このようにそれぞれの専門性を生かしながら、飼い主が安心できるような診療を実践している。2人に診療の特徴や獣医療への思いなどについて聞いた。(取材日2023年8月17日)

猫専用の待合室や診療室を設置した猫に優しい診療環境

ここ南八幡に開業した理由と、院内の工夫した点について教えてください。

【一馬院長】市川は私が生まれ育った場所でとても愛着があります。自身の地元で動物たちを中心に飼い主さんとコミュニケーションを取りながらより良い獣医療を提供していきたいと思い、ここで開業しました。その思いを「Ichikawa CEntral」と表し、院名の「あいす」は、その頭文字「ICE」から取って名づけました。市川市の飼い主さんと動物たちが気軽に相談に来られる動物病院でありたいと思っています。 【亜樹子副院長】当院では待合室を犬用、猫用に分けています。一般的に待合室では犬も猫も一緒に待っているケースが多いと思います。犬はさほど影響はないのですが、猫はデリケートで他の動物と一緒にいると興奮したりストレスを感じたりする子も多く見られます。診療室と入院室も猫専用のお部屋を用意していて、猫に優しい動物病院だと思います。安心して連れてきていただきたいですね。

診療方針について教えてください。

【一馬院長】動物たちの細かい症状や変化について飼い主さんから丁寧に聞き取って、客観的に状況を把握した上で、その時に必要十分な治療を行っています。そのために飼い主さんとのコミュニケーションはとても大切にしています。客観的な状況把握という点で、当院がもう一つ重視しているのが画像診断です。体調が悪いけれど原因がよくわからない、という場合、エックス線検査や超音波検査などの画像診断は有用です。例えば、食欲がなくて体重が減っているけれど血液検査では何も異常がない、というとき、超音波検査によって消化器の腫瘍が見つかるというケースも少なくありません。当院では画像検査によって精密に診断し、その時の状態に即した治療を行っています。過剰でも不足でもない、今のその子にとって必要十分な治療を提供することを重視しています。

お二人それぞれの専門分野を教えてください。

【一馬院長】基本的にどのような疾患や症状でも満遍なく診療しています。中でも私は循環器疾患や腫瘍の治療、画像診断を得意としています。また、病院勤務時代には救急診療にも携わってきていますので、当院でも緊急事態や夜間救急などの対応も行っています。 【亜樹子副院長】私も幅広く診療していますが、特に歯科診療を得意としています。3歳を超えると犬や猫の約8割は歯周病にかかっているといわれていて、人間と同じように全身の健康とも関わってきます。ですので、歯周病の治療や定期検診などに力を入れています。

循環器疾患や腫瘍、歯科疾患の治療や画像診断に注力

飼い主さんや動物と接するときにどのようなことを心がけていますか。

【一馬院長】飼い主さんに病状をよく理解していただくことが大切ですので、お話しするときは難しい専門用語は使わず、できるだけわかりやすい言葉に言い換えています。医療的な表現ではなく、一般化された表現や出来事に置き換えたほうが理解しやすいのではないかと思います。例えば心臓病でうっ血が起きている場合、うっ血を説明する時に、血液の成分が流れを悪くして心臓の中でせき止められている状態です、というような説明をします。 【亜樹子副院長】診察の際は、まず目線を動物と同じ高さに合わせて、お名前を呼んであいさつしてから診察を始めています。顔や頭をなでたりして警戒心や恐怖心を少しでも和らげられればと思っています。私も飼い主さんとのコミュニケーションを大切にしていて、普段の家での様子やどんな異変があったのかなど、丁寧にお聞きしています。

最近特に気になる疾患は何かありますか。

【一馬院長】動物も高齢化が進んでいますから、それに伴って腫瘍や心臓病が多くなっています。中でも猫の腫瘍が多く、食欲がなく体重が減ってきたなどという場合、超音波検査で消化器腫瘍が判明するケースもあります。特に骨髄系とリンパ系の腫瘍が多いですね。心臓疾患では、小型犬の僧帽弁閉鎖不全症や猫の心筋症が多く見られます。こういった病気を早く見つけるためにも、何かいつもと様子が違う、元気がないなどの異変があれば、すぐに受診するようにしてください。

今後、力を入れていきたい疾患や治療があれば教えてください。

【一馬院長】やはり今お話ししたような高齢化に伴って発症しやすくなる腫瘍や心疾患の治療に力を入れていきたいですね。心臓の病気は末期になってはっきりと症状が現れることが多く、できるだけ早い段階で発見することが大切です。腫瘍の早期発見のためにも今後はさらに精密な画像診断にも取り組んでいきたいですね。血液検査だけではわからない病気もあり、飼い主さんからの情報と身体所見、さらに画像検査の情報が重要になってきます。 【亜樹子副院長】今後は歯科診療にさらに力を入れていきたいですね。歯科専用のエックス線機器や抜歯用の機器なども導入しています。

3つの健康診断コースを用意。年に1回は受診を

こちらでは健康診断なども行っているのですね。

【亜樹子副院長】動物たちは言葉を話せませんから、病気の発見も遅くなりがちです。定期的に健康診断を受けていただくことで、異変にも気づきやすくなると思います。当院では年齢や体調などに即した3つの健康診断コースを用意しています。5歳未満の子や体調に不安のない子向けの「お手軽コース」、中齢期で全身状態を調べておきたい子向けの「安心コース」、10歳以上の子向けの「しっかりコース」があり、オプション検査の追加もできます。予防と早期発見のために年に1回は定期的に受けていただきたいですね。

ところで先生方はなぜ獣医師をめざされたのでしょうか。

【一馬院長】祖母の家で犬を飼っていたのですが、2歳の時に急に体調不良を起こしました。それで動物病院に連れていったところ、できることは何もない、と言われたのです。その言葉を聞いて、何もできないことはないのではないか、何かできるはずではないだろうか、と疑問に感じたのがきっかけです。たとえ医療的に何もできないとしても、そばに一緒にいてあげることはできるはずです。その時の経験がありますので、私は、できることは何もありません、というようなことは絶対言いません。逆にどこまで動物病院として介入するのかということにも注意しています。その時の状態に合わせて本当に必要な治療や処置を行うようにしています。 【亜樹子副院長】実家に犬や猫などがいてとても身近な存在でした。そんな中、従兄弟が獣医師になるという話を聞いて、そんな職業があることを知って自身もめざすようになりました。

では最後に、今後の展望とメッセージをお願いいたします。

【一馬院長】当院では丁寧な身体所見と画像診断などによる精密な診断とそれに基づいた必要十分な医療の提供に努めています。これからさらに地域の飼い主さんたちの信頼を得られるように努めていきたいと思います。ペットのことで何か悩んだり困ったりしたことがあれば、お気軽に相談に来ていただきたいですね。いわば地域の飼い主さんと動物たちの駆け込み寺のような存在でありたいと思います。 【亜樹子副院長】動物たちは何もしゃべれませんから、飼い主さんのお話をよく聞きながら、今後もその子に合ったより良い獣医療を提供していきたいと思います。

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