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行動療法とトレーニングで 豊かなペット生活を追求する
evergreen pet clinic 恵比寿
(渋谷区/恵比寿駅)
最終更新日: 2024/06/14
過剰な吠え声や攻撃などの犬の問題行動は、周囲とのトラブルに発展しかねないことに加え、ペットと飼い主のペットライフクオリティー(Quality of Pet Life)にも大きく影響する。こうした問題行動にアプローチする手段の一つが「ドッグトレーニング」。問題行動が起こる原因には飼い主との関係性や性格、疾患の有無などさまざまなものが考えられるため、包括的なトレーニングが重要と考える「evergreen pet clinic 恵比寿」。動物行動学を専門とする獣医師の茂木千恵先生や皮膚科専門の獣医師、専属ドッグトレーナーがチームとなりトレーニングを提供する。「動物だけでなく飼い主さんの心にも向き合い、双方の生活の質を向上させるサポートを行います」と話す茂木先生に、同院のトレーニングの特徴を聞いた。(取材日2024年6月3日)
目次
専属トレーナーと動物行動学を専門とする獣医師が、独自のアプローチで包括的なトレーニングを実施
Q.こちらのドッグトレーニングの特徴について教えてください。
A.飼い主さんがペットの問題行動に気づいてトレーニングを開始することもありますが、当院はホテルやお預かりサービスも提供しているため、そこでスタッフが問題行動に気づいてトレーニングをご提案するケースもあります。つまり飼い主さんが気づかなかった問題行動についてもご提案できるのが強みです。また、一般的な動物病院は獣医師が問題行動に対する対策を考え、実践は外部トレーナーに委託するケースも多いと思います。当院は愛玩動物看護師の資格を持つトレーナーが常駐しており、獣医師と連携してトレーニングを行います。そして動物行動学を専門とする獣医師が、行動療法も取り入れた独自のアプローチで包括的トレーニングを行います。▲院内にはトレーニングスペースが併設されている
Q.トレーニングに取り入れている行動療法について教えてください。
A.まずは攻撃性や不適切な排泄行動などの動物の問題行動に対して、じっくりヒアリングを行い原因を分析します。その上で、ペットを取り巻く環境の改善、飼い主さんのペットとの関わり方、日常生活での注意点などをアドバイスしていきます。問題行動のあるペットの潜在的な有病率は高い傾向にありますので、行動療法では疾患の有無の検査も重要です。体をなでようとすると怒ってしまう動物を検査してみたところ初期のヘルニアが見つかり、それが原因でなでられるのを嫌がっていることがわかったというケースもありました。トレーニングだけでなく、獣医師による専門的な診療が加わることで、問題解決につながりやすくなることもあるのです。▲動物行動学を専門とする茂木先生
Q.こちらのトレーニングにはさまざまなプランがあるそうですね。
A.生後6ヵ月までのワンちゃんが参加する「パピークラス」は、人間の世界との関わり方や、決められた場所でトイレをするといった家庭内ルールを教えることがメインです。内容は週替わりになっているので、スケジュールを見ながら飼い主さんにご興味のあるものを選んでいただくことができますよ。「マナークラス」にも、お散歩が苦手な子のサポートやトイレのしつけ直しなど、さまざまなレッスンがあります。基本的にトレーニングはグループで行いますので、同じ月齢の子と遊ばせることで、犬同士の交流ルールを体で学べるメリットもあります。ご希望に応じて、オーダーメイドで内容を決めるマンツーマントレーニングも用意しています。▲常駐するトレーナーと獣医師が連携
Q.お預かりやホテルなどのサービスにも特徴がありますね。
A.ホテルではオプションで歯ブラシレッスンやアジリティーレッスンを追加することができます。お預かりサービスの「ようちえん」では、飼い主さんがいない環境に慣れる練習や、他のワンちゃんとの交流を体験できます。お預かり前に飼い主さんへのヒアリングの時間を設け、その内容を受けて活動内容を決めることもできます。他の動物に吠えてしまうワンちゃんの行動療法を行っているときに、「一度お預かりをして、他のワンちゃんと遊ばせてみましょう」というように、必要に応じて多様な選択肢を提示できるのが、サービスが充実している当院の強みだと思います。▲充実した毎日を送れるようにサポートを行っている
Q.行動について獣医師に相談すべきか判断が難しいと思います。
A.自分の生活が成り立たない、ご近所から投書があったなど、どうにもならない状態になってから相談にいらっしゃる方も少なくありません。しかし問題行動は「3年続いたら落ち着くのに3年かかる。1週間しか続いていないのであれば、1週間で落ち着く可能性がある」と思っていただいてもいいでしょう。つまり、早く来ていただくに越したことはないのです。問題行動が長引けば長引くほど癖になり、強引に変えようとするとペットがより強いストレスを感じたり、戸惑ってしまったりする可能性があります。ペットも気がつかないうちに問題を解決することが理想的なので、まずは相談に来ていただきたいです。▲日常生活でのマナー指導も行っている
動物病院からのメッセージ
茂木千恵先生
ペットは飼い主さんの様子や環境に大きく影響を受けるため、飼い主さんを映す鏡ともいえるでしょう。ペットに注目することは、飼い主さんが自分を振り返ることにもつながるのです。ペットの訴えようとしていることがわからないときは、もしかしたら自分の心がざわついているのかもしれません。そんなときに自分の心を穏やかにしてペットの声に耳を傾けることができれば、ペットとの暮らしはより豊かになります。私たちは、そのサポートをする存在になりたいと思います。問題行動のすべてが飼い主さんの責任だと責めるつもりは決してありません。ペットのために頑張っている飼い主さんに、癒やしを与えるような存在でもありたいです。
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