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口臭やよだれは病気のサイン 犬や猫にも専門的な歯科治療が必要

ポラン動物病院

(練馬区/大泉学園駅)

最終更新日: 2024/08/30

ペットの口臭が気になっても「動物の口が臭いのは当たり前」と放置している人もいるかもしれない。だが「ポラン動物病院」の竹井信恵院長によると、口臭やよだれは歯周病や内臓の病気のサインとして生じることもあり、悪化すると全身に影響を及ぼすこともあるそうだ。勤務医時代から動物歯科について深く学び、今も歯科治療を得意としている竹井院長。歯科用エックス線検査機器やマイクロスコープなど設備の充実にも力を入れ、歯肉の下の歯垢歯石除去、歯の神経を取る歯内療法、残った歯根の除去、抜歯など、犬・猫を対象に専門性の高い歯科治療にも対応。治療後のホームケアのアドバイスにも力を入れている。今回は竹井院長に、同院の歯科治療の特徴と、「家族に知っておいてほしい」というポイントについて話を聞いた。(取材日2024年8月15日)

口臭の裏に潜む歯周病や口内炎。歯科用エックス線やマイクロスコープを駆使して行う精密な検査と歯科治療

  • Q.犬の口臭が気になります。何かの病気でしょうか?

    A.

    ▲獣医療における歯科の分野に注力している

    食べかすや歯石が臭いの原因になることもありますが、歯周病などお口のトラブルを発症している可能性も否定できません。これらは口臭や歯茎の色に異常として表れることがあり、歯磨きが習慣になっているワンちゃんですと、ご家族がその違和感に気づいて受診されるケースも多いですね。一方、「動物のお口が臭いのは当たり前」と思う方もいらっしゃいますが、急に口臭がきつくなった場合には特に注意が必要です。硬いフードを食べなくなったり、歯磨きを嫌がるのも、お口の病気のサインかもしれません。歯科検診で定期的にお口を診せてもらえれば、病気の予防や早期発見につながります。
  • Q.猫も歯科検診を受けられますか?

    A.

    ▲診察では、動物にとって最も良い選択が何かを考える

    歯石除去や歯科検診というとワンちゃんのイメージが強いかもしれませんね。当院では猫ちゃんの歯科治療、歯磨き指導も行っていますし、健康診断では犬・猫ともに歯科検診の項目を設けています。猫ちゃんの口臭がきつくなったり、嘔吐を繰り返す場合には、歯周病のほかに腎臓の病気を疑うこともあります。猫はもともと腎臓病を発症しやすい動物で、高齢になると歯も悪くなりますから、どちらの可能性も考えなくてはならないんですね。また口腔内にひどい炎症が起こって抜歯が必要となる歯肉口内炎も、猫ちゃんに多い歯の病気です。よだれが出ていたり、毛艶が悪くなったりと、不調のサインが見られたらすぐいらしてください。
  • Q.犬・猫の歯の病気を放置するとどのようなリスクがありますか?

    A.

    ▲歯科用のエックス線検査器を導入していることが特徴の一つ

    歯垢がたまってさまざまな要因が重なると、歯周病の原因となり得ます。歯周病を放置すると全身の健康にまで影響するのは、人間も動物も同じです。常に炎症が起きていること自体が体に負担をかけますし、心臓や腎臓などの臓器にもダメージを与えます。さらに歯周病で歯がグラグラしてくると痛みで食事量が減り、栄養不足に陥って悪循環です。特に猫ちゃんは腎臓病を併発していることもありますから、深刻な事態になりかねません。またワンちゃんの場合は犬歯の根元と鼻腔の距離が近く、歯周病が進行して骨が溶けると鼻炎の原因になることも。「口腔鼻腔ろう」と言いますが、くしゃみや咳が出たり、ひどくなると肺炎のような症状を引き起こします。
  • Q.こちらのクリニックの検査や治療の特徴を教えてください。

    A.

    ▲マイクロスコープを用いた精度の高い歯科治療が強み

    院内にはエックス線検査機器が2台あり、うち1台は歯科専用。歯の半分は歯茎に埋まっていて肉眼では状態がわからないのですが、歯科専用の検査機器を使うことで正しい診断につなげています。そのほか血液検査やエコー検査など、院内で一通りの検査が可能です。歯科治療は全身麻酔下で行いますから、治療前の検査は非常に大切です。治療ではマイクロスコープを活用し、歯肉の下の歯垢歯石除去、歯の神経を取る歯内療法、残った歯根の除去、抜歯など幅広く対応。治療後のホームケアのアドバイスにも力を入れています。また当院は「キャットフレンドリークリニック」のゴールド認定も受けており、猫ちゃんが安心できる環境づくりにも努めています。
  • Q.犬・猫の歯科治療を受ける際、知っておくべきことはありますか?

    A.

    ▲動物に対する想いや診療について熱く話す竹井院長

    精密な検査や治療を行うためには、ほとんどの場合で麻酔が必要になることをご理解いただきたいと思います。マイクロスコープを使った外科手術だけでなく、歯科用エックス線での検査の際も同様です。また猫ちゃんに多い歯肉口内炎など、その後を考えると「抜歯」が最善と思われるケースがあることも知ってほしいですね。「歯を抜くと食事が取れなくなるのではないか」と心配する方もいらっしゃいますが、痛みや炎症が続くのはそれ以上のリスクです。痛みがなければ、歯がなくてもモリモリとご飯を食べられる子がほとんどなんですよ。当院で歯科治療を行うにあたっては、これらについてのご理解をお願いしています。

動物病院からのメッセージ

竹井信恵院長

当院では動物の歯の健康を重視して、設備の充実や情報発信にも力を入れています。SNSの歯科専用アカウントも運用しており、実際の治療内容や早期発見のためのヒントを発信しています。それを見て来院される方も多いんですよ。また、不定期となりますが、院内で「お口の教室」も開催しています。ワンちゃん猫ちゃんの歯周病について、ご自宅でのケアやおもちゃの選び方など、少人数限定の気軽なセミナーです。歯の不調は口臭などさまざまなサインとして表れます。それらを見逃さず、気になったらすぐにいらしてくださいね。

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