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佐々木 萌美 院長の独自取材記事

八千代台どうぶつ病院
(八千代市/八千代台駅)
最終更新日: 2026/02/25

動物のちょっとした変化や不安を抱えたとき、気軽に相談できて、しっかり寄り添ってくれる場所があったら……。そんな飼い主の願いに応えるように、地域のかかりつけとして幅広い診療を行っているのが「八千代台どうぶつ病院」だ。内科や外科はもちろん、歯科・皮膚科・腫瘍科・整形外科まで対応しているのは、「困ったときはここへ来れば大丈夫!」そう飼い主に感じてもらいたいという思いから。院長の佐々木萌美先生は、「動物と飼い主さんにとって、一番ベストな診療を届けたい」と優しい口調の奥に、強い意志がにじむように語る。勤務医時代から歯科や救急医療など、一次診療で相談の多い領域を中心に経験を重ねてきた獣医師だ。そんな佐々木先生が大切にしている想い、注力している診療、そして地域医療をどう支えていきたいのかをたっぷり聞いた。(取材日2026年1月20日)
専門的な歯科や整形外科の診療も行う、地域の動物病院
まずは、こちらの動物病院の特徴を教えてください。

当院は、「地域のホームドクター」として一次診療を提供している動物病院です。一般内科と外科、歯科、皮膚科、腫瘍科、整形外科など、獣医療の窓口として幅広い領域に対応している他、状況に応じて往診も実施しています。「いつもより食欲がない気がする」「元気がないように感じる」といった些細なことでも、気になることがあればお気軽に相談しに来てください。診療対象の動物種は、犬と猫に加えて、一般内科と爪切りなどのケアに限りますがウサギとハムスターにも対応可能です。もしも、より専門的な検査・治療が必要だと判断した場合は、適切な動物病院をご紹介しますのでご安心ください。
幅広い診療をされている中、特に整形外科と軟部外科に注力しているとか。
そうですね。勤務医時代、整形外科や軟部外科に関する相談も多かったのですが、一次診療の動物病院では対応しきれないケースが少なくありませんでした。飼い主さんの不安や動物のつらい気持ち、加えて通院の手間などを考えると、ニーズの高い疾患は一次診療の動物病院でもしっかりと対応できる体制が必要だと思ったのです。そこで当院では、整形外科と軟部外科、それぞれの領域を専門とする獣医師と連携し、専門的な知識・技術が必要だと判断した際はお呼びして、院内で診療を行ってもらっています。膝蓋骨脱臼や前十字靱帯断裂、胆のう摘出など、整形外科と軟部外科のさまざまな疾患に対する診療も院内完結を図れますので、頼りにしていただけましたらうれしいです。
佐々木院長は歯科を得意とされていると伺いました。

勤務医時代、歯科診療に携わる機会が多かったんです。そのことから、一般的な症例はもちろん、難症例にもしっかりと対応できるようになりたいと思い、特に力を入れて研鑽を積みました。今では得意分野の一つとなりましたね。院内には歯科専用の処置室を設けましたので、一般的な歯垢・歯石除去をはじめ、重度の歯周病治療や猫の難治性口内炎などにも対応可能です。また、診療の際には必ず口腔内チェックを、必要に応じて歯磨き指導を実施しています。歯周病など、歯科疾患の多くは症状が出にくく、気がついた時にはかなり進行してしまっているケースが多いからです。ですから、たとえ元気で通院の必要がない場合でも、年に1回は口腔内チェックを受けていただくようにお伝えしています。
スタッフの連携力を生かし動物と飼い主を手厚く支える
診療時に心がけていることをお聞かせください。

動物と飼い主さんにとって一番良い選択肢を選んでいただけるように、気持ちに寄り添いながら飼い主さんのお話をお伺いし、時間をかけて丁寧に動物を診ることを心がけています。ちなみに、当院のスタッフは全員女性ですので、体が大きかったり声が低かったりする人が苦手な動物にも、落ち着いていただきやすいでしょう。また、検査や治療をご提案する際、医療に「絶対」や「100%」はないことから、メリットはもちろん、副作用などのデメリットがあることも併せて説明しています。たとえ発症する確率がとても低いものだとしても、必ずお伝えしていますね。説明の際には、口頭だけではわかりづらいと考え、なるべく絵や文字に起こすようにして、飼い主さんにしっかりとご理解とご納得をした上で選択していただけるように努めています。
スタッフさんについても教えてください。
現在、獣医師は私の他にもう1人在籍しています。二診制を採用していますので、待ち時間の短縮につながっているでしょう。アシスタントは3人いて、全員が経験豊富なベテランなので、とても頼りになっています。また、以前同じ動物病院に勤めていて、その頃から一緒に診療を行ってきた仲でもあるんです。ですから、当院はまだ開業したばかりですが、連携力はとてもレベルが高いと思っています。もし受診した際に何か聞きそびれたり伝え忘れたりした際は、私はもちろん、スタッフなら誰でも問題なく適切な対応につなげられますので、お気軽にお声かけください。
院内の設備にも動物への思いが込められていそうですね。

少しでも動物への負担を軽減したいと考え、手術室とレントゲン撮影室を一部屋にまとめました。これにより、膀胱結石手術のときのように、術中にレントゲン撮影を行う必要がある際、移動をせずに済むようになったのです。また、診察室や入院室は犬と猫で分け、それぞれの空間には動物が落ち着きやすくなるフェロモンを散布しました。犬も猫も、安心して過ごしていただけるでしょう。より強い安心感につなげるために、近いうちに、猫に優しい動物病院の基準の一つとしてある「キャット・フレンドリー・クリニック」を取得できたらとも考えています。さらに、飼い主さんにも気持ち良く過ごしていただけたらと思い、院内はおしゃれなカフェのような、かわいらしいデザインにしました。中でも、受付に設置したリスのライトが私のお気に入りですので、受診された際にぜひ見てみてくださいね。
気軽に足を運べて、何でも相談できる場所をめざして
ちなみに、獣医師になろうと思ったのはいつ頃でしょうか?

保育園生の頃には、獣医師をめざそうと思っていました。きっかけは、当時放送していた医療ドラマです。初めはドラマの主人公である女性医師に憧れて、「医師になりたい」と思っていました。そのことを母に話したところ、私は生まれた時から犬と一緒に過ごしていて、動物がとても身近な存在であったことから、「獣医師のほうが良いんじゃない?」と言われたのです。それから、獣医師になるために真っすぐに勉強を続け、北里大学の獣医学部に進学しました。他の進路を考えたり、悩んだりすることはありませんでしたね。大学を卒業した後は、一次診療や夜間救急の動物病院に在籍し、幅広く研鑽を積みました。
開業しようと思ったきっかけは何でしたか?
もともと、開業するつもりはなかったんです。大学卒業後に勤めていた動物病院を妊娠を機に退職した際、そのまま獣医師を引退するつもりでした。ですが、獣医師として働くことをやめて日々を過ごしてみると、「やっぱり続けたいな」と思ったんです。そうして、この先も獣医師として働き続けることを考えたところ、自分が理想とする診療を届けたいこと、仕事と家族の両方を大切にしたいことから、開業という道を選ぶことに。ただ、その時はまだ開業するには準備が足りないと思いましたので、子どもが保育園に通える年齢になったら、まずは時短勤務での診療を再開しました。少しずつ勤務時間を延ばし、必要な知識・技術の習得に励みましたね。そうして準備が整った2025年11月、八千代台に開業したのです。
最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

飼い主さんには、予防医療に関する正しい知識を持っていただきたいですね。有名である犬のフィラリア症や狂犬病に対する予防は、すでにほとんどの飼い主さんが把握し、しっかりと受けてくださっているでしょう。そうしたものに加えて、春・夏・秋だけではなく冬もノミ・ダニ予防が必要なことや、猫もフィラリア症の予防を受けたほうが良いことなども、知っておいていただきたいのです。当院では体調を診るのはもちろん、予防をはじめ、動物のことなら何でも相談に乗っています。特に体調に問題なくても、わからないことや気になることがある時は、ぜひ気軽にお話をしに来てください。また、相談事がなくても、健康チェックも兼ねて定期的にお顔を見せに来ていただけたらうれしいです。お待ちしております。

