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星野 健浩 院長の独自取材記事

ステラどうぶつ病院 CT・内視鏡・腫瘍医療センター

(佐倉市/勝田台駅)

最終更新日: 2026/08/13

咳が続く、呼吸が速い、苦しそうに息をしている。そんな愛犬・愛猫の異変に気づいても、「年齢のせいかな」「少し様子を見ようかな」と迷ってしまう飼い主は少なくないだろう。千葉県佐倉市の「ステラどうぶつ病院 CT・内視鏡・腫瘍医療センター」では、そうした呼吸のサインを見逃さず、原因を丁寧に探りながら診療を行っている。院長の星野健浩先生は大学付属動物病院などで呼吸器疾患の診療経験を重ね、現在も咳や呼吸困難などの症例に注力。同院では各分野を得意とする獣医師が連携し、予防医療から専門診療まで幅広く対応している。「僕らにできることがあるなら、可能な限りを尽くしたいです」と語る星野院長に、呼吸器診療への思いや診療で大切にしていることを聞いた。(取材日2026年7月3日)

咳や呼吸の異変を見逃さない。呼吸器診療に注力

獣医師を志したきっかけと力を入れている診療を教えてください。

生まれた時から動物が身近にいる環境で育ちました。そんな中、中学生の頃に飼っていた犬が突然体調を崩し、動物病院を受診したものの翌日に亡くなってしまった経験があったんです。「できることがあったのでは……」「自分に助ける力があれば……」と感じたことが、獣医師を志した原点です。その後、日本大学生物資源科学部へ進学し、卒業後は大学付属の動物病院などでさまざまな診療に携わりました。特に力を入れてきたのは、呼吸器疾患と腫瘍疾患です。その中で腫瘍疾患に関しては日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医II種も取得し、研鑽を積んでいます。動物の呼吸器診療は近年進歩を遂げていますが、それでも原因の特定が難しいこともあります。呼吸は生きるために欠かせない機能だからこそ、動物たちに与える苦痛も大きいもの。だからこそ、精密な診断によって適切な治療につなげ、再び穏やかに呼吸できるようにすることを大切に考えているんです。

貴院ならではの強みを教えてください。

当院の特徴は、予防医療や一般診療から専門的な診断・治療まで幅広く対応できることです。院内には、内科・外科をはじめ、皮膚科、循環器科、呼吸器科、泌尿器科、歯科、腫瘍科の獣医師が在籍しており、必要に応じ連携しながら診療を行っています。また、大学付属動物病院レベルの検査・診療体制を整えていることも強みですね。エックス線検査や超音波検査、内視鏡、エックス線透視装置などを備えており、多くの検査を院内で行うことができます。例えば呼吸器疾患では、気管や喉の動きをリアルタイムで観察することで、原因の特定や適切な治療につなげています。実際に、健康診断やワクチン接種だけでなく、「咳が続く」「呼吸が苦しそう」「原因がわからず不安」といったお悩みを抱えた方や、セカンドオピニオンを希望される方も多く来院されています。

呼吸器診療には、どのようなお悩みを抱えた方が来院されるのでしょうか?

「咳がなかなか治らない」「呼吸が普段より速い気がする」「ゼーゼー、ヒューヒュー音がする」「苦しそうに呼吸している」といった症状をきっかけに受診されるケースが多いですね。中には「年齢のせいだと思っていた」「興奮しやすい性格だから仕方ないと思っていた」という方も少なくありません。呼吸器疾患は進行すると動物の負担が大きくなりますが、早期に原因を見つけて治療につなげることで症状の改善が期待できる場合もあります。「少し気になるな」という段階でも気軽に相談していただきたいですね。

幅広い観点から原因を探り、慎重に診断を行う

早期発見のために、飼い主さんが注目すべきサインはありますか?

咳が繰り返し見られる場合や、安静にしているのに呼吸が速い場合は一度ご相談いただきたいですね。当院では安静時の呼吸数が15秒間で10回を超えている場合を一つの目安としています。また、口を開けて呼吸している、呼吸のたびにおなかが大きく動いているといった症状が見られる場合は、できるだけ早めの受診をお勧めします。結果的に異常がなければそれが一番ですので、「いつもと少し違う」と感じた段階で相談していただければと思います。

どのような呼吸器疾患を診ることが多いですか?

犬では気管虚脱や慢性気管支炎、短頭種気道症候群、肺炎などが多く見られます。気管虚脱はチワワやポメラニアンなどの小型犬に多く、「ガーガー」という特徴的な咳が見られることがあります。一方、猫では猫喘息や慢性気管支炎が代表的です。猫喘息は毛玉を吐こうとしているように見えることもあり、見逃されるケースも少なくありません。また、呼吸器症状の原因が循環器疾患や腫瘍性疾患であることもあるため、症状だけで判断せず、さまざまな可能性を考えながら診断を進めています。

原因の特定が難しいケースもあると思いますが、どのように診断を進めているのですか?

当院では、複数の検査結果を組み合わせながら原因を丁寧に探っていくことを大切にしています。呼吸器疾患は症状が似ていても原因が異なることが多く、咳一つ取っても気管の病気なのか、肺の病気なのか、あるいは心臓など別の臓器が関係しているのかを見極めなければなりません。そのため、身体検査から始まり、エックス線検査や超音波検査、血液検査などを必要に応じて組み合わせながら総合的に判断しています。また、より詳しい評価が必要な場合には、内視鏡検査やエックス線透視検査などを行い、症状の原因を追究しています。当院には各分野を得意とする獣医師が在籍していますので、診断に迷う症例については院内で意見交換を行うことも少なくありません。画像検査の結果だけで判断するのではなく、それぞれの専門的な視点を持ち寄ることで、より精度の高い診断につなげています。

動物と飼い主に寄り添う、優しい診療をいつまでも

動物や飼い主さんと向き合う上で、大切にしていることは?

動物と飼い主さんの双方が納得できる診療を行うことです。検査結果や治療方針について専門用語だけで説明するのではなく、なぜその検査が必要なのか、どのような選択肢があるのかを丁寧にお伝えし、一緒に最善の方法を考えるよう心がけています。動物たちは自分で症状を説明することができません。そのため、飼い主さんからお聞きする普段の様子や些細な変化が診断の大きな手がかりになります。「こんなことを相談していいのか…」と思うようなことでも、遠慮なく話していただきたいです。当院では「時間だからここで終わり」という考え方ではなく、動物と飼い主さんが安心できるところまで向き合うことを大切にしてます。つらい思いをして来院してくれた動物と、私たちを頼ってくださった飼い主さんの期待に応えられるよう、スタッフ全員で寄り添う診療を心がけています。将来にわたって「ここに相談して良かった」と思っていただける存在でありたいですね。

早期発見や重症化予防のために、飼い主さんが日常でできることはありますか?

最も大切なのは、普段の状態をよく知っておくことです。呼吸器疾患は、ある日突然重症化したように見えても、実はその前からサインが現れていることが多いので、日常のちょっとした変化に早く気づくことが大切です。また、咳や呼吸の異変が見られた際には、スマートフォンで動画を撮影しておくことをお勧めしています。診察室では症状が出ないこともあるため、ご自宅での実際の様子を確認できると診断の大きな助けになるんです。さらに、定期的な健康診断を受けることも重症化の予防につながります。動物は体調の変化を隠してしまうことが多く、特に高齢になると呼吸器疾患だけでなく、心疾患や腫瘍などが関係している場合もあります。日頃の観察と定期的なチェックによって異常を早期に発見し、その子が少しでも長く快適に過ごせるようお手伝いできればうれしいですね。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

獣医療は日々進歩していますので、私自身も院内外の勉強会への参加や情報交換を継続しています。新しい知見や治療法を積極的に学び、診療に還元していくことも獣医師として大切な役割だと考えています。ただ、どれだけ新しい知識や高度な医療があっても、飼い主さんに伝わらなければ意味がありません。だからこそ、当院では最新の知見を取り入れながらも、できる限りわかりやすい言葉で説明し、飼い主さんが安心して治療に臨めるよう努めています。「時間だから終わり」という考え方ではなく、動物と飼い主さんが安心できるところまで向き合うことも大切にしています。これからも、一つ一つの診療に真摯に向き合い、「ここに相談して良かった」と思っていただける動物病院であり続けたいですね。

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