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嶋村 健太郎 院長の独自取材記事

南砂どうぶつ病院

(江東区/南砂町駅)

最終更新日: 2025/04/23

江東区の南砂・北砂エリアで、35年以上にわたり動物たちの健康を見守ってきた「南砂どうぶつ病院」。2代目院長の嶋村健太郎先生は、勤務医時代から変わらず「飼い主さんとワンちゃん猫ちゃんが、安心して暮らすためのお手伝いをしたい」との思いで診療を行っている。循環器や内分泌系の病気、腎臓病、皮膚病、腫瘍などの内科疾患を中心に、犬と猫の健康を総合的にサポート。かかりつけ医として生涯の健康を維持するために基本的にすべての症例を網羅しつつ、必要に応じて専門病院への紹介も随時行い適切な治療につなげている。優しい人柄で、動物に深い愛情を持つ嶋村院長に話を聞いた。(取材日2025年4月4日)

飼い主と動物が幸せに暮らすためのサポートを

先生はなぜ獣医師をめざしたのですか?

手に職をつけたかったことと、動物が好きだったことが大きな理由です。また獣医師が主役の漫画を読んでいたり、叔父が獣医師だったりしたこともあってこの職業を選びました。私自身は動物と暮らしていなかったのですが、祖父母が犬を飼っていたので、いつも散歩や食事の世話をしたりとかわいがっていましたね。学生時代の後半は放射線学の研究室に所属して、主に呼吸器疾患や腫瘍の分野で研鑽を積みました。2007年に当院に入職し、その後に院長職を引き継いで現在に至ります。

長くこの場所で動物たちを見守ってこられたのですね。

そうですね。勤務医時代も含めるともう18年がたちました。私は川崎市の出身なのですが、今ではこの場所にとても愛着を感じています。私が診療を始めた頃と比べて、医療機器や治療法など、獣医療はとても進歩しています。同様に飼い主さんの知識や意識も高まり、求められるレベルが年々上がっていますね。勤務医時代から変わらぬモットーは、受診されるすべての飼い主さん、そして家族であるワンちゃん猫ちゃんが、安心して暮らすためのお手伝いをすること。当院は一次診療を担うかかりつけ医ですから、獣医療の窓口になるようなクリニックをめざして診療を行っています。

これまで診療してきた中で、印象に残っている出来事などはありますか?

つい先日亡くなったワンちゃんのことです。私がこの場所で獣医師としての第一歩を踏み出し、初めて担当したワンちゃんでした。18年前の初めての診察での飼い主さんとのやりとりを鮮明に覚えていて、まだ小さなその子がワクチン接種に来た時、お恥ずかしながら私はその犬種についての知識があまりなく、「どのくらい大きく育つのだろう」という飼い主さんの疑問に明確に答えられませんでした。後から成犬で5~6キロ程度の犬種だと知りましたが、その子は11キロにまで成長しました。その後もことあるごとに通ってくださり、シニア期には多少病気にはかかったものの長く幸せに暮らして、最期は老衰のような形で亡くなりました。やはり動物が亡くなる姿を目にすることはとてもつらいものです。ですがワンちゃんの一生に寄り添うことができ、飼い主さんからも感謝の言葉をいただけて……。こちらこそ、飼い主さんとワンちゃんに感謝の気持ちでいっぱいです。

診療の窓口として、基本的にすべての症例に対応可能

現在の診療体制を教えてください。

獣医師は私ともう一人、2人体制で犬と猫の健康を総合的にサポートしています。循環器や内分泌系の病気、腎臓病、皮膚病、また腫瘍は大学での研究テーマでもありましたし今も得意分野です。以前、当院に腫瘍を専門とする先生が在籍していて、その先生からも多くのことを学びました。一通りの検査や比較的重症度の低い手術は院内で対応できますし、手術後に入院した子の様子は気になってついつい夜中も確認してしまいますね。専門的な検査や治療が必要な際には、無理に抱え込まずに他院へスムーズにご紹介します。かかりつけ医として症状をしっかりと見極めて、適切な治療につなげています。

腫瘍の早期発見のために、飼い主にできることはありますか?

これは人間と同じで、がんの早期発見のためには定期的に健康診断を受けることが大切です。見た目から飼い主さんが気づけることは少ないのですが、例えば急激に体重が減ってきた場合は要注意。そのほか、以前よりも水をたくさん飲む、おしっこの量が多いなど「おかしいな」と感じたらすぐに受診してください。常に接している飼い主さんが変だと感じたならば、腫瘍に限らず、何かしらの病気が隠れているサインかもしれません。

皮膚病についても教えてください。

皮膚病は猫よりも犬に多く見られ、アトピー性皮膚炎やアレルギー症状はもとより、細菌による感染症も目立ちます。皮膚には普段から皮膚常在菌という菌が存在していますが、体調を崩して免疫力が落ちると、この菌が異常繁殖して皮膚病を発症してしまうんです。症状としては、痒みやフケが出たり、皮膚に赤い発疹ができたり、毛が大量に抜けるなど。毛で覆われている犬や猫には、軟膏はあまり効果が期待できないため、当院では薬用シャンプーの使用をお勧めしています。

診療の際に心がけていることはありますか?

飼い主さんとよく話をすることです。お話をじっくりと聞いた上でわかりやすく説明や提案を行い、きちんと納得していただいてから治療するように心がけています。その子の性格によって治療のアプローチも変わりますから、その辺りも飼い主さんに確認が必要です。ワンちゃん猫ちゃんに接する際は、できるだけ刺激を与えないように。お名前を呼びながら、人間と同じように対等に接するようにしています。また、私がこうして診療に専念できるのは、受診環境を整えてくれるスタッフたち、そして理解ある妻のおかげです。院内に寝泊まりすることも多く、家庭が疎かになりがちな私ですが、それを支えてくれる妻には本当に感謝しています。

同じ病気でも、その子によって「ベスト」は変わる

これまで多くの動物たちを診てきて、何か感じていることがあればお聞かせください。

同じ病気であっても、その子の性格や飼い主さんの生活状況、また犬種などによってもベストな治療法は変わるのだと常々感じています。多様な状況やご要望に応えられるだけの選択肢を提示できるクリニックでありたいですね。また最近ではインターネットなどで情報を収集する方も多く、薬について質問を受けたり、飼い主さん側から治療法を提案されることもあるほどです。ですが治療法そのものは良くてもその子に合うとは限りませんし、そもそも本当にその病気なのか表面上ではわかりにくいことも多々あるんです。獣医師として正しい情報をお伝えできるよう、またご理解いただけるよう、コミュニケーションを十分にとりながら診療を行っています。

情報収集も積極的にされているそうですね。

東京都獣医師会では行政との連携や防災訓練、犬の集合予防注射などに取り組んでおり、私もその一員として参加しています。その際に先生方と情報交換を行うことも多いです。医療は日進月歩ですから、ひと昔前に「問題ない」とされていたことが、実はそうではなかったという例は多々あります。新たな医療情報にアンテナを張り、私自身が正しい知識を身につけて、飼い主さんにわかりやすくお伝えできるよう努めています。

最後に、動物と暮らす読者へメッセージをお願いします。

ワンちゃん猫ちゃんと、できるだけたくさんコミュニケーションをとってください。叱るよりも褒めて良いところを伸ばしてあげたほうが、その子もきっと幸せを感じるでしょう。毎日話しかけたり触れ合ったり、その中で「おかしいな」と思うことがあればお気軽にご相談ください。一度院内の雰囲気をご覧になって「ここならば」と思っていただけたら、一緒にその子の健康と幸せな暮らしを守っていきましょう。

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