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元気に質良く長生きするために 定期健診の費用や時間をレポート

久山獣医科病院
(豊島区/巣鴨駅)
最終更新日: 2022/04/11


人間の高齢化はよく話題になるが、動物の高齢化を気にする人はあまり多くない。だが、人間と同じように定期健診を受けることで、愛犬・愛猫の病気を予防し健康に長生きすることができる。久山獣医科病院の久山昌之院長も、そういった考えから定期健診を勧めている。人より病気の進行が早い動物はなおさら重大な病気の早期発見と適切な治療が大切。愛する家族の長生きに少しでも思いをもつ人には、一度定期健診の流れをご覧いただき、足を運んでほしい。(取材日2015年7月13日)
目次
気になるポイントについて聞きました!
Q.何歳から定期健診を受ければいいのでしょう?
A.4〜5歳くらいなら年に一回、シニアに入る7〜8歳からは年2回受けるのが理想的ですね。他に持病がある場合や、「ちょっといつもと違うかも」と違和感を感じたら早めに検査を受けたほうがいいでしょう。Q.基本的な定期健診だと、費用や時間はどの程度かかりますか?
A.体格などにもよりますが、当院では平均して2万円から2万5000円程度です。1時間くらいで終わることが多いですね。動物の緊張や興奮、検査結果によりもう少し長くなることもあります。Q.異常や疾患が見つかった場合はどうすればいいでしょうか?
A.より詳細を調べるための検査が必要になります。その結果により、どのような対処が良いか判断します。生活や食事の改善、内科治療や外科治療など、適切な治療法や予防法を提案します。
流れをステップで紹介します
1来院〜問診
まず問診表を書き、その後先生に日頃の様子や生活習慣、最近おかしな行動や気になることはないか、飼い主さんの視点で動物の様子を事細かに話していく。そのため、日頃最も多く動物と接している人が来ることが重要。
2触診・視診
飼い主さんから聞いたことを参考にしながら、眼や皮膚の異常がないかを診察していく。動物の体を見たり触ったりすることで、がんなどの腫瘍の一部を発見できることもある。
3血液検査
動物の既往症や普段の様子を参考に、どの程度詳しく調べるかを飼い主さんと相談。しっかり説明も受けて、その状況に合った血液検査を実施する。強引に高額な検査をされるわけではないので、安心して受けられる。
4X線検査
角度や姿勢によって臓器の写り方が変わってしまうため、正しく保定して撮ることを重要視している。大型犬などの場合は、より多くの人数で保定し、確実に撮影を行う。
5診断結果の説明
結果はその日中に先生から説明を受けることができる。血液検査やX線写真を見ながら、異常の有無や今後の通院・再検査等の必要性などを聞ける。動物に負担がないよう、一度帰宅して、後からあるいは後日飼い主さんのみで検査結果の相談も可能。
動物病院からのメッセージ

久山昌之院長
「検査は動物との会話」だと思っています。動物と直接話すことはできませんが、その代わりに検査結果がいろいろなことを教えてくれますから。「犬や猫は痛みに強い」といわれますが、表に出さないだけです。ですから、ぱっと見てすぐわかるような状態だと、相当症状が進んでいるということが少なくありません。症状が軽いうちに治すためにも、人知れず苦しむ動物を助けるためにも、飼い主さんには定期健診を受ける習慣をつけていただきたいですね。
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