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福岡 淳 院長の独自取材記事

西荻動物病院

(杉並区/西荻窪駅)

最終更新日: 2023/01/22

JR中央・総武線西荻窪駅の北口から徒歩約7分。商店街の一角、日当たりの良い十字路に「西荻動物病院」はある。1983年に西荻窪で開業し、2015年6月に現在の場所に移転。犬と猫がお互いに居心地の良い距離で診察を待つことができるよう、ガラス張りの明るい待合室とレンガと木目の落ち着いた待合室、2ヵ所のスペースを設けるなど、動物への配慮がうれしい犬、猫専門の動物病院だ。同院を統括する福岡淳院長は、同院と分院の「上石神井動物病院」でも所属する獣医師の指導などを行う。一つ一つ丁寧に言葉を選びながら話す福岡院長に、獣医師としてのこれまでの歩みや同院の診療方針、今後の展望などを聞いた。(取材日2018年1月23日)

ペットのより良い生活、QOLを上げるための診療を

日当たりが良く、とても居心地の良い待合室ですね。

2015年の6月に現在の場所に移転し、処置室、診察室も個別に設けました。旧病院の頃から新しい設備を導入するようにしていたので、設備は変わりませんし、面積的にもさほど変化はありませんが、空間的には広く使いやすくなりましたね。場所が十字路にあるため入りやすいのか、移転後は新しい患者さんも増えています。ガラス張りのサンルーフがある待合室ではワンちゃん、受付前の待合室で猫ちゃんと、分かれて待つことができます。当院では、相談役の安川先生は予約診療、そして常勤の獣医師4人が日々の診療にあたっています。

どのような症状のペットが多いですか?

当院では、犬と猫のみを扱っています。ほぼ半々の割合で診療を行っていますが、若干、猫ちゃんが多いでしょうか。猫ちゃんですと、最近は慢性疾患が多い印象ですね。慢性腎不全の初期から難症例までさまざまです。動物も寿命が延びてきたため、腎不全だけでなく、心臓病や呼吸器疾患といった高齢疾患が多いですね。高齢のワンちゃんでは、人間でいう認知症に関連した疾患も時折見られますし、変形性脊椎症といって脊椎の変化から背中に痛みがあるワンちゃんも多くなっています。また、高齢の猫ちゃんでは、糖尿病、甲状腺機能亢進症といった内分泌系疾患もかなり見られます。人間と同じようにがんも増えてきていますね。

ワンちゃんや猫ちゃんも人間と同じなんですね。

最近では、動物の生活習慣病が話題になることが多いですが、当院に通っていただいている飼い主さんはどの方もペットの健康への意識が高く、とんでもない肥満のワンちゃん、猫ちゃんを見ることはない気がします。肥満が体に悪影響を及ぼす場合には、減量用の食事プログラムなどをご紹介することもあります。皆さん、家族同然で育てている方が多いので、われわれとしては、少しでも良さそうな方法があれば積極的に取り入れています。動物は人間よりも短命です。がんが転移している場合など時間が限られてしまう状況でしたら、その子にとって、つらい時間にならないよう、良い生活が送れるように、できることをしてあげたいです。元気になってもらうことが目標だけれども、穏やかな顔で最後を迎えられるような対応もできればと思いますね。

さまざまな状況に対応する動物病院

先生が獣医師を志したきっかけは何ですか?

物心がつく前から自宅で犬を飼っていたり、昔から動物が大好きだったことが、獣医師を志した第一の理由です。同じ獣医師である従姉妹の影響も大きいですね。従姉妹とは年が一回り以上離れており、私が小学生だった頃、彼女は獣医学部に通う学生でした。従姉妹から大学での授業の話などを聞いているうちにますます「獣医師になりたい」という思いが強まったのです。とはいえ、具体的に将来の仕事として決めたのは高校生の頃でしょうか。中学、高校に上がって他の職業に興味を惹かれたりもしましたが、最終的には小さい頃から憧れていた獣医師の道を選びました。

大学卒業後の歩みについて教えてください。

日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業後、長野県の動物病院や大学の研究室、また大学病院で勤めました。

こちらではどのような分野を専門とされているでしょうか?

当院では消化器内科や循環器内科、呼吸器内科などをはじめとする内科全般、また軟部外科、整形外科、神経外科などの外科全般、そして歯科を専門としています。避妊手術も実施しています。私の専門は消化器内科を含む内科全般。相談役の安川先生は整形外科などを含む外科を専門とされていますね。動物たちの状況に合わせて使用できるよう、尿検査機から心電図、内視鏡、超音波診断装置、全血球計算機、顕微鏡、血液検査装置、生化学自動分析装置、遠心機、半導体レーザー、超音波スケーラー、血液透析機、高圧酸素治療器、腹腔鏡装置など、さまざまな検査や治療機器を導入しています。

進化する医療の情報収集を心がけ日々の診療に生かす

診療で心がけていることを教えてください。

飼い主さんが話しやすい雰囲気づくりですね。私が一方的にしゃべるのではなく、まず飼い主さんに言いたいことをすべて話していただく。お話をじっくり聞いた上で、こちらからいろいろなアイデアを提示してそこから選択してもらうようにしています。医院の混雑具合によりますが、できるだけ飼い主さんの環境やペットの性格、生活習慣などを詳細にお聞きした上での提案を心がけています。

先生はプライベートでもワンちゃんや猫ちゃんを飼っていらっしゃるそうですね。

自宅で4匹の猫を飼っています。飼っている猫はすべて野良から育てました。その中の1匹は、町で車にひかれて道路に倒れているところを発見したのが飼うきっかけでした。最初は死んでいると思い、道路の真ん中ではあまりにもかわいそうな気がしたので、移動させるつもりで抱き上げたところ、鳴き声を上げたんです。すぐにタクシーで病院まで運びましたね。里親に出すことも考えましたが、これも縁だと思い、自分で面倒を見ることにしたのです。それ以外の猫のうち、2匹は子猫のときから飼っているので何とかなつきますが、1匹はだいぶ大きくなってから飼ったので家庭内野良のような状態です(笑)。なでさせてくれるまでは大丈夫ですが、抱っこは嫌がりますね。猫だけでなく、2頭のパピヨンも飼っています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

治療法や検査法など、どんどん進化する医療に乗り遅れないよう知識を取り入れ、日々の診療に役立てたいですね。情報を頭の中に蓄積しておけば、患者さんの相談に合わせて「この方法がいいのではないか」と考えることもできますから、医療分野にこだわらず情報を取り入れていきたいと思います。われわれは動物のかかりつけ医として、ペットを最後の最後まで診ていき、飼い主さんを全力でバックアップさせていただきます。来院された時はもちろん、急を要するときは電話でも構いません。どんな些細なことでもいいので、気軽にご相談いただればと思います。

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