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中島 豪 院長の独自取材記事

チコラ動物病院

(府中市/武蔵野台駅)

最終更新日: 2023/01/22

京王線武蔵野台駅から徒歩で約3分、西武多摩川線白糸台駅から徒歩で約7分のところに位置し、2005年に開院した「チコラ動物病院」。南には多摩川、北には甲州街道があり、のどかな自然に囲まれた閑静な住宅街にたたずむ。中島豪院長は、「飼い主さんと共に悩み、考え、飼い主さんの思いを受け止めること」をポリシーとし、飼い主が納得いく治療法を提案。がん認定医の資格も取得し、腫瘍疾患の治療にも力を入れる。手術の際には術医や器具をすべて使い捨てにするなど、安全・安心の医療を心がけ、動物の痛みを和らげる「減痛手術」も必要に応じて行う。「これからも1匹1匹の動物としっかり向き合い、日々を重ねていきたい」と真摯に語る中島院長に、診療ポリシーや特徴、今後の展望について聞いた。 (取材日2016年5月26日)

がん認定医として腫瘍疾患の診療に力を入れる

今年で開院12年目になるのですね。

はい、そうです。当院は2005年に開院しました。日本大学農獣医学部卒業後、埼玉県三郷市の動物病院に約10年勤務している時に開業を思い立ち、今に至ります。藤沢市にある大学も三郷市の動物病院も川が近くにあり、のどかな雰囲気が気に入っていたことに加え、「大都会よりも小さな街で診療したい」という思いもありましたので、開業場所もこれらの視点で探し、ここ府中の場所に決めました。当院では犬、猫を診察しており、混合ワクチンや予防注射などの予防処置、去勢や避妊などの手術も行っています。ペットホテル、予約制のトリミングにも対応しています。開業以来、小さいながらも順調に運営を続けることができました。当院に足を運んでくれる飼い主さんに支えられていることを日々実感しています。

病院の理念について教えてください。

以前勤務していた動物病院の院長にすすめられ、診療のかたわら「がん認定医」取得のための研鑽を重ねて試験に合格し、獣医がん学会所属認定医の資格を取得しました。人間と同様動物も、高齢化に伴い、残念ながら腫瘍ができてしまった動物の多くはすでに高齢になっています。「最後に苦しい思いをさせたくない」と考える飼い主さんがたくさんいらっしゃいますので、腫瘍疾患をしっかりと診断し、外科治療や抗がん剤治療、緩和ケアなどを行っています。治療にはさまざまな選択肢がありますし、飼い主さんの考え方もさまざまですので、飼い主さんとじっくり話し合った上で、飼い主さんと動物ができるだけ幸せになれる方法を一緒に考えていくことを常に心がけています。

来院する飼い主さんはどのような方が多いですか?

近隣にお住まいの飼い主さんがほとんどですね。わんちゃんを連れてくる方が6〜7割、ねこちゃんを連れてくる方が3〜4割といったところです。この地で12年診療していますので、長い付き合いになる飼い主さんや動物もたくさんいらっしゃり、中には「先生におまかせします」とおっしゃっていただく方もいます。インターネットなどで僕ががん認定医であることを調べ、腫瘍疾患の子を連れて遠方からお越しくださることもあります。

動物の痛みをできるだけやわらげる「減痛手術」も

診療の際にご自身で心がけていらっしゃることを教えてください。

先ほども少し申し上げましたが、一人ひとりの飼い主さんと共に悩み、考え、飼い主さんの思いを受け止めることです。たとえば、「飼い犬や飼い猫が下痢をした」と診療に来られる場合でも、「どんな診療でもいいから施してほしいです」という方もいますし、「下痢止めの薬をもらえればいいです」という方もいます。飼い主さんの診療に対する考え方に加えて予算的な要素もかかわってくると思うので、要望をできる限り引き出した上で診療し、常に飼い主さんと動物に寄り添ってあげられる動物病院でありたいと思っています。もちろん、飼い主さんが希望する診療がうまくいかない可能性が高い場合はこちらから新たな治療法を提案するなど、医師、飼い主さん、動物相互の信頼関係を丁寧に育んでいきたいと思っています。

「減痛手術」とはどのような手術なのですか?

「減痛手術」は僕が作った言葉なのですが、できるだけ痛くないように行う手術を指します。具体的には、麻酔以外の薬も使うことで麻酔濃度の低下につながり、手術の時の痛みを減らすことができるのに加え、腫瘍疾患などリスクの高い症例の手術をより安全に行うことができるといったメリットがあります。当院ではさまざまな形での減痛手術が可能ですので、お気軽にご相談いただければと思います。また、手術に際しては、術衣や手術用手袋、縫合糸、気管チューブなどすべて使い捨てにしており、細菌感染をおこさないよう安心、安全な医療を提供するために取り組んでいます。苦しんでいる動物を救うのに一番良い状態であるように、また飼い主さんに後ろめたいことがないように、「目に見えない部分にも気をつける」というのが当院でとても大切にしていることですね。

腫瘍疾患以外にはどのような手術を行っていますか?

外耳炎がひどい動物の耳の外耳道を開いて、うみの処置をしやすくするための耳鼻科手術や、異物を飲み込んでしまった際の異物摘出手術をはじめ、全科にわたって行っています。想像しにくいかと思いますが、犬は、足の靭帯が意外と痛みやすいんです。人間は激しいスポーツをした時などに膝の靭帯を痛めることがありますが、犬は激しい運動をしなくてもさまざまな原因から靭帯を痛めることがあり、場合によっては切れてしまうことがあります。靭帯を痛めると、足を上げたまま歩いたり、ひきずったりして歩き方がおかしくなりますので注意してあげてください。当院ではこのような場合、必要に応じて手術を行っています。府中市内には東京農工大学医療センターなど2次診療が可能な病院もありますので、当院で手におえない症例の場合は随時紹介させていただいています。

動物と誠実に向き合う日々を重ねていきたい

獣医師をめざしたきっかけを教えてください。

長野で生まれ育ち、小さい頃から自宅の近くに馬やヤギ、ニワトリなどたくさんの動物がいる環境でした。毎日の生活の中に、自然と動物がいたという感じです。当時、動物をテーマにしたドキュメンタリー番組の世界にも憧れていて、漠然と、「大きくなったら動物にかかわる仕事がしてみたい」と思ったことがきっかけですね。高校生くらいになって実際に将来の職業について考えた時に獣医という道を選び、獣医学部を受験することを決めました。動物病院を開くというと、自分の地元やゆかりのある土地を選ぶ方もたくさんいらっしゃると思いますが、両親はサラリーマンでしたし、この地に縁があったわけではないので開業当初は周りに知り合いもほとんどいませんでしたが、特に気にはなりませんでしたね。

お忙しい日々の中、休日はどのようにお過ごしですか?

自転車が好きで、休みの日はロードバイクに乗ってあちこち出かけています。ただ、休みは週に1日だけですし、飼い主さんから連絡が入ることもあるので、泊まりがけで出かけるのはなかなか難しいですね。長野の実家に帰省する時も、基本的には日帰りです。

今後の展望について聞かせてください。

これまでどおり、目の前の動物一匹一匹とていねいに向かいあい、日々を積み重ねていくだけです。動物医療は進歩していますので、わからないことや知りたいことは海外の専門書を読んだり獣医師ための情報サイトをみたりなど、さまざまな手段で最新の知識を取り入れ、診療に生かしていきたいと思っています。開業当初の気持ちを忘れず、小さな病院ならではのこまわりのきくてねいな医療を提供していきたいですね。今後は超音波の機械を自由自在に使えるようになりたいので、定期的にセミナーに通って勉強しています。研鑽も積み重ね、普段の診療の役に立てていきたいと思います。

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