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飯塚 修 理事長、高木 陽子 先生、鈴木 康之 先生の独自取材記事

川口グリーンクリニック

(川口市/川口駅)

最終更新日: 2024/01/16

イオンモール川口グリーンシティの敷地内にある、緑色の看板が目印の「川口グリーンクリニック」。光が丘動物病院グループの分院で、年中無休、夜10時まで診療し、駐車場はイオンモールの大駐車場を使うことができる。晴れている日は外のベンチに腰をかけて、くつろぎながら順番を待つ飼い主も多い。今回は獣医療主任の2人、高木陽子先生と鈴木康之先生にお話を伺った。「月に1回、ペットの爪切りのために来院される方も多いんですよ。そのときに診察も兼ねますので、そんなふうに気軽に来ていただけるとうれしいです」とお2人が口を揃えて話してくれる。お2人とも、幼少の頃から動物が大好きで、ずっと獣医師をめざしてきたという。同院は診療レベルの高さだけでなく、飼い主や動物への優しい声かけや待合室にコーヒーを用意するなど、おもてなしの心も際立っている。いつも多くの動物たちが来院する人気の秘訣を、飯塚理事長にもコメントをいただきながら、お2人にじっくりとお話しいただいた。 (取材日2014年9月30日)

地域のクリニックでも大学病院でもない、“1.5次医療”をめざして

開院の経緯を教えて下さい。

【飯塚理事長】当時、初めての試みである川口のショッピングセンターの一角で動物病院の経営という機会をいただき、光が丘動物病院としても新たな挑戦ができるという気持ちで挑ませてもらいました。本院がある練馬区光が丘で行っている獣医療が、他地域でも通用できるという自信もありましたし、正当な価格での獣医療を広めたいという飼い主様への気持ちもありました。

練馬区の「光が丘動物病院」の分院とのことですが?

【高木先生】はい、「光が丘動物病院」の院長が、当院と「とくまる動物病院」(板橋区)を含めた3院の院長をしております。トライアスロンを趣味とするようなバイタリティのある院長で、「少し重い症状があると大学病院を紹介され、予約で待たされるなど大変な思いをする飼い主さんがいる状況を、何とかしたい。地域の1次医療でも大学の2次医療でもない、1.5次医療を実現する動物病院を作りたい」と意欲に燃えて、当院を開業しました。近々都内にもう1院開院予定ですが、クリニック同士がお互いに連携し合いながらより充実した医療ができるよう、協力体制を敷いています。院長は基本的に光が丘動物病院におりますが、当院で難しい手術などの際は、院長自らが執刀しています。

貴院の特徴を、詳しく教えていただけますか?

【高木先生】一般的な皮膚疾患から、悪性腫瘍や心臓病などの重い病気、椎間板ヘルニアの手術まで、さまざまな疾患に対応しています。治療は薬だけに頼るのではなく、食事やシャンプーの指導、必要に応じてアロマテラピーや針治療など様子を見ながら、個々の症状にベストと思われる治療法を進めています。通院されているワンちゃん・ネコちゃんの飼い主さんがご用事の時は、ペットホテルとしてご利用いただくことも可能です。その際は常に体調を見ながら、状況によっては診察・治療をすることもできますので、お体の心配なワンちゃん・ネコちゃんも安心してお預けください。トリミングも承っており、ほとんどの用事は当院で済ませられると思います。 【飯塚理事長】獣医スタッフの配置も充実させ、経験のある獣医師も多くおります。もちろん難易度の高い手術は私の執刀となりますが、一般的な手術であれば川口グリーンクリニック勤務の獣医師でも十分対応できます。また、良い意味でスタッフの個性があふれています。特に、お子さんを持ちながらパートで勤務している先生や看護師さんもいるので、そういったところから親近感を感じてくれて、医療的な悩みだけでなく日常的な相談やお話をされていく飼い主様も多いようです。イオンモール川口内と立地がいいので利便性が高く、しかもレベルの高い獣医療も提供できるというところが川口グリーンクリニックの強みです。

まさに“至れり尽くせり”ですね!

【鈴木先生】ありがとうございます。そうなりたいと思って、日々皆で努力をしています。いつも診療をしている場所で手術や宿泊・トリミングなども済ませられると、ワンちゃん・ネコちゃんにとっても精神的な負担が少ないようです。当院はスタッフの人数も充実しているので、診察の際は必ずドクターの他に看護師がつきます。診察台の上で飼い主さんに「おさえてください」というようなことは一切ありません。クリニックというのは、ただでさえ嫌なことをやらなければならない場所なので、せめて飼い主さんやワンちゃん・ネコちゃんにはゆったりと気持ちよく、ひと時を過ごしていただけたらと考えています。

年中無休、夜10時まで診療し、スタッフ全員が優しく対応

スタッフの方の対応も素晴らしいそうですね。

【鈴木先生】私は大学時代に飲食業のアルバイトをしていたことがあるのですが、就職の際に当院のスタッフの対応ぶりを見たときは、接客業としての細かい心配りに「さすがだ」と思いました。飼い主さんに対する思いやり、動物に対して真摯に向き合う姿勢にも、感動を覚えました。もちろんクリニックですから、病気を治すということが第一の目的ではありますが、やはり飼い主さんやワンちゃん・ネコちゃんたちが気持ちよくひと時を過ごしていただくことも、とても大事なことだと感じています。そして、「また行ってみたいな」と思っていただけるクリニックになれたらと。

年中無休で夜遅くまで診療されているのは、飼い主さんにとってとても助かるのでは?

【高木先生】ええ、今はお忙しい飼い主さんがとても多いですし、病気に気づくのは決まって夜遅い時間なのですよね。そのときにクリニックが開いていないと、飼い主さんは夜間救急に行くなど、とても大変な思いをされます。当院には普段違うクリニックに通われている方も、夜遅い時間に診療に来られています。年末年始なども、突然体調が悪くなって「どうしよう」という時に、当院が開いていて良かったとおっしゃっていただくこともありますね。また、当院はイオンモール川口グリーンシティ内にありますので、検査でお待ちいただく間にショッピングやお食事をしていただくこともできます。「動物病院に行く」というような気負った気持ではなく、気軽に利用していただけたらうれしいですね。

グループ病院の良さはありますか?

【鈴木先生】そうですね。やはり3院がお互いにライバルでもあり、たりない点を補い合うパートナーでもあるという点でしょうか。難しい症例に関して相談する場合でも、当院のドクターだけでなく他院のドクターのアドバイスを聞くことができるのも、大きなメリットです。また、最近も東京大学で開かれた研修に私が参加しましたが、学んだ内容はグループのドクター全員にフィードバックしました。新しい知識を得る環境も、ひとつの個人医院に比べて恵まれていると思います。そしてやはり、院長の存在が大きいですね。大学病院に紹介しなければ難しいような症例も、院長が執刀することで手術を行うことができるので、飼い主さんも安心なのではないでしょうか。群馬や福島などから、地域で手術が行えないとのことで、当院のホームページを見て来られる方もいらっしゃいます。

理事長から見た、高木陽子先生、鈴木康之先生の良さは?

【飯塚理事長】高木先生は、獣医師としての技術・知識が高いだけでなく、人としてもとっても魅力的な先生です。その証拠に多くの飼い主様からの信頼を得ていて、彼女の診察日には行列ができてしまうほどです。また、スタッフからの信頼も厚く、川口グリーンクリニックには無くてはならない先生です。鈴木先生は、獣医師でありながら飼い主様の立場にたって気持ちや悩みなども多くくみ取ってくれる、とても飼い主様想いの先生です。また、自分の知識や技術を高める事だけでなく、川口グリーンクリニックのリーダーとしても現在奮闘中で、グリーンの将来を担う存在になってくれることを大きく期待しております。

爪切りのような小さなことでも、気軽に来院を

先生が獣医師をめざされたきっかけは? また、光が丘動物病院グループに入られたきっかけは?

【高木先生】私は幼い頃から大の動物好きで、家では犬を飼っていのですが、「この子のためならどんなことでもしてあげたい」と思うほど好きでした(笑)。小学校の卒業文集には、すでに獣医師になりたいと書いていましたね。当院で働き始めたのは、主人の仕事の関係で埼玉に転居したこともありますが、院長の人柄や診療方針にも惹かれました。 【鈴木先生】私も子どもの頃から家で犬や小鳥・ハムスターなどいろいろな動物を飼っていて、動物はいつも身近な存在でした。動物たちが歳をとって病気になった時、何とかしてあげたくても何もできない自分が悲しく、「将来は獣医師になって動物たちを助けてあげたい」とずっと思っていました。その後、獣医学部を卒業してすぐ当院に入ったのですが、診察のスタイルや治療に至るまでのプロセスにとても共感したことが、入れていただいた大きな動機です。

今まで仕事をされてきて、心に残るできごとはありますか?

【鈴木先生】当院で治療をされていて、できる限りの努力はしたのですが、残念ながら亡くなってしまったワンちゃんがいました。その時の飼い主さんの気持ちを思うと今でも胸が痛みますが、私たちも本当に辛かったです。遠くから通われていましたし、もう来てくださることは無いかも知れないと覚悟しておりました。ところが、その方が新しくワンちゃんを飼われて、また当院に来てくださったのです。そのときは本当にうれしかったですね。愛犬を失うという悲しみを体験されながらも、私たちを信頼してくださっていたのですから。「今度はどんなことがあっても私たちの手で守って差し上げたい」と、そのとき心から誓いました。

ドクターズファイル読者に向けて、メッセージをお願いします。

【高木先生】いま悪性腫瘍や心臓疾患にかかるワンちゃん・ネコちゃんがとても増えています。遺伝的なものや体質もありますが、医療の進歩などによって、ガンや心筋梗塞になる年齢まで生きるようになったことも要因としてあります。そうした疾患のリスクを減らすためには、日頃から検診を受けられて健康管理に気を配ることが大切です。「爪を切ってほしい」というような小さなことでまったくかまいませんので、どうぞいつでも気軽に当院にお越しください。できれば月に1回のご来院をお勧めします。 【鈴木先生】動物は言葉がしゃべれませんが、できるだけ辛さや不快感を取り除き、安心して帰っていただけるよう私たちも全力を尽くしています。治療法はひとつではありません。その子その子によってベストの治療を、ご家族の希望などもお聞きしながらご提示させていただきます。可愛いワンちゃん・猫ちゃんの健康を、私たちと一緒に末永くキープしていきましょう。

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