長年この地で多くの飼い主から信頼を寄せられてきた「かんじ動物病院」は、2019年2月に県道一号線上矢切交差点近くに新築移転した。新たに駐車場を増設。明るいオレンジのテーマカラーやシンボルキャラクターの「かんじ犬」はそのままに、検査機器や手術室、犬と猫で分けられた待合室と診察室、ペットホテル、トリミングなど西川寛治院長の思いを具現化した新院が完成した。院内もパステルカラーが使われ、明るく清潔なイメージ。診察室は犬用が4室、猫・小動物用が2室設けられ、2頭同時手術が可能な手術室に設備が整えられている。新築移転に際しての思いなど、さまざまな話を西川院長に聞いた。
(取材日2019年2月14日)
―カフェ風の外観で、明るくてすてきな動物病院にリニューアルされましたね。
私と妻の2人で、約16坪の小さなテナントで始めた「かんじ動物病院」ですが、ありがたいことに多くの飼い主さんに信頼していただいて、ここまで来ることができました。すべては飼い主さんの笑顔と、大切な動物たちの元気な姿が見たくてしてきたことですが、少しずつ私たちの夢をかなえることができました。2019年2月に新しくなった当院では、ご要望の多かったペットホテルやトリミングサービスも規模を拡大しましたし、犬と猫・小動物で待合スペースを分け、診察室も別々に設けることができました。具合の悪い時はペットも飼い主さんも不安が大きいと思いますが、少しでも快適に診察をお受けいただけたら、と思っています。また私の念願だったスタッフ用の空間も確保。獣医師には専用の机を、スタッフには広いスタッフルームを用意することもできました。
―検査機器や手術室、電子カルテのシステムなど機器がそろっています。
新しい当院を建てるにあたっては、これまでの私の思いだけでなく、スタッフたちが出してくれたたくさんのアイディアが生かされています。一番最初に開業した当時は、自分で一つの動物病院を作り上げたという思いが強かったのですが、今回の新築移転はスタッフ全員で総力を挙げて作り上げた、という感じです。獣医学の世界はとても進歩が早く、多種多様な治療方法が日々生み出されています。その中で診療を行うためにはさまざまな検査なども必要となってきます。そのために16列マルチスライスCT、超音場診断装置、デジタルエックス線画像診断システム、動物用内視鏡などの設備を整えました。加えて今回は電子カルテシステムを採用し、飼い主さんへのよりわかりやすいご説明やスピーディな診察を実現していきます。また手術室は2頭同時に行う設備を整え、処置室も別に確保。手術までにお待たせする時間を短縮できると考えています。
―他の動物病院からのご紹介で来院されるケースもあるのですね。
これだけの設備を整えているところは数が少ないらしく、ご紹介での来院は多いですね。しかし当院は、専門的で高度な二次診療をめざす動物病院では決してなく、あくまでもかかりつけ医として飼い主の皆さんにとって身近な存在でありたいと思っています。なんでも相談でき、いざという時は高度な医療を提供できる場所をめざしています。新築移転にあたっては、診療スペースだけでなく予防医療のお話やしつけなどに関するセミナーを開けるスペースも用意しましたし、ペットホテルやトリミングのための設備も整えました。病気だけでなく、日頃から美容やしつけ、栄養管理などなんでも相談いただきたいと思っています。
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