学芸大学駅から徒歩5分、青色を基調とした「学芸大学ペットクリニック」がある。これは宮坂聡院長のこだわりで「爽やかに目立ち、清潔感がある」色だからなのだそうだ。ガラス張りになっているため、トリミングをしている姿が覘け、立ち止まる人も。院内に入ると診察室のドアに備えつけられた窓は肉球の形に抜かれていて、かわいらしい。クリニックの周辺ではペットを連れて散歩している人をよく見かけ、宮坂院長は「動物の医療に対して理解のある飼い主さんが多く、医療を提供するわれわれとしてもやりがいがあります」と話す。その他にも誠実な思いを聞かせてもらった。
(取材日2016年7月29日)
―大学時代について教えてください。
在籍していたゼミの教授が、いろいろな体験をさせてくださったんです。いろんな種類の学会に参加させてもらえたり、新宿の国立感染症研究所での勉強会に連れていっていただいたり、学部生という立場や獣医学という分野の垣根にとらわれず、やればいろんなことに挑戦できるんだと身をもって伝えてもらえたのは、貴重な経験になっています。
―開院するにあたり、学芸大学という地域を選んだ理由は何ですか?
自分自身が世田谷区の出身だったこともあり、東京の比較的中心部で開業したいと考えていました。世田谷、目黒の近辺で物件を探していて当院の場所に行き当たったということです。姉がこの近辺の高校に通っていたので、前から「良い雰囲気の町だ」と知っていたことも、決断するポイントになりました。開院してみて、ペットを飼っている方が多い地域という印象があり、飼い主の皆さんの意識が高く、必要ならば、時には多少コストがかかる治療法も選択していただきやすいという点では、医療者としてのやりがいを感じています。一軒家が多いという印象があったのですが、一人暮らしでマンション内でワンちゃんや猫ちゃんを飼っている飼い主さんもおられて、それぞれのライフスタイルに合わせた治療の選択肢を提供できるという点でも、やりがいがある地域ですね。
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