2016年3月に開院した、目黒通り沿いにある「自由が丘アニマルクリニック」。犬用と猫用で待合室が分かれており、動物がストレスなく過ごせるようにさまざまな配慮がなされている。入口ではスタッフが明るく出迎えてくれるため、終始笑顔の絶えない和やかな雰囲気が院内に漂っている。そういった院長の西森照平先生を含めたスタッフ全員の取り組みが信頼を呼び、開院して間もないながら早くも動物と飼い主から慕われているという。その証拠に散歩帰りにふらりと立ち寄ろうとするペットも多いようだ。診療ではコミュニケーションを大切にしている西森院長。そんな西森院長に医師をめざした経緯からこの地での開業に至るまでたっぷりと話してもらった。
(取材日2016年8月5日)
―獣医師をめざしたきっかけを教えてください。
私は三重県の自然の中で育ち、家では小さい頃から、犬、猫、レース鳩、カモ、リス、ハムスターなど昆虫、魚などさまざまな生き物を飼っていました。そんな幼少期を過ごしたあと、生き物についてもっと深く学びたいと思ったのがきっかけです。その夢は両親も応援してくれましたし、中学生になる頃には獣医師になりたいと周りに公言していました。大学では獣医高度医療学教室に在籍し、主に肝臓病や循環器について学びました。そこでは素晴らしい恩師に出会うことや、獣医師としての基礎を作り上げることが出来ました。
―開業する場所はどのように決めましたか?
自分の住みたいと思う場所に動物病院を開きたいと思っていました。この辺りは心地良い緑と水辺に囲まれ、散歩をされている飼い主さんとワンちゃんも非常に優しい表情をされています。その雰囲気に「自分もここに住めたらいいな」と、魅力を感じました。そして、縁あって現在の場所を見つけ、開業となりました。いざ開業してみると、飼い主さんは本当に親切な方たちばかりだということをより実感しました。動物も飼い主さんに似てとても穏やかなので、飼い主さんと動物たちに恵まれているなと日々感謝しながら診療をしています。
―どのような病院にしようと思いましたか?
動物にとって、病院は嫌なことをされることが多い場所だと思います。そこでできるだけそのイメージを払拭し、診察室に慣れてもらうために、気軽に立ち寄れる病院にしたいと思いました。飼い主さんには、体重を測るだけでも、散歩のついでにおやつをもらいに来るだけでもいいので、普段からできるだけ寄っていただくようにお願いしています。また、当院では8のつく日は無料で歯磨きをするなど、こちらからも来てもらいやすいきっかけをつくっています。今では、病院の前を通ると、離れたがらない子もいるほどです。
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