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野上 茉莉子 院長の独自取材記事

きら星動物病院

(所沢市/所沢駅)

最終更新日: 2023/01/22

「ワンちゃんや猫ちゃんは言葉を話せません。だから私たちが異変に気づいて対処してあげないと」とほほ笑む表情に、動物に抱く深い愛情が感じられる「きら星動物病院」の野上茉莉子院長。「具合の悪い子がすぐに治療を受けられるように」と週7日診療に力を入れ、夜間の救急病院が開く直前の午後8時まで診療を行っている。緊急時は夜間でも電話で対応する徹底ぶりからは、家族の一員であるペットを責任を持って救いたいという、熱い思いが伝わってくる。2016年9月にオープンして1ヵ月。白を基調にした明るい院内で、「いつでも開いていて、気兼ねなく通える、地域にねざしたクリニックにしたい」とにこやかに話す野上先生に、獣医師になったきっかけや、診療に込めた思い、今後の展望を聞いた。 (取材日2016年10月14日)

週7日診療で、ペットの体調の異変にいち早く対応

素敵な院名ですね。何か由来があるのでしょうか?

オーストラリアのシドニーに、キララという町があります。中学時代、親の仕事の関係で住んでいた、緑あふれるのどかな町です。キララとは、オーストラリアの先住民族の言葉で「always be there」という意味なのですが、「星」を意味することもあるんです。この二つの言葉を合わせ、「いつでもそこに行けば大丈夫」「元気になって輝きを取り戻してもらいたい」という思いを込めて、きら星動物病院と名付けました。

獣医師を志したきっかけと、開業までの経緯を教えてください。

子どもの頃、犬を飼いたかったのですが、親が許してくれなかったんです。ある日、どうしても飼いたいと言う私に母が、「自分で見られるようになってからにしなさい」と言ったんですね。母は「面倒が見られるようになったら」という意味で言ったのですが、幼かった私は「そうか、自分で犬の病気が治せるようになったら飼えるんだ!」と思って、「じゃ、獣医師になろう」と(笑)。そして「犬を飼いたい」という思いをずっと抱いたまま、大学は北里大学獣医畜産学部獣医学科に入学しました。卒業後は埼玉県内の動物病院に勤務していたのですが、私が生まれ育った所沢で、地域に密着した診療を行いたいと思うようになり、開業を決意しました。

どのような症状での受診が多いのでしょうか? 

近隣のマンションに住む、40代から50代の女性が、高齢の犬・猫を連れて来院されることが多いですね。症状としては、血尿などのおしっこの症状や吐き気など。あとは、各種予防接種や健康診断、爪切り、足裏のバリカン、毛玉取りなど日々のケアで来院される方もいらっしゃいます。皆さん、ペットを家族の一員としてとてもかわいがっていて、健康診断にも興味を持つなど、意識が高い印象を受けます。

体調の異変にいち早く対応できるよう、「週7日診療」を行っているそうですね。

休診日があると、具合の悪い子がすぐに治療を受けられないという不便が生じます。家族の一員である大切なワンちゃんや猫ちゃんの体調の異変に、すぐに対応できるように週7日診療にしました。今は開業直後で人手が足りず、金曜日と日曜日の午後は休診になっているのですが、近いうちにその時間帯も診療できるようにしたいですね。

町のかかりつけ医として、オールマイティーに診療

午後8時まで開いていて、急変時は夜間も電話で対応してもらえると聞きました。

所沢には、夜間の動物病院もあるのですが、だいたい受付は午後9時からなんです。なので、午後7時に終わってしまうと、飼い主さんを待たせることになってしまう。夜間の病院に行く方は、ペットの症状がとても心配で、少しでも早く診てほしいわけですよね。当院が午後8時まで受け付けて、そこからさらに治療が必要な場合は、夜間の病院をすぐに紹介できるようにしています。もちろん、ペットの急変時は夜間でも、電話をいただければ可能な限り対応できるようにしています。

獣医師として、日々の診療で心がけていることをお聞かせください。

時代とは逆行するかもしれないですが、専門分野で絞り込まず、オールマイティーに診療したいと思っています。「この分野は苦手だから、ほかに行ってください」ということはしたくない。町のかかりつけ医として、どんな症状も責任を持って診療する獣医師でありたいですね。診療で心がけている点は、ワンちゃんや猫ちゃんの負担にならない治療です。その子の状態によっては、治療自体が負担になることもあるので、状態を見極めて対応するようにしています。また、飼い主さんが納得のいく診療を行いたいので、エコーやレントゲンの画像は、飼い主さんと一緒に見るようにしています。詳しく説明し、治療の選択肢を提示し、飼い主さんと一緒に学び取り組んでいく。予防も検査も治療も、正解は一つではありません。飼い主さんとのコミュニケーションを大切に進めていきたいですね。

患者さんとの心に残るエピソードを教えてください。

獣医師になりたての頃、2歳のチワワを担当したときのことです。その子が来た時には、余命も長くない状態だったのですが、飼い主さんとともに、その子の負担にならないできる限りの対応を行いました。最終的に亡くなってしまったのですが、あの時、まだ若い私を信頼し、治療を任せて下さった飼い主さんには、今も深く感謝をしています。

病気の早期発見のため、1年に1回は定期健診を

お休みの日はどのようにお過ごしですか?

映画が好きなので、映画館にはよく行きます。あと、午後の診療がお休みの時は、飼っている犬たちをドッグランに連れていきます。そこで犬たちと遊んでいると、リフレッシュできますね。

開院して1ヵ月が経ちました。これからどのようなクリニックにしていきたいですか?

看護師さんとトリマーさんを増やし、より充実した体制で治療に臨みたいですね。トリミングの希望も多いので、近いうちに予約制で始められればと思っています。「いつでも開いていて、気兼ねなく通える、地域にねざしたクリニックにする」、これが目標です。ホームページに診療料金を明示するなど、いろいろ工夫をして普段から通いやすいクリニックを作っていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

大切な家族の一員である、ワンちゃん、猫ちゃんは言葉を話せません。ですから、飼い主である私たちがいち早く異変に気づき対処しなければいけません。健康状態の把握と病気の早期発見のため、8歳以下の子は1年に1回、シニアの子は1年に2回の定期健診を受けることをおすすめします。病気が見つかることは、飼い主さんにとってうれしいことではありませんが、病気の早期発見は、進行性の病気にブレーキをかけることができ、治療も早まります。定期健診でなくても、少しでも気になることがあれば、ご相談いただければと思います。一時預かりやペットホテル、爪切り、足裏カット、毛玉取りなど、気軽に立ち寄っていただけるとうれしいですね。私自身、元気な時の状態を見ていると、具合が悪い時に比較ができ、的確な診察ができるので。うちの子の自慢話や世間話も大歓迎ですよ(笑)。

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