2018年3月に開院した「ジョン動物病院」を訪ねた。犬と猫を中心に、年中無休で診療を行っている同院。近隣への往診にも対応しており、地域の飼い主にとって心強い存在となりそうだ。院長の池田浩希先生は地元の町田市出身。動物に負担をかけない治療をモットーとし、「散歩の途中で気軽に立ち寄ってもらえるような、身近な動物病院でありたい」と話す。今回の取材では、池田先生が獣医師になったきっかけや、日頃の診療において大事にしていること、プライベートの趣味まで、幅広く話を聞いた。
(取材日2018年3月5日)
―とても広々としていますね。どのような施設がありますか?
診療室のほか、動物をお預かりするための入院室、そして雨の日などに、ワンちゃんを屋内で遊ばせるためのスペースがあります。診察室と入院室に関しては、犬と猫の部屋を完全に分けているのが特徴ですね。ご家族以外の人間や動物が苦手な猫ちゃんって、案外多いんです。動物たちにとって、病院はただでさえ緊張しやすい場所なので、できるだけリラックスして過ごせるようにと思いました。また、院内に遊べるスペースがあるので、ゆくゆくはパピークラスもやりたいなとも思っています。家で飼う場合、多くのワンちゃんは生後2ヵ月くらいから親や兄弟と離れて過ごすことになると思いますが、本来、ワンちゃん同士がコミュニケーションをとることは、育つ過程において大事なことなんです。当院でも、そういうきっかけをつくれたらと思っています。
―診療の特徴を教えてください。
診療は犬と猫が中心になりますが、うさぎやフェレットなどの小動物も、まずは相談していただければと思います。必要に応じて、小動物を専門で診ている先生をご紹介することもできますし、今後の道筋をつけて差し上げることができると思います。また、診療は年中無休としました。休診日であっても、入院している動物がいれば様子を見に来ますので、いっそのこと病院自体を開けておいたほうが、飼い主さんも利用しやすいのではと思ったのです。さらに、当院では往診にも対応いたします。飼い主さんが高齢になり、動物を病院に連れていくことが難しくなったというケースが増えましたし、また、車を運転できないために動物を連れて来られないという方もいらっしゃいますので、往診の必要性を感じていました。往診は完全予約制で行いますので、お問い合わせいただければと思います。
―この地域に開業されて、いかがですか。
地域の動物病院というのは、一般的に下痢や皮膚の病気など身近な症状で受診する子が多いんです。ゆりかごから墓場までという言葉がありますが、まさに、かかりつけ医として飼い主さん、ワンちゃん、猫ちゃんに関われると考えています。こうして自分が生まれ育った町田市で開業することができ、とてもうれしく思っています。
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