参宮橋駅から徒歩2分ほどの非常にわかりやすい立地にある「リーフ動物病院」。可憐な笑顔が印象的な三浦由紀院長は、犬猫のほか、うさぎ・フェレット・ハムスターなど小動物全般を診療できるドクターとして、大きな信頼を集めている。モットーにしているのは「ストレスをかけない診療スタイル」。不安や緊張を解きほぐし、ペットの気を巧みにそらしながら丁寧に診察する様子は、お話を聞いているだけでも動物の安心感がよくわかる。動物病院の名前は、三浦院長が好きな海に生息する「珊瑚礁」の英名が由来だそう。「珊瑚礁は海の生物達にとって安らぎの場。この病院も、ペット達にとってそんな場所になるように」という願いをこめた三浦院長に、日々の診療にかける熱い想いを伺った。
(取材日2013年9月9日)
―獣医師をめざしたきっかけを聞かせてください。
幼い頃から動物が好きで、よく多摩動物公園に遊びに行っていました。自宅では犬や小鳥、ハムスターなどたくさんのペットを飼っていて、私がお世話係として、毎日一緒に遊んでいましたね。小学生の頃はうさぎを飼っていたのですが、かなり高齢だったということもあり、何もしてあげることができないまま亡くなってしまったんです。子ども心にとてもショックで、そのときに「獣医師になって、病気の動物を助けたい!」と強く思いました。大学の獣医学部に進んでからは、動物園内にある動物病院での実習に2年連続で参加し、より野生に近いさまざまな動物たちの治療を経験しました。そんな経緯もあって、勤務医時代はエキゾチックアニマルの診療に力を入れて習得してきました。
―大学卒業後のご経歴について教えてください。
日本大学を卒業後、2004年まで東京・多摩地区の動物病院に勤務したあと、もっと見聞を広めたいと思い、東京農工大学・動物医療センターへ。2012年まで東京・23区の動物病院でも臨床経験を積んだ後、こちらで開院しました。当院では、犬・猫以外にも、エキゾチックアニマルと呼ばれるうさぎ・フェレット・ハムスター・モルモット・小鳥など、小動物全般を診察対象にしています。最近では特にうさぎをお連れの飼い主様が増えていますね。犬や猫と違い、小動物はより野生に近い性質を持っているため、少々体調が悪くても、症状を隠してしまうことがあるんです。そのため、飼育管理が非常に重要で、それぞれの特性をしっかり理解した上で飼育することが病気の予防につながります。そういった観点から、飼い主様へ飼育の仕方を確認したり知識を啓発したりといった活動も、積極的に行っています。
―こちらで開業した経緯と、「リーフ」という名前の由来について教えてください。
この近くに住んでいる知人が、以前、「近隣に動物病院が少なくて困っている」と話していたんです。そのことが頭にあったので、開業する前、さまざまな場所をリサーチしているときにこのあたりを訪れてみたところ、都心に近いながらも緑が多く、閑静な環境が気に入りました。「リーフ」という病院名の由来は、私自身、海が大好きだということにちなんでいます。「リーフ」は英語で書くと“reef”となり、珊瑚礁を意味する言葉。珊瑚礁は海のなかで暮らす生物にとってとても居心地がよいところですよね。そんなふうに、ここへやって来る動物達にとっても居心地のよい空間になれればと思い、「リーフ」と名付けました。
ドクターズ・ファイルの情報をスマートフォン・携帯からチェック!スマートフォン版では、GPS位置情報を利用した最寄りの病院探しができます。