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福本 真一郎 院長の独自取材記事

ジアス動物病院

(練馬区/上石神井駅)

最終更新日: 2023/01/22

上石神井駅が最寄りの「ジアス動物病院」を訪ねた。1997年の開業以来、地域に根差したオールラウンドな動物病院として、飼い主から信頼を得ている同院。院内は木目を基調とした落ち着いた内装で、とても清潔な印象を受ける。子どもの頃からさまざまな動物を飼ってきたという院長の福本真一郎先生は、犬・猫のほか、うさぎ、フェレット、小鳥など、さまざまな動物の診察を受け入れ、診療科目も幅広い。「地域のかかりつけとして、オールラウンダーでありたい」と話す福本先生に、診療への思いなど、さまざまな話を聞いた。 (取材日2018年3月26日)

オールラウンドに対応する地域のかかりつけとして

福本先生は、さまざまな動物を診療の対象としていますよね。

そうですね。1997年に開業して以来、すべての飼い主さんが気軽に通える動物病院をモットーに診療をしてきました。獣医学が進歩して、動物の医療が人の医療に近くなっている中、動物病院も専門が分かれる傾向がありますが、当院では、ご相談があればできる限りのことに対応していきたいと考えています。ですので、幅広い動物を診察対象としています。割合としてはワンちゃん、猫ちゃんのほか、うさぎの比重も多いですよ。ほかにもフェレットやハムスター、ハリネズミ、小鳥などさまざまです。

診療科も幅広いと聞きました。

地域のかかりつけとして、オールラウンダーでありたいと思って頑張っています。先ほど申し上げたように、最近は動物医療も専門分野に分かれる傾向がありますが、私は昔から幅広く対応したいと考えてきたため、当院では循環器内科、泌尿器科、消化器内科、呼吸器内科、神経科、内分泌内科、腫瘍外科、整形外科、軟部外科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、歯科口腔外科と幅広い専門科をもっています。一般的に、重症の動物は大学病院などに送るケースが多いと思いますが、地域の動物病院で対応できることも、実は多いのです。飼い主さんも時間がない中、遠くの病院に通院するのは大変だと思います。当院では、幅広い症状について早い段階で検査・診断できる体制がありますし、万が一の場合は、大学病院にスムーズに紹介できる体制を整えています。

最近はどういった相談が多いですか?

昔は感染症にかかる動物が多かったですが、今は飼育環境がインドアであることが多いからか、そういった病気は少なくなっていますね。それでも予防はしたほうがいいですが、動物がかかる病気の種類が変わってきているということは感じます。一方で、アトピー性皮膚炎をはじめアレルギーの病気は増えています。人間の医療でよく言われていることですが、アレルギー疾患は先進国に特に多くみられる病気です。動物においても、飼育環境の変化が要因の一つかもしれない、と思うことはありますね。常に快適な環境なので、逆に、自らの免疫システムが育ちにくいという一面があるのかもしれません。それから、最近たびたび遭遇するのは、ワンちゃんが高齢になって動けなくなり、介護が必要になるケースです。飼い主さんにとって、時間的にも経済的にも負担が生じることなので、動物を飼うのであれば、こうしたことまで想像して飼うことが大切だと思います。

動物の健康寿命を守るため、健康診断も体制を整える

動物への検査も近年進化しているそうですね。

獣医学の進歩により、最近では、これまで難しかったようなことも、検査でわかるようになってきました。検査の種類がだいぶ増えていますので、実際に検査をする・しないは別として、どのような検査があるのか、飼い主さんに情報を提供できたらと思っています。こうした検査を、春や秋の定期的なタイミングや、フィラリア予防、ワクチン接種などの際に、健康診断として受けておくのもよい方法だと思います。普段の生活では見つけられない病気もありますから、活用して、動物たちの健康寿命を延ばしてあげられたらいいですよね。

最近は1歳くらいから、健康診断を受ける子たちが増えているそうですね。

調子が悪くなってから来院するのではなく、何も問題がない1歳くらいから、健診を希望するケースが増えています。動物の健康寿命を考える上でも、健康なときのデータを残しておくことや、検査データを蓄積することは大事です。すると、少しの変化にも気づきやすくなるからです。例えば、その子にもともと弱い部分があるなど特性も把握できますし、検査の数値にしても、何回か検査を受けると、その子の平均値を見つけることができます。すると、検査の数値が基準値の範囲外だったとしても、その子はその数値で大丈夫なんだという根拠がわかり、その子に合わせたケアができます。また、経過をみることで初めて診断がつく病気もあります。動物は十数年という短いスパンで生きるからこそ、健康寿命を考える上でデータの蓄積が大事。当院では健康診断で血液検査、レントゲン検査、超音波検査、眼圧検査などを行い、データを保管して、以後の診察にも活用しています。

日々の診療において大事にしていることを教えてください。

飼い主さんの目線に立って接することです。どんなにたくさんの知識を広げても、飼い主さんが希望しないことでは仕方がありません。飼い主さんとしっかりコミュニケーションをとり、意向をくみ取って、飼い主さんが受け入れやすい提案をしていくことを心がけています。気軽に相談できるかかりつけとしての機能を持ちながら、幅広い専門科目があり、いざというときには大学病院ともスムーズに連携できる、そういった体制をつくることが大事だと思っています。また、動物たちに対しては、怖がらせないことを一番に考えています。犬と猫ではコンタクトの仕方がまったく違い、特に猫は大きな音に対してとても敏感なのです。動物が診察の際にパニックを起こさないように、それぞれに合わせた扱い方に配慮しています。

いつもとの違いを感じたら、すぐに相談を

獣医師をめざそうと思ったきっかけは、どのようなことでしたか?

私は出身が長崎県の佐世保なので、自然も多く、外に出れば虫や魚などの生き物が身近にいる環境でした。実家では犬や猫、文鳥や熱帯魚など、たくさんの生き物を飼っていましたし、近所の川にはドジョウなんかもいて、ありとあらゆる生き物をつかまえてきては、飼っていましたね。とにかく生き物と一緒にいることが当たり前だったし、いないことがなかったので、獣医師になることはごく自然なことだったように思います。今、当院でさまざまな動物を診ているのには、そうした経験も影響しているかもしれませんね。

プライベートでは今どんな動物を飼っているのですか?

犬が2匹と、猫が3匹います。それぞれ微妙な距離感があるのですが、彼らを観察していると、お互いに認め合いながら共存しているように感じることがありますね。動物も、人間と一緒だと思うんです。2人以上になればいろいろなことが起こるだろうけど、どこかで落ち着くところを見つけてやっていく、そんな感じです。動物がいる暮らしは楽しいですね。多くの飼い主さんがそう感じているように、私にとっても家族のような存在です。

ありがとうございます。最後に今後の展望をお聞かせいただけますか?

この仕事をしていると、飼い主さんの、動物たちへの思いに圧倒されることがあります。動物が回復し、飼い主さんが喜んでくださったときは、本当にうれしくなりますね。人間にとって動物の存在は、これからも変わっていくのだと思いますが、常に飼い主さんの思いに寄り添った獣医療を提供していきたいです。もちろん、技術や知識といった面でも、大学の先生と連携を取りながら、進化に後れをとらないようにしていくつもりです。飼い主さんにとって、気軽に相談できる存在でありながら、しっかりした獣医療が受けられる、そういう存在でありたいです。また、動物たちは話すことができないので、ささいな変化に気づいてあげられるのは飼い主さんだけです。少しの遅れが手遅れになることもありますから、「いつもと違う」と感じたら、まずはお電話でも構いませんので、すぐに相談していただけたらと思います。

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