―こちらには、ペットホテルやトリミングルームを併設されているのですね。
はい。トリミングは看護師兼トリマーが実施しています。普段から近くで診療を見ているスタッフがトリミングするので、定期健診を兼ねているようなものです。ペットが定期健診で病院を訪れることは少ないものの、トリミングでは、大抵2ヵ月に1度はいらっしゃいます。腫瘍などに気づいた場合は、すぐに私に相談してくれます。また、皮膚炎の場合には、普通のシャンプーにするか、薬用シャンプーで洗うべきかの判断も自分たちでしています。ただ、薬用シャンプーの種類はとても多く、原因が寄生虫なのか細菌性なのか、また、マラセチア菌というカビが原因かによって種類が変わるので、自分たちで判断が難しいときにはすぐに相談を受けます。こうした対応は、やはり病院にトリミングを依頼するメリットだと思います。
―ご自身では、何か動物を飼われているのですか?
雑種の犬と、猫を飼っています。猫は、小笠原の母島からやってきました。母島では、野生化した猫が天然記念物のカツオドリを捕食して問題になっており、保護された猫の飼い主を捜していたので引き取りました。動物は友達みたいな存在ですよね。犬と猫ではありますが、2匹とも仲良くやっています。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします。
多くのペットを日々診察する中で、「もう少し早くに診てあげられれば、こんなにひどくはならなかったなあ」と思うことがよくあります。私は狂犬病の予防接種を行うこともありますが、その中にはかかりつけ医をもたないワンちゃんもいます。まだまだ、飼い主さんにとって動物病院の敷居が高いのだと実感しますよね。料金が高いという不安もあるのかもしれません。当院のホームページには、治療料金を細かく明記してありますので、金額に不安のある方は一度ご覧になってからいらしていただければと思います。「ちょっと気になること」のご相談はお電話でも良いので、お気軽にご相談ください。
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