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勅使河原 誠 院長、勅使河原 恵太 先生の独自取材記事

勅使河原動物病院

(府中市/東府中駅)

最終更新日: 2024/03/15

緑豊かな東府中の地で、35年以上にわたり犬と猫の健康に向き合っている「勅使河原動物病院」。勅使河原誠院長をはじめ7人の獣医師が在籍し、幅広い症状に対応しつつ、外科や循環器科の病気についてはより専門的な診療を行っている。「すべての動物に医療を、最高の知識と技術を、命に対して謙虚になる思いを」を理念に掲げ、動物としっかり向き合うのが同院の診療方針だ。院長の甥にあたる勅使河原恵太先生は、大の動物好きだったことと「誠おじさん」に憧れて獣医師となったという。医療ゆえのシビアな面にも直面しながら、獣医師という職業に大きなやりがいを感じている。笑顔の優しい誠院長と、明るく丁寧な人柄の恵太先生に、同院の特徴や診療にかける思いを聞いた。(取材日2024年2月21日)

地域に根差し、犬と猫の健康をサポートする動物病院

35年以上、この場所で動物たちを診ていると伺いました。

【誠院長】この場所はもともと私の実家なんです。1988年の開業時に動物病院兼家屋として改築を行い、2015年には院内を全面リニューアルして現在の形になりました。「人に感謝される仕事を」と考えて獣医師になり、ワンちゃん猫ちゃんを診てきてもう35年以上がたちました。 【恵太先生】院長は私の伯父にあたります。子どもの頃にこの場所、つまり「誠おじさん」の家に遊びに行くと動物たちが診療を受けていて、動物が大好きだった私はこっそりのぞいたりしたものです。今、こうして獣医師としてこの場所にいられるのは感慨深いものですね。

開業当初と現在とで、世間での動物病院の位置づけは変わりましたか?

【誠院長】私が開業した頃は「人間は室内で、ペットは庭先にいる」という認識が一般的でした。当時のペットは、現代のように人間の生活に入り込んだ存在ではなかったように感じます。もちろん、当時のペットたちもとても大事にされていて、ペットの話をする時は皆さん「うちの犬はかわいい」などと顔をほころばせていましたよ。ですが獣医療というものが現代のように普及してはいなかったんですね。実際、「犬にお金をかけるなんて」と驚く人がいた時代ですから。ペットと医療の垣根を低くしたいと思い、開業時に掲げたポリシーが「すべての動物に医療を」でした。そして今、ほとんどのペットが室内で飼い主さんと生活をともにするようになりました。その分、ペットの体調不良に飼い主さんの目が向くようになったのだと思います。現代の獣医療に求められるものは大きいです。

恵太先生が獣医師をめざしたのは、やはり誠院長の影響でしょうか?

【恵太先生】それもありますね。小学生の頃、飼っていたハムスターの具合が悪くなり「誠おじさん」に相談したことがありました。そのときにいろいろとアドバイスをもらい「動物のことがわかるなんて、獣医さんってすごい」と思ったんです。動物が大好きだったこともあり、10歳の頃には将来の夢に「獣医さんになりたい」と書いていました。その思いをかなえて獣医師になったわけですが、当然ながら「かわいい」だけでは解決しないことも多々あります。力を尽くしても救うことができず、悲しい思いをしたことも。それでも動物たちの痛みや苦しみに対する治療に真摯に取り組むことで、飼い主さんが涙を流して喜んでくださることもあるんです。医療ですからシビアな面もありますが、本当にやりがいのある職業だと感じています。

表情を見て体に触れて、動物の気持ちを推し量る

獣医師が多く在籍し、分院もおありなのですね。

【誠院長】現在、当院には常勤・非常勤を合わせて7人の獣医師が勤務しています。ワンちゃん猫ちゃんの症状には幅広く対応していますが、中でも私の専門分野である外科、また副院長の専門分野である循環器科の病気についてはより深く診ることができます。エックス線、レーザーメス、内視鏡など一通りの検査・治療機器を備え、万が一の時のためにAEDも備えています。また、窓口を広くできるようにと、当院から車で5分ほどの場所に分院「これまさ動物病院」を構えました。

診療方針をお聞かせください。

【誠院長】動物と向き合ってしっかりと「診る」ことを大切にしています。医療ですからエビデンスなどの知識を得ることは不可欠ですし、私も今でも勉強を続けています。ですが、学問を究めるだけでは、命を追求できないと思うんです。動物に愛情を持って向き合うこと、表情を見て体に触れて動物の気持ちを推し量ること、怖い思いをさせないように、動作や声色にも注意を払うことにも注力していますよ。アナログかもしれませんが、それをできるのが本当の獣医師だと思っています。 【恵太先生】日々一緒に診療していて、院長は本当に動物が好きなのだと感じます。それぞれの動物に愛情を持って接し、どうしても必要なとき以外は、押さえつけて治療を進めるようなことはありません。他の先生方も同様で、優しくて動物好きな先生ばかりです。私も、どの子に対しても自分のペットだと思って接しています。

セカンドオピニオンで来られる方も多いそうですね。

【誠院長】データの分析や、外科や循環器の専門的な意見を求められることもありますが、それよりも「先生に相談したい」と、身近な相談役として頼ってくださる患者さんが多いように思います。遠方に引っ越されてそちらで受診しながらも、折にふれてご連絡くださる飼い主さんもいらっしゃるんですよ。当院の診療や私たちの人となりを信頼してくださってのことならば、うれしいことですね。

生活に彩りを加える「ペットとの暮らし」

院長にとって、獣医師とはどんな仕事でしょうか?

【誠院長】ワンちゃん猫ちゃんの一生に寄り添うのが私たちの仕事です。生まれてから、その命が尽きるまで。飼い主さんから、ペットが息を引き取ったという報せを受ける時はとても悲しいです。でも「ありがとうございました」と声をかけてもらえたとき、「あの子の一生に自分も寄与できたかな」と思うんです。ペットの生涯が良きものであり、それに貢献できたなら、私は獣医師としての役割を果たしたと言えるのではないでしょうか。ワンちゃん猫ちゃんとは言葉が通じませんが、皆かわいくて素直な存在。初対面では元気のなかった子も、治療を通して元気な姿を見せてくれたらうれしいですね。

恵太先生はこれからどのような獣医師になりたいとお考えですか?

【恵太先生】大好きな動物たちを幸せに、その飼い主さんを笑顔にできるような獣医師をめざしていきたいです。例えば高齢のワンちゃん猫ちゃんの悪性腫瘍など、治療に対する正解がないこともあります。飼い主さんの考え方と、飼い主さんの思うペットの性格や体質、治療に費やす時間や費用も無視できません。飼い主さんの意見を尊重した上で、「その子にとって、また飼い主さんにとって何が幸せか」を一緒に考えていきたいと思います。そして多くの場合、飼い主さんはペットを見送ることになるでしょう。とても悲しいことですが、ペットと暮らした日々の思い出が糧となって、また前に進めるように。人と動物の気持ちに寄り添える人間、獣医師でありたいと思います。

最後に、これからペットを迎える方へメッセージをお願いします。

【恵太先生】ペットとの暮らしは生活に彩りを加えます。私もペットと暮らしてきましたが、見ているだけでも自然に笑みがこぼれますし、心が温かくなります。ですが動物も私たちと同じ命、ただ「かわいい」だけではありません。私たちと同じように病気にもなれば医療費もかかります。ペットを迎える際は、そのようなことも頭の片隅にいつも置いておいてくださいね。 【誠院長】ペットを迎える際は、現実的なことも考えてクリアしなければなりません。例えば鳴き声で近隣に迷惑をかけることはないか、ペットフードや医療費などの出費、また予定を立てる際もペットの世話のことを考える必要がありますね。このように責任は生じますが、やはりペットとの暮らしは幸せで素晴らしいものです。ワンちゃん猫ちゃんと飼い主さんの幸せな生活を、私たちは医療面からサポートいたします。

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