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年だから仕方ないと思うのは注意 犬・猫の腎臓病は早期相談が大切

ベルジェ動物病院

(横浜市青葉区/青葉台駅)

最終更新日: 2026/10/05

動物の年齢が上がるにつれて、食欲の低下や、飲水量・尿量の増加(多飲多尿)といった症状が出やすくなる。こうした症状の原因は、年齢ではなく、腎臓の機能が低下したことで排泄できなかった老廃物が体にたまる病気「腎臓病」であるかもしれない。腎臓病を発症しているのに「年齢のせいかも」と思い様子を見てしまうと、重症化する恐れがあるという。こう話すのは、専門的な腎臓・泌尿器科診療も提供している「ベルジェ動物病院」の院長を務める堀川智生先生だ。動物にとってベストな診療を届けるために、積極的に検査・治療に取り組むなど、研鑽を重ね続けるベテラン獣医師である。「腎臓病は早期発見・治療が大事です」と語る堀川院長に、動物と過ごす上で大事なことや、腎臓病について解説してもらった。(取材日2026年8月10日)

7歳を超えると発症しやすい腎臓病。自宅での健康チェックや定期健診で、早期発見につなげることが大事

  • Q.犬や猫が年齢を重ねたときに注意すべき病気は何ですか?

    A.

    ▲腎臓病の早期発見・早期治療の大切さを語る堀川院長

    年齢を重ねると犬はがんや心臓病、猫は腎臓・泌尿器疾患の発症が多くなります。他にも、関節疾患や歯周病の罹患率も高まります。特に腎臓病は、犬も猫も7歳を超えると増加する傾向があるのでご注意ください。近年、平均寿命は犬猫ともに伸びていますが、健康に長生きしている子ばかりではなく、何かしらの病気と闘いながら過ごす子も増えました。また、一見元気そうに見えても密かに病気が進行し、症状が出たときには重症化していることも少なくありません。そうしたケースを避けるためにも、毎日食欲や尿・便の状態など状態をチェックしたり、定期的に動物病院を受診したり、変化にいち早く気がつけるように心がけましょう。
  • Q.実は腎臓病だった、ということはよくあるのでしょうか?

    A.

    ▲先進的な検査・治療にも対応する

    はい。腎臓病の代表的な初期症状は多飲多尿ですが、少しずつ量が増えると気がつきにくいものです。ですので、日頃から飲水量や尿量を気にかけてみてください。また、腎臓病は進行すると体重減少が見られます。元気だけど体重は減少していて、詳しく検査をしてみると腎臓病が進行していたというケースも多いですので、体重もこまめに測定しチェックすることが大事です。他にも、食欲低下や嘔吐といった症状がある場合も、腎臓病が進行している恐れがあります。早期に発見して治療した場合と重症化してから治療した場合では、生存期間が大きく変わります。急激な変化だけではなく、少しずつ変わる変化も見逃さないことが重要です。
  • Q.すでに腎臓病の治療を始めている場合の注意点は何ですか?

    A.

    ▲動物の負担に配慮しながら丁寧に診療を行う

    治療が安定していても合併症や別の病気を発症することがありますので、毎日の様子をしっかりと見てあげて少しでも何か変化を感じたら、獣医師にご相談いただきたいです。また、一般的には検査数値と症状はある程度リンクしますが、必ずしも一致するとは限りません。例えば、検査数値は安定していても食欲廃絶などの重い症状が出る子がいたり、数値がかなり悪くても元気にご飯を食べる子がいます。これらは脱水状態、循環機能や体の代償力によってギリギリ保たれているだけかもしれません。「症状はあるが数値に問題がないから大丈夫」「数値は悪いけれど元気そうだから安心」と自己判断せず獣医師に相談していただきたいですね。
  • Q.今の治療でいいのか迷ったとき他院に相談してもいいですか?

    A.

    ▲動物と飼い主に寄り添った診療を心がける

    セカンドオピニオンは一般的な選択肢の一つです。不安や気になることがあれば、別の獣医師に相談してみるのも良いでしょう。検査結果や治療方針が変わることは多くはないと思いますが、新たな選択肢や、その子に合った過ごし方を提案してもらえる場合もあります。当院でも、病態が悪化してからではなく、できるだけ早い段階から、その子が快適に過ごせるよう、QOLを大切にした治療をご提案しています。動物とご家族の時間をより有意義にできるよう、スタッフ一丸となってサポートしています。「まだ相談するほどではないかも」と思う段階でも大丈夫です。話を聞くだけでも構いません。気になることがあれば早めにご相談ください。
  • Q.愛犬・愛猫と穏やかに過ごすために大切なことは何ですか?

    A.

    ▲落ち着いた環境で過ごせる待合スペース

    動物にとってのベストな選択とは何かを考えましょう。病気を治すために通院が必要であっても、動物にとっては強いストレスである場合があります。このとき無理に通院しても治療効果につながらず、結果的にマイナスとなることもあるのです。また、薬の服用が難しい子、点滴が苦手な子、外出が大きな負担である子など、いろいろな子がいるでしょう。当院ではその子の個性を踏まえ、飼い主さんの考えにも寄り添いながら、オーダーメイドの治療の提供を心がけています。さらに、多様な選択をご提案できるように積極的に先進的な治療を導入しています。動物のQOLが上がり、動物とご家族が一緒に過ごす時間がより良いものになりましたら何よりです。

動物病院からのメッセージ

堀川智生院長

病気の中には、腎臓病のように気がつかないうちに進行してしまい、症状が出たときには重症化しているものが少なくありません。そうした病気もしっかりと早期に発見し、適切な対応につなげるという役割を担っているのが、当院のような一次診療を提供する動物病院です。動物のことで何か気になることや悩み事があるときは、ぜひ頼りにしていただければと思います。また、元気なときにも行う定期健診はもちろん大切ですが、それで安心するのではなく、生活の中で動物がSOSサインを出していないか日常的に気にかけてあげてください。そして、何かあれば様子を見るのではなく、気がついた時点ですぐに受診することが動物の健康のために大切です。

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