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荒井 義晴 院長の独自取材記事

あらい動物病院

(世田谷区/祖師ヶ谷大蔵駅)

最終更新日: 2023/01/22

砧の閑静な住宅街に溶け込むようにある「あらい動物病院」。10年以上にわたって多くの動物とその飼い主に親身な医療を提供してきた同院は、今や地域になくてはならぬ存在として住民の信頼を集めている。院長の荒井義晴先生は、体を動かすことが趣味というスポーツマン。実直で真面目な印象そのまま、丁寧で親身な診察とわかりやすい説明に定評がある。できるだけ飼い主の目の前で診察や検査、処置の際を行うなど、心配りもきめ細やかだ。痛みやつらさを訴えるすべを持たない動物の心に寄り添おうとする荒井院長の優しさの根底には、獣医師の道を選ぶきっかけにもなったという愛猫との別れがある。飼い主としての経験を踏まえ、最善の医療を提供しようと力を尽くす荒井院長に話を聞いた。 (取材日2016年3月17日)

地域の犬や猫の健康を見守る身近な医院

開業場所としてこの地を選んだ理由をお聞かせください。

砧公園には、小学生から大学まで続けていた野球の試合で来たりしていて馴染みがありました。近くに幹線道路がありますが、路地を入れば閑静な住宅街で生活しやすい場所ですよね。緑が多い環境ですし、ご家族でペットの散歩をされている方も多く、仕事をする上でも、家族が住む上でも、良い場所だなと思っておりました。開業場所を探すうち、ちょうどここのテナントが空いていると知って、この場所に決めました。

この地域や飼い主さんについて、どのような特徴をお感じになりますか。

ペットの健康や予防、病気について意識が高いと感じています。食事内容や体重管理に気を配り、血液検査などによる健康診断を定期的に行っている方も多いと思います。狂犬病の予防接種や混合ワクチンの接種率、フィラリアやノミ・マダニの予防率は、地域によって差があります。この地域の方たちは、元気なうちから病院に連れてきて、しっかり予防処置をしようと考えている方が多いですね。慢性的な病気の場合は長期にわたり投薬が必要になることもあります。しかし、必要であっても毎日の投薬を継続することはなかなか大変なことなのですが、その場合でも頑張って継続される方がほとんどです。

診察室から入院室が見えるつくりなのですね。設備面のこだわりについてお聞かせください。

状態が悪くなって入院している犬や猫の場合、急変に備えてなるべく近くで状態を観察したいという思いから、診察室から見える位置に入院室をつくりました。全体を通じて、なるべく区切りをなくし、動線を考えて設計しています。限られたスペースではありますが、血球計算装置、血液生化学検査装置、X線撮影装置、超音波検査装置、内視鏡検査装置など、院内で一通りの検査や治療を行うことのできる機器はそろえています。検査や治療の幅を広げていくため、今後も少しずつ新しい機器を増やしていきたいと考えています。院内全体としては、黄色を基調として明るさを出し、気軽にお話や相談をしていただける雰囲気づくりを心がけました。

愛猫を亡くした経験から、飼い主目線の診療を心がける

先生が獣医師をめざしたきっかけは?

小学生の頃、猫を拾って実家で飼っていました。当時は動物に関する知識もなく、ただかわいがるだけで、あまりいい飼い主ではなかったと思います。実際、そのうちの1頭がだんだん痩せてきていたのに、何も気づくことができませんでした。異変を感じて病院に受診した時には、お腹の中に触れば気づくほどのしこりができていて、既に手遅れの状態だったのです。自分の知識不足から猫を亡くしたこの経験が、獣医の道を選ぶひとつの大きなきっかけになりました。動物は人間と違って、自覚症状を言葉にして伝えることができません。飼い主さんはできるだけペットに触れ、普段の状態を知っておくことが大切です。自分の経験を生かして、飼い主さんの目線からもアドバイスをしていきたいと思っています。

開業までの経緯をお聞かせください。

東京大学農学部獣医学科を卒業後、同大附属動物医療センター 外科研究生を経て、都内の動物病院で勤務してから当院を開業しました。動物医療センターに来院されるのは、例えば四肢が麻痺した子や進行したがんなど、一般的な病院では検査や治療が難しい重篤な症例や特殊な症例がほとんどです。MRIやCTによる検査を行った上で行う外科的な手術や、動物に負担の少ない麻酔などの臨床経験を非常に多く積むことができました。一方でその後勤務した動物病院では、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの内科疾患を中心に治療を行っておりました。双方の経験によって、一般的な病気から特殊な病気まで診ることができるようになったと感じています。

動物医療センターでの経験は、今の診療にも生きていますか。

手術の時はもちろんですが、人とは異なり検査や治療だけを行う時でも全身麻酔が必要になることもあります。例えば、心臓や腎臓の機能が落ちている時などは麻酔のリスクが高くなるのですが、そのリスクをなるべく低くするための麻酔法は医療センターで学びました。また、手術時の痛みをなるべく少なくすると手術後の回復が早くなるため、医療センターでは積極的に鎮痛療法を取り入れていました。鎮痛法は全身性や局所性、またさまざまな薬剤があるのですが、それらを組み合わせて用いることで、より強力な鎮痛が得られます。このような鎮痛療法を、当院では特に手術時に取り入れております。

大切にしているのは「実際に見て、触れる」こと

診療時の心がけを教えてください。

レントゲンや血液検査以前に、視診と触診を大切にするということ。私の飼い猫がそうだったように、よく見て、触れただけでわかることもたくさんあります。数値よりも、まずは目の前にいる動物と向き合うよう心がけています。また、診察や検査、処置は、動物をお預かりして行うのではなく、可能な限り飼い主さんの目の前で行うようにしていますね。待合室と診察室で遮断されてしまうと、大切なペットに何をされているのかわからず、飼い主さんも不安になってしまうでしょう。何のためにどんな検査や処置をしているのかがわかる状態で、病状や治療法、予想される経過をわかりやすく丁寧な言葉で説明するようにしています。その上で、その子にあった治療法を飼い主さんと一緒に選択する。治療に対する飼い主さんの考えや希望は皆同じではないので、一方的にならないように心がけています。

お休みの日の過ごし方を教えてください。

休みの日でも診察が入ることがあったり、学会や勉強会に参加することもあります。そのため時間があるときはなるべく子どもたちと過ごすようにしています。子どもたちもサッカーなどのスポーツを好んでしているので、その練習の送迎をしたり、公園に遊びに行ったり。二人とも活発なので、よく外で一緒に遊んでいます。私の趣味としては、小学生の頃から続けている野球ですね。今は商店街の野球チームに入れていただいており、時々試合に出させていただいています。数年前からは、体を少し絞ろうと空手も始めました。空手の稽古は夜遅い時間帯もありますので、時間が空いたときに通って運動不足を解消しています。子どもと遊ぶ時間と体を動かす時間が、何よりの気分転換になりますね。

最後に、飼い主さんにアドバイスをいただけますか。

可能な限り、ペットの普段の様子を見ておくことが大切です。どのくらい食べているか、水を飲む量はどれくらいか、おしっこの量はどうか。普段の状態を把握しておけば、何か異変が生じたときに気づきやすくなります。加えて、予防ができる病気に関しては、積極的に病院を活用して予防するという意識も大切です。予防接種の機会などを通じて、元気なうちにかかりつけ医を作っておくとよいでしょう。病院に馴染んでいればペットにとってもストレスが少ないですし、獣医師も普段の様子との比較ができるので異常をより早く見つけることができます。病気になってからではなく、病気にならないために病院を活用していただけると良いですね。

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